【米国市場にまるっと投資!】米国ETFのVTIとは?
VTIについて知りたい人「米国株市場が盛り上がっていて、最近はVTIの話題が良く出ているなぁ。そもそもVTIってどんなETFで、どんな人におすすめなの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
今回は、そんな疑問を持つ方に向けた記事です。
この記事を書いている僕は、グロース株に50%投資しつつ、老後の資金として毎月VTIを積み立てて、攻めと守りの両方で資産運用している個人投資家です。
「いつかやってくる暴落に備えてVTI」と低リスクの代名詞的な銘柄になっていますが、どんなETFなのか詳しく解説していきます。
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もくじ
- 米国ETFのVTIとは?
- VTIの保有銘柄紹介
- VTIの購入方法とは?
米国ETFのVTIとは?
VTIは正式名称「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」で、その名の通り米国の株式市場にまるっと投資をするETFです。
指数は、CRSP USトータル・マーケット・インデックスという米国の株式市場の投資銘柄のほぼ100%をカバーするインデックスに連動したパフォーマンスを目指して運用されています。
総運用資産 | $ 203.99 Billion (約21兆円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2001年05月24日 |
インデックス | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
経費率 | 0.03% |
配当利回り | 1.42% |
構成株式銘柄数 | 3,640 |
運用会社は世界第2位の総運用資産を誇るバンガード社なので、安心して投資できそうですね。
バンガード社のETFの魅力はなんと言っても経費率の低さ!
「投資家の利益を最優先」に掲げ、極限まで手数料を下げるなど、長期投資家の強い味方となっています。
気になるパフォーマンスですが、さすがアメリカ市場といった感じで、市場全体に10年という長期で投資をしても2ケタ成長を続けています。
VTI | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | 4.68% | 14.75% | 21.03% | 14.45% | 15.44% | 13.77% | 8.20 % |
チャートを見てみると2001年の設定から、リーマンショック、コロナショックを乗り越えながらも右肩上がりでしっかりと成長していることが分かりますね。
ちなみに、アメリカを代表する500社を選出したS&P500と比較してみると、ほぼほぼ同じ動きですが、最近ではVTIの方がパフォーマンスが抜けています。
同じバンガード社のETFでよく比較対象になるS&P500連動のVOOというETFがありますが、直近の中小型株の上昇もあり、2021年2月時点ではVTI優勢という状況です。
これらのデータから分かる通り、長期的にアメリカの成長を信じて投資できる方にはベストなETFの1つだと言えます。
VTIの保有銘柄紹介
VTIは、アメリカを代表する上場企業3,640社の株式によって構成されています。
さすがに全銘柄は紹介しきれないので、トップ10構成銘柄を見ていきましょう!
比率 | 会社名 | シンボル | 保有株数 | 市場価格 |
5.24% | Apple Inc. | AAPL | 432,495,433 | $57,072,097,339 |
4.55% | Microsoft Corp. | MSFT | 213,707,682 | $49,571,633,917 |
3.55% | Amazon.com Inc. | AMZN | 12,054,810 | $38,650,131,822 |
1.61% | Facebook Inc. Class A | FB | 67,945,306 | $17,552,310,899 |
1.56% | Tesla Inc. | TSLA | 21,433,715 | $17,008,295,864 |
1.43% | Alphabet Inc. Class A | GOOGL | 8,514,133 | $15,558,386,079 |
1.33% | Alphabet Inc. Class C | GOOG | 7,908,757 | $14,518,421,575 |
1.11% | Johnson & Johnson | JNJ | 74,413,909 | $12,139,140,975 |
1.05% | Berkshire Hathaway Inc. Class B | BRK.B | 50,340,045 | $11,470,986,054 |
1.02% | JPMorgan Chase & Co. | JPM | 86,191,863 | $11,090,307,012 |
この保有銘柄は、誰もが知っているような大企業ばかりですね。
ちなみに10位以下も、Visa、P&G、Walt Disneyなど皆さんに馴染みの多い企業が組み入れられています。
続いて、リスクを抑える上で重要な分散がどれだけできているか、セクター別の構成比率も見ていきましょう。
セクター | 比率 |
テクノロジー | 26.6 % |
一般消費財 | 16.7 % |
ヘルスケア | 14.0 % |
資本財 | 13.3 % |
金融 | 10.4 % |
生活必需品 | 5.0 % |
不動産 | 3.4 % |
通信サービス | 3.3 % |
公益 | 2.9 % |
エネルギー | 2.5 % |
素材 | 1.9 % |
現在は、やはり時代を象徴するテクノロジー分野が26.6%と一番高くなっています。
ただ、VTIのようなETFは景気状況によって、セクターの比率を自動で変えていってくれるため、景気後退時にはディフェンシブなヘルスケアや生活必需品へとリバランスしてくれるため心強いです。
3,000社以上に分散かつ、セクターも幅広く分散されているので、VTIを買うだけでも十分なポートフォリオになりますね。
VTIの購入方法とは?
VTIの購入方法ですが、以下の国内メジャー証券で購入可能となっています。
まだ証券口座をお持ちでない方は、ぜひ以下のリンクから口座開設をして、QYLDに投資を始めてみてください。
また、VTIで得られる配当金を再投資して、複利の力で資産を大きくしたいという方は、日本人でも利用可能なアメリカのネット証券のFirstradeの口座開設もおすすめです。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
- 配当再投資制度(DRIP)あり
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
DRIP(配当再投資制度)を使えば、税引き後の配当を自動で再投資、1株に満たない端株でも買えるのでムダなく資金活用できます。
以下の記事にて、口座開設から入金方法、DRIPの設定方法まで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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さいごに
ということで、アメリカの株式市場全体に投資をするVTIについて解説してきましたが、いかがでしたか?
VTIは、以下のような悩みや投資方針を持っている方には最適なETFかと思います。
- 低リスクで長期的に投資したい
- アメリカの成長を長い目で信じれる
- 何を買っていいか分からないけど投資を始めたい
ちなみに、投資ロボアドバイザーで有名なWealthNaviですが、彼らのポートフォリオの割合トップもVTIのETF。
その事実からもVTIの信用度の高さが伺えると思います。
VTIはどの証券会社でも買えるので、高い手数料(1%)を払ってロボットに任せるなら自分でVTIをコツコツ買っていったほうが、手元の利益は残せますね。
大きな暴落の波を受けながらも、20年以上成長を続けてきているアメリカ株式市場の強さに連動し、安定してパフォーマンスを出してくれるVTI。
僕も引き続き、老後の資金としてVTIの積み立てを毎月継続して守りを固めながら、アグレッシブに投資をしていきたいと思っています。
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