【宇宙に投資!】ARK社の新ETF ARKXとは?
ARKXについて知りたい人「ARK社が宇宙産業へ投資するETFのARKXの販売開始を発表したらしい。宇宙投資に興味はあるけど、どんなETFで、どの証券会社で買えるのか知りたいな。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
ARK社の宇宙事業ファンドARKXが2021年3月30日から販売開始のアナウンスが出て、話題になっていますね。
ARKX – Space Exploration and Innovation ETF by ARK Invest
ARKX ETF seeks to capture space innovation — the leaders, enablers, and beneficiaries of technology occurring beyond the surface of Earth.
ということで、今回は話題の宇宙産業ETF、ARKXについて早速解説していきたいと思います。
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もくじ
- ARKXってどんなETF?
- ARKXの構成銘柄
- ARKXの買い方とは?
ARKXってどんなETF?
ARKXは、2020年に高いパフォーマンスを見せたことで知られるARK社による6つ目のアクティブETFで、正式名称はARK Space Exploration & Innovation ETF となります。
ティッカー | ARKX |
純資産総額 | $401.3 Million(約500億円) |
主要取引所 | Cboe BZX Exchange |
設定日 | 2021年3月30日 |
経費率 | 0.75% |
構成銘柄数 | 35〜55 |
主要取引所は、Cboe BZX Exchange(シカゴ・オプション取引所)で、ARKQ、ARKGと同じ市場で取引されるということになります。(※ちなみにARKK、ARKW、ARKFはNYSE Arca)
経費率は、ARK社のほとんどのアクティブETFと同じ0.75%で、構成銘柄は35〜55を目標に運用されています。
ARK社について詳しく知りたい方は、以下の別記事をどうぞ。
【米国株投資】ARK社のETFとは?【破壊的イノベーション】
「最近ARKという会社のETFがすごいパフォーマンスを出してるらしい。ただ、英語の情報ばかりで、日本では買うのも難しそう。もっと詳しい情報が知りたいな。」そんな方向けの記事です。僕も最近長期目線で、少しずつARK社のETFを買い増ししています。リサーチがてらに記事をまとめてみました。ARK社のETFが欲しい方必見です!
ARKXはどんな銘柄に投資をしていくの?
ARK社は、ARKXのETFを通じて、最低でも80%を国内外の宇宙産業に関連する企業の株へ投資をし、長期における資産の成長を目指して運用していくと説明しています。
その中で、宇宙ビジネスを以下4つの独自カテゴリに分け、各分野で「破壊的イノベーション」を巻き起こすであろう会社に投資をしていくようです。
カテゴリー | 具体的な例 |
Orbital Aerospace(軌道航空) | 衛星やロケットなどを製造・打ち上げ、またはそれに関連する衛星サービスを提供する会社 |
Suborbital Aerospace (航空宇宙) | 軌道下空間でプラットフォームを打ち上げ・製造・サービス・運用できるが、惑星の周りに留まるまでの速度には達していない会社 |
Enabling Technologies(実現技術) | 宇宙事業に関連する、人工知能・ロボット工学・3Dプリント・素材・エネルギー貯蔵の技術を提供する会社 |
Aerospace Beneficiary(航空宇宙を受益する会社) | 農業・インターネット・GPS・建設・ドローン・アタクシーなど航空宇宙産業の恩恵を受ける会社 |
現状の振り分けとしては、以下の表の通りで「Aerospace Beneficiary」が43.3%と大きな割合を占めており、直接的な宇宙産業の成長はまだまだこれからで、伸びしろがあるということが分かるかと思います。
Aerospace Beneficiaries | 43.3% |
Enabling Technology | 32.0% |
Orbital Aerospace | 15.9% |
Suborbital Aerospace | 8.4% |
宇宙産業全体に関しては、UFOという別のETFの記事で詳しく記載しているので、併せてご覧ください。
【米国株投資】宇宙銘柄を集めたETFのUFOってどうなの?
「最近、宇宙投資に興味がある。宇宙ビジネス銘柄をまとめたETF、UFOっていうのがあるらしいけど、どんなETFなんだろう?」そんな疑問を持つ方向けの記事です。ARKXの発表により、一気に注目度の高まった宇宙ETFのUFOについて、運用会社、構成銘柄、購入方法などをまるっとまとめてみました。UFOに興味がある方必見です!
ARKXの構成銘柄
まず、ARKXのリアルタイムチャートを確認しておきましょう。
デビューから20ドル付近を乱高下しており、まだまだ値動きが落ち着かない状況です。
では、ARKXの気になるトップ10構成銘柄を見ていきましょう。
※ARKXはアクティブ運用のため、構成銘柄、比率は日々入れ替わります。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 市場価格 |
9.16% | TRIMBLE INC | TRMB | 516,131 | $37,486,594.53 |
8.81% | KRATOS DEFENSE & SECURITY | KTOS | 1,763,191 | $36,057,255.95 |
7.15% | AEROVIRONMENT INC | AVAV | 281,007 | $29,266,879.05 |
6.79% | THE 3D PRINTING ETF | PRNT | 987,008 | $27,794,145.28 |
6.42% | L3HARRIS TECHNOLOGIES INC | LHX | 100,798 | $26,288,118.40 |
5.64% | IRIDIUM COMMUNICATIONS INC | IRDM | 575,195 | $23,082,575.35 |
4.86% | KOMATSU LTD | 6301 | 870,288 | $19,897,512.74 |
3.79% | BLADE AIR MOBILITY INC | BLDE | 1,930,573 | $15,502,501.19 |
2.95% | DASSAULT SYSTEMES SE | DSY FP | 255,243 | $12,089,873.66 |
2.85% | AMAZON.COM INC | AMZN | 3,697 | $11,666,585.93 |
日興証券で日本向けに販売されていたARK社助言のグローバルスペースファンドとほぼ同じ構成銘柄。
大方の予想通り、ARKQでも組み入れられていたTrimbleとIridiumはトップ10に入ってきましたね。
また、比率4位に3Dプリントをテーマにした自社のETF「PRNT」が入っていることや、ARKQでちょこちょこ買われていた日本のコマツが入っているというのは興味深いですね。
とはいえ、まだまだ宇宙ETFと呼ぶには、物足りない印象という感じです。
勝手な推測ですが、イーロン・マスクのSpaceXや、ジェフ・ベゾスのBlueOriginなどの本格的な宇宙ビジネス企業の上場 → 組み入れを待っているという感じがします。
ちなみに、セクターごとの比率は以下の通り。
セクター | 比率 |
資本財(工業) | 47.4% |
情報技術(IT) | 28.3% |
通信 | 10.8% |
その他 | 8.0% |
一般消費財 | 5.4% |
資本財(工業株)が47%と半分近くを占めており、次にITが28%と続いています。
現状では、宇宙ステーションなどを開発する企業や3Dプリントなどの資本財、衛星からのGPSを使ったインターネットサービスがメインの宇宙産業ということが分かりますね。
5年後、10年後では業界・構成銘柄は様変わりしているはずなので、今後どんな宇宙に関連する企業やサービスが入ってくるのか見守っていきたいと思います。
ARKXの買い方とは?
最後にARKXのETFの購入方法ですが、他のARK社のETF同様に日本ではハードルが高い状況となっています。
というのも、日本では金融庁に届出を出されていないため、証券会社への要望が多くても取り扱えないというのが現状だそうです。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
ARKX | × | × | × | ○ | ○ |
ただ、日本語で利用できる証券会社であれば、外資系のIG証券のみ取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、なかなか日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、ARKXを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。
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また、ARKXを現物取引したいという方には、日本人でも口座開設可能なアメリカのネット証券Firstradeをおすすめします。
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Firstradeであれば、ARKXはもちろん、米国に上場するすべての株式の手数料無料で投資できるため、投資の幅が圧倒的に広がりますよ。
詳しい口座開設方法や使い方などは、以下の別記事に画像付きで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
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さいごに
ということで、今回は販売開始前から話題のARK社の宇宙ETF、ARKXについて解説しました。
過熱感すらあったARK社のETFですが、ここ最近はマーケットの地合いも悪いことからパフォーマンスが落ちてきているのが現状。
ただ、キャシー・ウッド氏の見ている世界に共感し、イノベーションを信じている人はまだまだ多くいるのも事実。
ARKXはまだまだ発展途上な宇宙ETFですが、宇宙産業自体もマネタイズからは程遠い産業ではあります。
あくまで5〜10年以上の超長期目線を先回りして投資できる人にとってはARKXは面白い投資対象になるのではないでしょうか?
将来有望な宇宙産業、そして破壊的イノベーションの成長を取り込むARKXに目が離せませんね!
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