【海外移住後のお金の管理】日本にいる間にやっておくべきこととは?
海外移住を考えている人「海外に移住を考えているけど、お金の扱いはどうするべきだろう。日本にいる間にやっておくべきことって何かあるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
日本では岸田首相の増税に対する話題が持ち上がり、将来的に海外への移住が頭をよぎった人も少なくないはず。
とはいえ、何も考えずに海外へ移住してしまうと、コロナのような緊急時では簡単に日本へ帰れず大きな問題になるリスクもあります。
特に生活に直結するお金周りの管理は非常に重要です。
ということで、今回は実際に海外在住7年の僕が、日本にいる間に手続きしておいてよかったと感じる金融系サービスの紹介をしていきます。
結論から先に言ってしまうと、以下の4つのサービスがおすすめです。
安くて手軽な海外送金サービス
もくじ
- 銀行の非居住者サービスに登録
- 海外でも使えるクレジットカードを申込む
- 海外送金手段の確保
- 海外医療保険への加入
銀行の非居住者サービスに登録
海外移住をする際にまず考えなければいけないのは、日本の銀行口座の維持です。
役所に海外転出届を出した時点で、「非居住者」の扱いになり、日本での年金・保険の支払いの義務から外れます。
一方で、これまで当たり前に受けられていた日本のサービスが受けられなくなります。
その代表格が銀行口座。
日本国内に1年以上住所を持たない非居住者の場合、ほとんどの銀行で口座解約を促されます。
ただし、銀行によってはサービス料を支払うか、住所を変更することで引き続き預金や送金サービスを利用できる銀行が3行あるので、紹介していきます。
銀行名 | 非居住者向けサービス名 | 料金 | 利用可能サービス |
三菱UFJ銀行 | グローバルダイレクト | 300円/月 | 海外への書類郵送・海外送金(500万円/1ヶ月)・資産管理レポート |
三井住友銀行 | SMBCダイレクト・グローバルサービス | 216円/月 | 海外への書類郵送・海外送金(500万円/1ヶ月)・国内振込・残高照会 |
ソニー銀行 | 住所変更のみで継続利用OK(※日本国内の連絡先の登録必須) | – | 円・外貨預金・国内振込・国内/海外送金の受取り |
ソニー銀行が手続きのみで継続利用できるので、口座を持っておくと便利だと思います。
ただし、外貨での直接送金は制限されるため、一度外部の送金サービスなどを挟んで、円預金を海外に送金という手段を取る必要があります。
三菱UFJと三井住友は、月額でサービス料を支払うことになりますが、海外生活でも差し支えないレベルで利用することができますね。
個人的には、信用性の高い「三菱UFJ」と、制限の少ない「ソニー銀行」の二刀流でリスク分散しておくと困らないと思います。
海外でも使えるクレジットカードを申込む
次に普段の生活費を支払うのに便利なクレジットカード。
移住先で給与の支払いがあり、銀行口座を作れる人は現地のクレジットカードを発行したほうがいいのですが、移住してすぐに手に入るというわけではありません。
移住初期はある程度、日本での預金をベースに生活する必要があるため、海外でも利用できるクレジットカードを複数枚持っておくと便利です。
日本で会社を辞める前に発行しておかないと、かなりの確率で審査に通らなくなるので早めに作っておきましょう。
今回はその中でも、使い勝手の良いおすすめの3枚を紹介しておきます。
カード名 | 年会費 | 理由 |
ライフカード | 無料 | 海外で1度も止められたことがない |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | プライオリティパスが無料で申し込める |
MileagePlus JCBカード | 1,375円 | 海外旅行保険最高2,000万円が自動付帯、スターアライアンス系のマイルも貯められる |
ライフカードは海外でも止まりにくく、ETCカードがついてくるので、日本に一時帰国した際の運転にも便利。
楽天プレミアムカードは世界中の空港ラウンジが使えるプライオリティパスが無料で付けられるので、海外生活には欠かせません。
ちなみに、カード会社はVisa、MasterCardのどちらかをメインとして1枚持っておいたほうが無難です。
JCBやアメックスは経験上、対応していないお店が意外と多いことが多いです。
一方で、JCBは日本人向けのお店だと特典や割引が受けられることがあるので、マイレージプラスのようなマイルが貯まるカードもサブで持っておくと便利だと思います。
海外送金手段の確保
海外移住後、日本の預金を現地通貨に換えて生活費にする場合、重要なのが送金手段の確保。
国ごとに便利な送金サービスはありますが、Wiseというイギリス発のオンライン送金サービスが手数料が安く、受け取りまで早いのでおすすめです。
僕も毎月送金が必要なため、フル活用しています。
Wise(旧TrasnsferWise)の評判って実際どうなの?【海外送金ならこれ一択】
「海外送金をしたい。Wise(旧TrasnsferWise)っていうサービスが評判いいらしいけど、大切なお金を送金するのに、本当に信頼していいサービスなの?」そんな疑問を持つ方向けの記事です。海外在住7年目でWiseのヘビーユーザーの僕が利用者としての目線だけでなく、第三者的な情報も集めつつ詳しく解説していきます。
Wiseは送金だけでなく、マルチカレンシー口座というほぼ銀行いらずなサービスがあり、50以上の通貨を1つのアカウント内で保有でき、通貨同士で両替できるなど海外在住社にはめちゃめちゃ便利な機能が豊富です。
【銀行いらず】Wise(旧TrasnsferWise)のマルチカレンシー口座がアツい!
「Wise(旧TrasnsferWise)がマルチカレンシー口座をリリースしたらしい。どんなサービスで、どんな人におすすめなんだろう?使い方や活用方法も知りたいな。」そんな方向けの記事です。日常的にWiseを愛用している僕ですが、マルチカレンシー口座の登場で活動の幅がさらに広がりそうなので、早速解説していきます!
Wiseは海外に移住してからでもアカウントの開設はできるのですが、居住国によってはマルチカレンシー口座などの便利なサービスに対応していないこともあるので、日本に住んでいる間に手続きを進めることをおすすめします。
海外医療保険への加入
最後に、資本である体を守るための海外医療保険も紹介します。
移住の初期段階は、クレジットカードに付帯されている旅行保険で間に合うこともあるかもしれませんが、最長90日までの補償がほとんど。
移住を前提にした場合は、何が起こるか分からないので、できるだけ手厚い医療保険に入っておいたほうが吉。
アメリカ発のSafetyWingの「Nomad Insurance」というプランであれば、4週間(28日間)ごとのサブスクリプション仕様で40ドルから利用できるため、出発前に加入しておくと安心です。
※アメリカを対象地域に入れる場合は、値段が上がります。
最大25万ドルの補償に加え、治療費や入院時の費用、さらには旅行中のトラブルもカバーされているので、値段の割りにかなり手厚い補償内容となっています。
以下の別記事にて、詳しく解説しているので気になる方は併せてどうぞ。
【ノマド保険】海外医療保険を提供するSafetyWingとは?
「海外を飛び回って自由に働きたい。だけど、医療保険や旅行でのトラブルが不安。コストを抑えて、移住先でも使える保険はないだろうか…」そんな疑問を持つ方向けの記事です。ネットがあればどこでも働ける時代、できれば海外で旅するように働きたいですよね。最大の不安である医療保険の問題を解決するSafetyWingを紹介します。
まとめ
ということで、今回は海外に移住して7年の僕が、日本を出る前に手続きしておくべき金融サービス4つを紹介しました。
僕は、ベトナム、フィリピン、インドネシア、シンガポールと複数の国を転々としていますが、これらのサービスなしでは生活できないくらい助かっています。
これから海外に移住する方は、ぜひこの記事を参考に準備を進めてください。
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