【配当利回り約5%】PFFの優先株式ETFってどうなの?
PFFについて知りたい人「PFFという高配当ETFを知った。だけど、他の高配当ETFとの違いは?優先株って一体何?配当実績やパフォーマンス、使い方も含めて詳しく知りたいな。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
この記事を書いている僕は、海外に住みながら、老後資金として米国株ETFを中心に毎月積み立てながら運用をしています。
高配当ETFは人気ですが、PFFについてあまり話題に上げる人はいないように思います。
ということで、今回は配当重視で堅く資産運用したい方向けにPFFというETFについて解説していきます。
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もくじ
- PFFってどんなETF?
- PFFのパフォーマンス
- PFFの買い方&複利運用最適化
PFFってどんなETF?
PFFとは、正式名称 iShares Preferred and Income Securities ETF で、日本語に訳すと iシェアーズ優先株式 & インカム証券ETFと呼ばれています。
総運用資産 | $15 Billion (約2兆円) |
取引所 | NASDAQ |
設定日 | 2007年3月26日 |
インデックス | ICE Exchange-Listed Preferred & Hybrid Securities Index |
経費率 | 0.46% |
配当利回り | 5.11% |
保有銘柄数 | 496 |
PFFは、ICE Exchange-Listed Preferred & Hybrid Securities Index という指数と同等の成果を目指すETFで、毎月配当があるのが特徴です。
少し気になるのが、0.46%という経費率。
バンガード社やiSharesの他のETFと比べると、若干割高なところが玉に瑕という感じでしょうか。
ただ、世界3大運用会社であるBlackRock(ブラックロック)のiSharesブランドにて運用されており、その点の安心感は非常に高いと感じます。
ところで、優先株式って一体何?
優先株とは、他の株式に比べて優先的な権利が付与されている株式のことをいいます。
配当(余剰金)や企業が解散した際に、優先的にその会社の財産を受け取ることができるのが大きな特徴です。
一方で、議決権に一定の制限が設けられており、市場に出回ることはほとんどないため、普通株よりも株価が高めにされているケースが多いです。
また、優先株は「株式」と「社債」の両方の性質を持つことから、値上がり益は限定的になります。
その代わりに、安定して高い配当をもらえるというユニークな株式で、これらの優先株をまとめたETFがPFFということになります。
PFFのトップ10構成銘柄
それでは、ここでPFFのトップ10構成銘柄を見ていきましょう。
比率 | 会社名 | ティッカー | セクター |
3.08% | BROADCOM INC | AVGO | 情報通信 |
1.94% | WELLS FARGO & COMPANY SERIES L | WFC | 金融 |
1.34% | BANK OF AMERICA CORP | BAC | 金融 |
1.30% | NEXTERA ENERGY INC | NEE | 公益事業 |
1.26% | CITIGROUP CAPITAL XIII | C | 金融 |
1.21% | DANAHER CORPORATION | DHR | 工業 |
1.04% | NEXTERA ENERGY INC | NEE | 公益事業 |
0.99% | JPMORGAN CHASE & CO | JPM | 金融 |
0.95% | SOUTHERN COMPANY | SO | 公益事業 |
0.90% | NEXTERA ENERGY INC | NEE | 公益事業 |
この並びを見ても、かなり堅めの会社が中心に組み入れられていますね。
セクター別で見ると、金融セクターが半分以上の6割を占めていることがわかります。
このことから、リーマンショックなどのリセッションが起こると株価が落ちやすいというリスクは頭に入れておく必要があります。
PFFのパフォーマンス
それでは、肝心のPFFのトータルリターンを見てみましょう。
PFF | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | -12.81% | 1.06% | 1.67% | 3.96% | 3.56% |
コロナショックによる株価のリバウンドがあり、28%近くの異常な数値が出ていますが、PFFに関しては年5%くらいのトータルリターンで考えておくのが安全でしょう。
チャートを見ると、2007年のリーマンショック、そして2020年のコロナショックで暴落していますが、株価は横ばいで比較的安定していることがわかります。
このことからも、暴落したときこそ、PFFの仕込みどきとも言えそうですね。
PFFの配当金実績
続いて、過去5年のPFFの配当金実績です。
年 | 年間配当金(1株当たり) | 年末時利回り | 対前年比 |
2021 | $1.7555 | 4.53% | -4.89% |
2020 | $1.8458 | 5.32% | -7.61% |
2019 | $1.9977 | 6.55% | -7.61% |
2018 | $2.1622 | 8.47% | 1.52% |
2017 | $2.1298 | 7.95% | -2.21% |
5年前は8%を近くあった利回りが、4%程度に落ちてきているのがいるのが気になるところ。
それでも高配当の部類ではあるので、他の高配当ETFのパフォーマンスと比べながら、自分の求める利回りより下がってくるようであれば考え直すという勇気もかもしれません。
配当金支払いスケジュール
PFFの配当金は毎月(年12回)支払われます。
参考までに2021年は以下のスケジュールで権利確定、支払いが行われました。
権利落ち日 | 1株当たり配当金 | 支払日 |
2022/2/2 | $0.1122 | 2022/2/7 |
2022/3/2 | $0.1218 | 2022/3/7 |
2022/4/4 | $0.1363 | 2022/4/7 |
2022/5/3 | $0.1225 | 2022/5/6 |
2022/6/2 | $0.1460 | 2022/6/7 |
2022/7/2 | $0.1326 | 2022/7/7 |
2022/8/2 | $0.1326 | 2022/8/5 |
2022/9/2 | $0.1326 | 2022/9/8 |
2022/10/4 | $0.1326 | 2022/10/7 |
2022/11/2 | $0.1326 | 2022/11/7 |
2022/12/2 | $0.1326 | 2022/12/7 |
2022/12/16 | $0.1326 | 2022/12/21 |
1月の払い出しがない分、12月に2度支払いがありますが、それ以外は月初に権利落ち、第2週までに支払われるというスケジュールになっています。
毎月おこづかい感覚で配当が入ってくるというのはPFFの醍醐味ですね!
超長期的に持つのであれば、過去の事例上、株価も戻してきますし、それでいて5%近くの配当利回りがあるので分散投資の選択肢としては悪くないと思います。
PFFの買い方&複利運用最適化
PFFを買える証券会社は以下の通りで、日本のメジャー証券会社でも取り扱いがあります。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
PFF | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
まだ証券口座をお持ちでない方は、ぜひ以下のリンクから口座開設をして、PFFに投資を始めてみてください。
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また、PFFで得られる配当金を再投資して、複利の力で資産を大きくしたいという方は、日本人でも利用可能なアメリカのネット証券のFirstradeの口座開設もおすすめです。
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・配当金:$32.96
・税引後DRIP再投資:$24.72
・VYM株価:$98.4403
・購入株数:0.25112株
1株に満たない端株でも自動で購入してくれるので、PFFのように毎月配当があるETFにはぴったりです。
以下の記事にて、口座開設から入金方法、DRIPの設定方法まで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
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まとめ
ということで、今回は優先株ETFのPFFについて紹介してきました。
優先株は一般投資家には出回らず、ほとんどが金融機関に保有されている貴重な株です。
PFFならば、誰でも簡単に投資することができ、なおかつ配当も受け取ることができます。
個人的に色々高配当ETFを買っていますが、PFFは平時の株価が安定しているので、アクティブな投資とは別に証券口座を作り、老後の自分年金のような形で地道に積み立て投資しています。
金融関連の銘柄が多く、決して不況時に強いというわけではありませんが、過去いずれの暴落からも株価を戻してはいるので、逆に暴落時に狙い撃ちするのも面白いETFとも言えるかもしれません。
老後の資産形成の1つとして、PFFをポートフォリオに入れておくのもアリかもしれませんね。
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