【クリーンエネルギーETF】InvescoのTANってどんなETF?
TANについて知りたい人「ソーラーなどクリーンエネルギーが話題。環境に配慮しつつリターンも見込めるような投資対象としてTANが注目されているけど、どんなETFなの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
世界的にエネルギー価格が高騰しており、ソーラーを中心とするクリーンエネルギーへの注目が集まっていますね。
そんな中、世界中のソーラー関連企業にまるっと投資できるETFのTANが好調なパフォーマンスを見せています。
ということで、この記事ではInvesco社のTANについて解説していきます。
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もくじ
- TANってどんなETF?
- TANの構成銘柄とは?
- TANの購入方法とは?
TANってどんなETF?
TANはクリーンエネルギーの中でも、ソーラー関連企業に特化した投資ができるETFで、QQQで有名なInvesco社から発行されています。
正式名称は Invesco Solar ETF で、ベンチマークとなる MAC Global Solar Energy Index と同等の成果を目指して運用されています。
運用資産総額 | $2.46 Billion(約3,300億円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2008年4月15日 |
インデックス | MAC Global Solar Energy Index |
経費率 | 0.66% |
分配利回り | 0.10% |
平均取引量(1ヶ月) | 1,284,662 |
保有銘柄数 | 51 |
TANの純資産は3,000億円を超えており、1日の平均取引ボリュームも100万株を超えているので、流動性の面でも問題なさそうですね。
ただ、経費率が0.66%と、他のクリーンエネルギーETFより若干割高なのは気になるポイントかもしれません。
とはいえ、コストはパフォーマンスとのバランスから判断する必要があるので、早速リターンを見ていきましょう。
TANのパフォーマンスは?
まずは、TANのチャートからチェックしていきましょう。
2020年後半から2021年前半にかけて、1度クリーンエネルギーブームが起こりました。
その後、一旦ブームが落ち着き、上げ下げを繰り返しているような状況です。
TANのトータルリターンは、以下の通りです。
TAN | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | -10.07% | 40.71% | 31.75% | 17.52% | -6.57% |
直近1年は市場環境の悪化もありマイナス10%ですが、3年で40%、5年で30%とタイミングによっては大きなリターンをもたらしています。
ただし、設定来ではマイナス6%となっていることから、基本的にガチホし続けるETFというよりも、相場の状況によってうまく売買できると良さそうなETFと言えそうですね。
TANの構成銘柄とは?
それでは、気になるTANのトップ10構成銘柄をチェックしてみましょう。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 |
11.78% | Enphase Energy Inc | ENPH | 1,406,727 |
9.17% | SolarEdge Technologies Inc | SEDG | 748,535 |
6.37% | GCL Technology Holdings Ltd | 3800 HK | 426,327,204 |
6.04% | Xinyi Solar Holdings Ltd | 968 HK | 81,645,662 |
5.56% | First Solar Inc | FSLR | 1,933,626 |
5.21% | Daqo New Energy Corp ADR | DQ | 2,037,217 |
4.09% | JinkoSolar Holding Co Ltd ADR | JKS | 1,532,671 |
2.25% | Canadian Solar Inc | CSIQ | 1,601,994 |
2.18% | Flat Glass Group Co Ltd | 6865 HK | 12,463,027 |
1.99% | SunPower Corp | SPWR | 2,568,874 |
銘柄のリバランスは四半期に1度。
ソーラーパネルのマイクロインバーターを製造するエンフェーズ・エナジー(ENPH)が比率トップで構成されています。
1つ気になるのは、中国企業が多く組み入れられているという点でしょうか。
トップ10では半分の5社、全体では約28%を占め、アメリカの次に多い割合となっています。
これをリスクと考えるのか、中国企業もポートフォリオとして加えておきたいという人で好みは分かれそうな比率になっています。
とはいえ、ソーラーパネルの製造において、どの工程でも中国なしでは成り立たない状況を見れば必然なのかもしれませんね。
TANの購入方法とは?
TANの購入方法について、日本の3大メジャー証券で検索してみましたが、取り扱いがありませんでした。
証券会社 | Firstrade証券 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 |
TAN | ○ | × | × | × | ○ |
日本語で利用できる証券会社なら、外資系のIG証券に取り扱いがありました。
CFD口座ではありますが、日本のメジャー証券ではなかなか買えない株やETFの取り扱いも豊富です。
TANを購入したいという方は以下のリンクより、口座開設を検討してみてください。
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またTANを現物で買いたいという方は、日本人でも口座開設可能なアメリカのネット証券Firstradeもおすすめです。
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さいごに
ということで、今回はソーラー関連企業にまるっと投資ができるETFのTANについて紹介してきました。
世界的なエネルギー価格の高騰という面だけでなく、脱炭素・クリーンエネルギーという大きなテーマに沿っており、今後も大きなリターンが見込めるETFかと思います。
環境配慮に関心があり、投資としてのリターンも狙いたい方は、ぜひTANへの投資を検討してみてはいかがでしょうか?
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