東南アジアで働く僕の給与は20万円でも幸せでした【体験談】
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
先日、こんなツイートをしました。
25歳でフィリピンに駐在することになった僕の手取りは20万円でした。
— 旅リーマン Zumin@東南アジア🇻🇳🇵🇭🇮🇩 (@tabirymandotcom) April 14, 2020
年齢からすると平均くらい。今考えると少ないなと思いますが、貯金もできていたし、何より自分の好きなことができていたので、日本にいるより充実していた。東南アジアで働く僕のリアルな給与事情をブログでも書いていく。
海外駐在6年目となった今、改めて人生を振り返って、あの時決断をしてよかったなと感じており、今回は、東南アジアで働く僕の給与事情と、日本を離れてあえてこの地で働く理由を書いていきます。
東南アジアで働く僕の給与は20万円でも幸せでした

2015年当時、25歳だった僕は社内制度を利用し、海外の新規事業立ち上げ部署へ移籍しました。
人生初の海外勤務の地はベトナム・ハノイ、その3ヶ月後、フィリピン・マニラへ異動。
当時、給与は手取り20万円。
年齢別の年収でいうと平均的ですが、ぶっちゃけ、上場企業の海外駐在員として考えるとかなり少ないです。
海外でリスクを取って働いて、20万円って、結構キツイなと感じるかもしれないです。
ただ、それでも割と充実した生活をしていたので、具体的に書いていきますね。
手取り20万円、お金だけじゃない心の余裕
家賃5万円(Wi-fi込み)、通信費(3000円)、海外保険、日本への帰国便(年2回)は会社負担でした。
生活費はほぼ食費や飲み代の5万円くらいでしたが、毎日のようにラーメンや定食などの日本食を食べていました。
残りは貯金、奨学金の返済に回すことができ、日本での困窮した生活を送っていた時に比べると圧倒的に余裕ができました。
日本にいた時の、困窮した生活は長くなるので別記事で。
>> 奨学金の返済はつらいけど海外移住で人生変わった話【日本を諦める】
月15万円以上なら東南アジア生活は快適
目安として、住居支給で月15万円以上もらえるならば、割といい生活ができると思います。
僕の経験上、家賃を入れても10万円以上生活費がかかった月はほとんどなかったですし、これで日本食も食べれて、適度に飲み会、旅行も行けています。
タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシアあたりであれば、これくらいの給与がもらえていれば割といい生活ができると思います。※シンガポールは除く
別記事にて、東南アジアでの生活費をまとめているので、興味がある方は参考にどうぞ。
【2020年版】東南アジアの生活費をまとめてみる【データ&実体験】
東南アジアで生活をするにはどれくらい費用が必要なのだろう?生活費という観点で移住する国を決めてみるものアリだと思います。人によって、生活スタイルが違いますが、客観的なデータと僕の主観的な意見を合わせてまとめているので、東南アジアへ移住を考えている方はぜひ参考にご覧ください。
東南アジアで働くメリット
- 経営層との距離の近さ
- 貯金しやすくなる
- 気持ち的に楽
経営層との距離の近さ
実際に僕は、大企業、スタートアップ、中小企業、で働いてきましたが、どれも経営層との距離がめちゃめちゃ近かったです。
海外事業になると、5,000人ほどの上場企業でも、これまで仕事をしてこなかったような、社長や専務などの役員レベルと会議をすることになります。
また社外でも、海外支社の社長レベルの人たちとのミーティングが多くなるので、かなり刺激になりました。
日本の入社3年目レベルでこの経験は、なかなかできない醍醐味かと思います。
貯金しやすくなる
もちろん生活スタイル次第ではありますが、贅沢をしすぎなければ生活費が下がるので、貯金がしやすくなります。
住居が会社負担なら、なおさら。手取り20万円でも、半分以上は貯金に回せますね。
また、お金だけでなく、時間的な余裕もできます。
基本的に電車通勤などはなく、徒歩でオフィスに通えるので、だいたい6時終業で20分後には家にいるって感じですね。
こうした時間で、副業や勉強などに時間を当てたことで、インプットの量を圧倒的に増やすことができました。
気持ち的に楽
良くも悪くもなのですが、仕事とプライベートがはっきり分かれるので、なんとなく気持ちが楽です。
日本だと、未だに残業して、長く働くのが偉いみたいな風潮がありますが、東南アジアでは一切そういった空気はありません。
僕は、実際ベトナム、フィリピン、インドネシアと3カ国で働いてきましたが、共通するのは終業30分前になると同時に、帰宅の準備を始め、6時になった瞬間オフィスを出るということ。
またSick leaveという病欠が必ず付いていることも、日本では驚きじゃないでしょうか。
自分や家族の体調が悪くなった場合に、病院に行くための有給休暇があり、どの国でも最低5日ほど義務付けられています。
これが当たり前なんですよね。
僕は決して、ゆる〜く働くことがいいとは思っていませんが、1日8時間の中で成果を出し、あとは自分や家族との時間として使うというのは素晴らしいことだと思います。
東南アジアで働いたことで、むしろ日本が異常なんじゃないかと考えるようになりましたし、人生で本当に大事なことをに気づけた気がします。
東南アジアで給与は低いけど、挑戦する価値あり

東南アジアにおける現地採用の給与は、日本で働くより低くなるケースがほとんどです。
駐在員でも僕のように、商社やメーカーとは違い、ITベンチャー系の新規事業だと駐在員でもそこまで給与が出ないケースも割と多いです。
ただ、給与以上に得られる経験は大きいと思っています。
東南アジア x ITは伸びしろしかない
特に、これから就職、転職を考えているのであれば、間違いなくIT分野で挑戦することをおすすめします。
なぜなら、
- 平均年齢が20代と若く、人口が増え続けている
- スマホの普及で圧倒的に伸びている市場
- スタートアップやベンチャーが挑戦しやすい環境
かつての「製造業全盛時代」は日本企業にとって安い労働力としてしか見られていなかった東南アジアですが、もはや、「インターネット全盛時代」の今では1つのマーケットとして、ビジネスが成り立つ状況です。
むしろタイやインドネシアなんかを見ると日本に比べて、ITサービスが進んでいるなという部分も実は多かったりします。
そんな環境で、新たな感性を磨き、経験を積み上げるという視野を広げていく人生も悪くないのではないでしょうか。
東南アジアでキャリアを上げることはできる?

結論、今の時代、東南アジアでも確実にキャリアは上げることができます。
理由としては、以下の3点が挙げられるかと。
- 業界、国自体が伸びている
- 高まる人材ニーズ
- ユニークなキャリアで、他との差別化
正しい選択をし、行動していけば、国がどこであろうが関係なく、キャリアは挙げられますし、お金は後からついて来ると思います。
僕の知り合いでも、新卒からずっと東南アジアで働き、マネージャーや経営者クラスになっている人はたくさんいます。
終身雇用が崩れており、安定な未来はない世の中で、今の会社が成長し続けていて、現状に満足しているのであれば、無理に挑戦する必要はないです。
ただ、過去の僕のように生活が困窮しながら「働かされている」という感覚に陥ってしまっている人は、一度、視野を広げるという意味でも、東南アジアで働くというは選択肢はありなんじゃないかなと思っています。
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