FirstradeからCharles Schwabへ移管してみた
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海外口座の移管方法を知りたい人「海外の証券口座の移管を考えている。具体的な手続き方法や完了までどれくらいの日にちがかかるのか知りたいな。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
今回はそんな疑問を持つ方向けの記事です。
先日、訳あって長年愛用していたFirstradeの証券口座を別の証券会社に移さなければいけなくなりました。
【悲報】Firstradeがフィリピン在住者の口座を閉鎖へ
フィリピン在住のFirstrade利用者へ突如送られてきた悪夢のメール。「1ヶ月後に口座を閉鎖します。」何も悪いことをしていないのに、なぜそうなるの?この記事では、僕の身に起こったショッキングな強制口座閉鎖、その事件の経緯、解決策、リスクヘッジの方法などについて詳しく解説していきます。
僕自身、これが人生初めての証券口座移管作業だったため、同じような立場の方のために記録用としてこの記事を残しておきます。
もくじ
- FirstradeからCharles Schwabへの移管作業
- 移管作業の注意点
- 移管で得られるメリット・デメリット
FirstradeからCharles Schwabへの移管作業
まずは、移管先のCharles Schwabへログインし、Transfer & PaymentsのタブからTransfer Accountを選択します。
すると、以下の画面が出てくるので、一番下の検索窓に移管元の証券会社(今回はFirstrade)を入力後、Searchをクリックします。
すると、該当する証券会社の名前が登場するので、クリックします。
次に、移管元のアカウント種別と8桁のアカウント番号を求められるので、それぞれ選択、入力します。
アメリカ国外在住の方のアカウント種別は、おそらく以下の2つなので、当てはまるものを選択しましょう。
・Joint(夫婦用口座)
青地のTransfer Account To では、移管先のアカウントを選択して、Continueをクリック。
移管元のすべての株式と現金を移管する場合は、Transfer the entire accountを選択。
一部の株式と現金だけを移管する場合は、Only specific securities and/or cash amountをチェック。
現金いくら分を移すか、株式であればティッカーシンボルかCUSIPと呼ばれる9桁のコードの入力を求められるので、全て入力後、Continueをクリックします。
移管元と移管先の口座保持者の名前が一致しているかどうか、確認されるので「Yes」をチェック。
※ 名前が異なる場合は、移管自体を拒否、もしくは追加の書類提出などが必要になるので注意しましょう。
Agreementが出てくるので確認後、すべてチェックを入れ、Submit Transferをクリック。
以下の画面が出てくれば、移管申請作業は完了です。めちゃくちゃ簡単ですね!
移管にはだいたい5〜7営業日かかるとのことなので、移管元からメールが届くのを待ちましょう。
申請から3日ほどすると、配当再投資の端株が現金化され、4日後にはFirstradeのポートフォリオがまっさらに。
予定より1日早く、翌朝にはすべての株式と現金がCharles Schwabに移管されていました。
銘柄・株数・現金などすべて間違いないか確認し、移管作業は完了です。お疲れ様でした!
移管作業の注意点
海外の証券口座の移管の注意点として、移管元の証券会社で手数料無料のACH送金を利用している場合、60日間のホールド期間があります。
株を購入済みでも、最後にACHで入金した日から60日以内の移管申請だと、リクエストが却下されてしまうので注意です。
僕もこれを知らずに移管申請をしたのですが、6/16にACHで資金を送金し、すでにETFを購入済みだったため、銀行に資金を戻すという選択肢はなく、1ヶ月以上移管のスケジュールを待つことになりました。
結果、Firstradeから8/16に口座閉鎖をアナウンスされていましたが、8/18まで期間を延長してもらうことを交渉し、了承を得た上での再申請が必要でした。
その1ヶ月間は、本当に口座が閉じられてしまわないか気が気じゃなかったです…
移管を決めている場合は、移管元で下手にACH入金は使わずに、ACHの最終送金日を確認し余裕を持って手続きしましょう。
また、移管の申請は移管元、移管先どちらの証券会社でもできますが、念のため移管先の新しい証券口座で申請するようにしましょう。
移管元の証券会社は、出ていかれるのに対応するメリットはないので、手続きの対応が後回しにされるリスクがあります。
スムーズに手続きを終わらせるために、以下の2点をやっておくと良いと感じました。
- 移管元(旧):最新の明細書をダウンロードしておく
- 移管先(新):移管申請手続きを出す
移管で得られるメリット・デメリット
では、最後に実際に移管手続きを行なって感じた、メリット・デメリットを解説していきます。
メリット
- 株を売らずに済む
- ネットで完結できる
株を売らずに済む
移管における一番のメリットは、やはり保有株を手放すことなく、投資を継続できるという点です。
特に長期投資前提で、簡単に現金化したくないという方は、取得価格そのままに移管できるので利用すべきだと思います。
また、現状の証券会社が使いづらいと感じている方も、1つ選択肢として検討するのはアリだと思います。
ネットで完結できる
アメリカのほとんどの証券会社では、ACAT(Automatic Customer Account Transfer)というシステムを利用しているため、すべてネットでの申請で完了します。
移管元で3日間の申請受理、移管先への資産転送に3日間の計6日間で手続きをするという仕組みができあがっているため、よっぽどのことがない限りはスムーズに終わらせられるようです。
書類の記入や署名など、面倒な作業なしでできるのは非常にありがたいですね。
デメリット
- 手数料がかかる
- 手続き完了まで取引できない
- 積み上げデータは反映されない
- 端株は強制的に現金化
手数料がかかる
Firstradeからすべての資産を別の証券会社に出庫する場合75ドル、資産の一部であれば55ドルの手数料がかかります。
なので、やむを得ない事情がない限り、移管をすることはおすすめできません。
ちなみに、Charles Schwabの場合は50ドル、一部の場合は25ドルなので多少良心的ですね。
手続き完了まで取引できない
移管の申請が受け付けられた時点で、移管元に置いている株式はロックされるため取引ができなくなります。
さらに、長期の指値で入れている取引も強制的にキャンセルされてしまいます。
申請から移管完了まで、最低6営業日はかかるため余裕を持ったスケジュールで行うようにしましょう。
積み上げデータは反映されない
株式・現金はそのまま移動できますが、これまで移管元で積み上げてきた利益や損失などのデータは移管先では反映されません。
移管元の証券会社で取引履歴などをダウンロードすることはできますが、ネット上でリアルタイムで増減するデータが見れなくなってしまうのは寂しいですね。
僕の場合、Firstradeでの累積のチャートが成長していく姿をモチベーションにがんばっていたので、消失感がありました。
端株は強制的に現金化
Firstradeでは、配当金を再投資するDRIPを利用しており、1株に満たない端株をいくつか持っていました。
しかし、移管申請後3日後に強制的に現金化された上で、移管されてしまいました。
移管先のCharles Schwabにも同様のサービスがあるため、そのまま移管してくれるだろうと淡い期待をしていましたが、あくまで証券会社内の在庫に対して投資しているため難しいようです。
コツコツと積み上げてきたものも、移管によって全てリセットされるということを認識しておきましょう。
まとめ
ということで、今回は米国証券会社同士の移管作業についてまとめてみました。
移管によって、これまで積み上げてきたデータ、再投資などはリセットさせられたあげく、75ドルの手数料まで取られてしまいました。
なので、よっぽどの理由がない限りは同じ証券会社を使い続けたほうがよいです。
ただ、Charles Schwab自体はアメリカでも非常に安心度の高い証券会社ですし、Firstradeと同様に配当再投資、取引手数料無料という欲しい機能は備わっているため、大きなダメージはなく投資が続けられそうです。
この記事が、海外証券会社の移管を検討している方の参考になれば幸いです。
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