【配当利回り11%】超高配当で話題のQYLDってどんなETF?

INVESTMENT STOCKS/ETFs

QYLDについて知りたい人「高配当のQYLDというETFが注目されているみたいだけど、どんなETFなの?そもそもカバード・コールって何?」

こんにちは、旅リーマンのZuminです。

最近、日本でも配当利回り12%を誇るETFとしてQYLDが話題になっていますね。

ただ、このETFは変わった戦略で運用されていて、ちょっとクセ者。

ということで、この記事では超高配当ETFとして、巷で話題のQYLDについてわかりやすく解説していきます。

配当再投資機能で複利を味方にするなら

もくじ

  • QYLDってどんなETF?
  • QYLDの構成銘柄とパフォーマンス
  • QYLDの購入方法とは?

QYLDってどんなETF?

QYLDってどんなETF?

QYLDは、正式名称 Global X NASDAQ 100 Covered Call ETF で、グロース株中心のNASDAQ100指数にカバード・コールという戦略を用いて運用されているETFとなります。

純資産総額$6.68 Billion(約9,088億円)
取引所Nasdaq
設定日2013年12月11日
インデックスCboe Nasdaq-100 BuyWrite V2 Index
経費率0.60%
配当利回り11.57%
保有銘柄数103
出典:globalxetfs.com 2022/7/5 時点

運用会社はグローバルX、尖ったテーマ型ETFを提供することでおなじみの会社です。

経費率は0.60%とちょっとお高めですが、何より目を見張るのは11.57%という配当利回り!

米国ETFの中でもトップクラスに高い利回り、かつ毎月配当ということで人気を集めています。

とはいえ、そもそも「カバードコールって何?」という方も多いと思うので、ざっくりとQYLDの仕組みを説明します。

カバード・コールって何?

QYLDの仕組み

QYLDに使われているカバード・コールですが、原資産となる株式を保有しつつ、コールオプションを売るという戦略のことを言います。

コールオプション:株などの資産を決められた期日に、決められた価格で買う(もしくは売る)権利そのものを取引する方法。買う権利を「コールオプション」、反対に売る権利を「プットオプション」と呼ぶ。

例えば、

投資家「近々Appleの株を買いたいけど、株価が上がってしまうかも…」

そんな投資家が、あらかじめコールオプションを買っておき、その権利を行使すると、市場でついている株価より安く株を買うことができるということです。

売り手側は、株価の上昇するであろう利益を放棄する代わりに、「オプションプレミアム」と呼ばれる権利の購入代金を受け取ることができます。

オプションの価格は、将来の値上がりや値下がりというリスクに備えて入っておく、いわば保険料のようなもので、原資産の価格やボラティリティ、満期までの期間で変動します。

つまり、株価の上昇を犠牲にする代わりに、対価としてオプションプレミアム(権利料)を受け取ることで利益を出す手法ということ。

なので、QYLDは規格外の高配当を受け取れる一方で、キャピタルゲインは望みづらいという特徴を持つETFということになります。

QYLDの構成銘柄とパフォーマンス

QYLDの構成銘柄とパフォーマンス

QYLDのトップ10構成銘柄は以下の通りです。

比率ティッカー会社名保有株数
13.53%AAPLApple Inc6,389,094
11.61%MSFTMicrosoft Corp2,952,857
6.83%AMZNAmazon.com Inc4,020,238
4.29%TSLATesla Inc409,804
4.21%GOOGAlphabet Inc, Class C123,381
4.01%GOOGLAlphabet Inc, Class A118,420
3.40%METAMeta Platforms Inc1,352,265
3.10%NVDANvidia Corp1,385,384
2.28%PEPPesico Inc903,146
2.12%COSTCostco Wholesale Corp289,538
出典:globalxetfs.com 2022/7/5 時点

NASDAQ100が対象銘柄のため、誰もが知る銘柄ばかり。

順調に成長している巨大テック銘柄が多いですが、QYLDではこれらの銘柄から得られるであろう値上がり益を捨て、配当に回すというになりますね。

QYLDのパフォーマンス

それでは、QYLDのリアルタイムチャートとトータルリターンを見ていきましょう。

コロナショックのダメージがありますが、緩やかな下り坂を描いているように見えます。

もっとわかりやすくするために、NASDAQ100を代表するETFのQQQ(水色)と比較してみましょう。

出典:Yahoo! Finance 2022/7/7 時点

キャピタルゲインを諦めると、これだけ大きな差が開いてしまうのですね。

トータルリターンは1年でマイナス、設定来では7%とプラスを維持していますが、ほとんどが配当金から出ているということが想像できます。

QYLD1年3年5年設定来
トータルリターン-3.42%4.37%5.66%7.15%
出典:globalxetfs.com 2022/6/30 時点

配当金に振り切ったとしても、株価のマイナスの力には勝てないというリスクがはっきりと出ている結果になっています。

QYLDの配当金実績

それでは、気になるQYLDの過去の配当金実績をチェックしていきましょう。

QYLD配当金
出典:SeekingAlpha

ETFの設定日は2013年と古いですが、意外にも配当金を出し始めたのは2018年からとなるため、データは過去4年分となります。

年間配当金(1株当たり)年末時利回り対前年比
2021$2.850513.65%12.01%
2020$2.544913.45%14.57%
2019$2.221212.76%1,190.65%
2018$0.17211.21%
出典:SeekingAlpha

ここまでは毎年増配傾向にあります。

ちなみに、2022年7月現在の配当金履歴と予定は以下の通りです。

配当金(1株当たり)権利落ち日割当日支払日
0.1654 – 0.4994 *予想値2022/12/292022/12/302023/1/9
0.1951 – 0.2246 *予想値2022/11/212022/11/222022/11/30
0.1769 – 0.2167 *予想値2022/10/242022/10/252022/11/1
0.1754 – 0.2119 *予想値2022/9/292022/9/202022/9/27
0.1879 – 0.2273 *予想値2022/8/222022/8/232022/8/30
0.1711 – 0.2230 *予想値2022/7/182022/7/192022/7/26
0.17352022/6/212022/6/222022/6/29
0.17852022/5/232022/5/242022/6/1
0.20512022/4/182022/4/192022/4/26
0.20972022/3/212022/3/222022/3/29
0.20202022/2/222022/2/232022/3/2
0.20302022/1/242022/1/252022/2/1
出典:marketchameleon.com 2022/7/7 時点

QYLDの配当金のスケジュールは基本的に、毎月最終週をめどに支払いが行われるようになっています。

果たして、2022年も増配で終えることができるのか?要チェックですね。

QYLDの購入方法とは?

QYLDの購入方法とは?

QYLDは以下のとおり、日本のメジャーな証券会社すべてで購入可能となっています。

証券会社楽天証券SBI証券マネックス証券IG証券Firstrade証券
QYLD

まだ証券口座をお持ちでない方は、ぜひ以下のリンクから口座開設をして、QYLDに投資を始めてみてください。

[PR] >> 楽天証券で口座開設をする

[PR] >> マネックス証券で口座開設をする

[PR] >> IG証券で口座開設をする

また、QYLDで得られる配当金を再投資して、複利の力で資産を大きくしたいという方は、日本人でも利用可能なアメリカのネット証券のFirstradeの口座開設もおすすめです。

Firstradeのおすすめポイント

  • アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
  • 取引手数料無料
  • 口座維持手数料なし

DRIP(配当再投資制度)を使えば、税引き後の配当を自動で再投資、1株に満たない端株でも買えるのでムダなく資金活用できます。

>> Firstradeで口座を開設する

以下の記事にて、口座開設から入金方法、DRIPの設定方法まで詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね!

さいごに

ということで、今回は超高配当のQYLDというETFを紹介してきました。

資産がある程度貯まっていて、配当金生活を目指しているという人には良い選択肢の1つとなりそうですね。

一方で、まだまだ資産を拡大していきたいというフェーズの人には、キャピタルゲインが望めないため、魅力は半減するETFだと思います。

とはいえ、意外にも暴落体制は強そうなETFではあるので、キャッシュフローを改善したい方はポートフォリオの一部に組み込んでみてもいいかもしれません。

配当再投資機能で複利を味方にするなら

人気記事【高配当ETF】グローバルXのXYLDってどんなETF?

人気記事【高配当ETF】配当利回り10%超えのRYLDってどんなETF?