【ポストコロナ】旅行系テック企業を集めたETFのAWAYとは?
AWAYについて知りたい人「トラベルテック企業を集めたAWAYが注目されているらしい。コロナ後の需要爆発を見越して持っておきたいけど、日本語の情報が少なくて不安。。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
この記事は、そんな疑問を持つ方向けの記事です。
アメリカでは、徐々にワクチン摂取が始まりポストコロナの消費行動に向けて、市場でも関心が集まり始めていますね。
1年以上続くStay Homeで、旅行に飢えている人も多いはず。
今回は、そんな需要爆発の期待がかかる「旅行×テクノロジー」にフォーカスしたETF、AWAYについて解説していきます。
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もくじ
- AWAY ETFとは?
- AWAY ETFの構成銘柄
- AWAY ETFを買う方法とは?
AWAY ETFとは?
まず、このAWAYというETFですが、正式名称は ETFMG Travel Tech ETF で、ティッカーシンボルがAWAYとなります。
Awayという言葉には、「どこかを離れて別の場所に行く」という意味があるので、まさに「旅行」というテーマにふさわしい、遊びごころあるシンボルですね。
純資産総額 | $263,724,411 (約282億円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2020年2月12日 |
インデックス | Prime Travel Technology Index |
経費率 | 0.75% |
保有銘柄数 | 28 |
AWAYのETFですが、実は2020年2月設定と、まだ1年ちょっとしか経っていない新しいETFとなります。
ベンチマークは、世界中の旅行比較サイトやライドシェアサービスを束ねたPrime Travel Technology Indexという指標に連動しており、銘柄は四半期ごとにリバランスされるようになっています。
経費率は、0.75%とARK社のアクティブETFと同じ水準で、決して安くはないですね。
果たして、経費率に見合うパフォーマンスを出せているのか?気になるチャートを見ていきましょう。
設定からまだ日が浅いため1年チャートとなりますが、2020年の11月後半から徐々にS&Pを上回り、2021年の2月から爆上げしていることが分かりますね。
次に、期間ごとのパフォーマンスを見ておきましょう。
AWAY | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 設定来 |
パフォーマンス | 29.66% | 34.34% | 59.61% | 31.01% |
6ヶ月では59%、設定来でも31%と運用期間が短いものの、今後も期待できそうな成績を出しています。
概要はわかったところで、気になるのがetfmgという運用会社。
あまりに聞き馴染みがないので、大丈夫な会社かどうか調べてみました。
ETFMGってどんな会社?
本社 | アメリカ・ニュージャージー州・サミット市 |
創業 | 2014年 |
創業者兼CEO | サム・マスッチ |
従業員数 | 25名 |
総運用資産 | $7 Billion (約7,000億円) |
ETFMGという社名ですが、 ETF Managers Group LLC.の略称で、ユニークなテーマETF発行に特化した運用会社として設立されました。
トラベルテックの「AWAY」以外にも、マリファナビジネスをテーマとした「MJ」やサイバーセキュリティの「HACK」など尖ったETFを運用しています。
創業者兼CEOのサム・マスッチ氏(写真中央)ですが、UBSやSBCウォーバーグなどの投資銀行で25年以上営業、ETFのトレーダー、商品開発として活躍し、2014年にETF Managers Groupを設立。
ユニークなテーマ型でETF界に革命を起こし、すでに6,000億円を超える資産を運用するまでになりました。
テーマごとにそれぞれの業界のエキスパートの助言を入れているのも特徴で、ゲーム、クラウドからマリファナまで幅広く人脈を駆使し、信用性を担保しています。
ちなみにETFMGでは、常に新しいETFのアイデアをWebサイト上で募集していることです。
ETF発行からポートフォリオ管理、マーケティング、コンプライアンスまでサポートできるため、あらゆるテーマ型ETFのアイデアを募集中だそうです。
もちろん投資助言の免許を持つ人や、その道のエキスパートの意見に限るとは思いますが、オープンでなかなか面白い会社ということは分かりますね。
AWAY ETFの構成銘柄
それでは、AWAYのトップ10構成銘柄を見ていきましょう。
比率 | 会社名 | シンボル | 保有株数 | 時価総額 |
8.02% | FACEDRIVE INC COM | FD CN | 671,334 | $22,274,063.62 |
5.98% | TRIVAGO N.V. | TRVG | 3,645,684 | $16,624,319.04 |
5.71% | TRIPADVISOR INC | TRIP | 301,461 | $15,868,907.04 |
4.73% | AIRBNB INC | ABNB | 69,199 | $13,140,890.10 |
4.24% | MAKEMYTRIP LIMITED MAURITIUS SHS | MMYT | 328,971 | $11,790,320.64 |
4.19% | TRIP.COM GROUP | TCOM | 292,409 | $11,632,030.02 |
4.11% | SABRE CORP | SABR | 780,985 | $11,425,810.55 |
4.02% | ON THE BEACH GROUP | OTB LN | 1,776,697 | $11,166,079.86 |
4.01% | EXPEDIA GROUP INC | EXPE | 69,567 | $11,149,503.09 |
3.78% | BOOKING HOLDINGS INC | BKNG | 4,598 | $10,493,601.58 |
旅行関係なので、みなさんが使ったことがある、もしくは聞いたことがある会社がいっぱい入っているのではないでしょうか?
Facedrive Inc.
Facedriveは、カナダを拠点とするライドシェアアプリ。
特徴は、環境に優しいEVの配車サービス、フードデリバリー、EV車のサブスクリプションなどESGをミッションとしたサービスを中心に提供しています。
Trivago N.V.
Trivagoは、ドイツ発の世界最大級のホテル比較サイト。
日本でもかつてCMが話題になり、みなさんにも馴染みがある会社ではないでしょうか。
現在は、AWAYの9位に入っているExpedia Groupの子会社になっています。
Tripadvisor Inc.
Tripadvisorは、アメリカ発の旅行レビューサイト。
実際にホテルやレストランを体験したユーザーからのリアルな口コミが見れるので、海外旅行には必須のアプリの一つとして定着していますね。
Airbnb Inc.
Airbnbは、アメリカ発の民泊のオンラインマーケットプレイスを提供する企業。
2020年12月にIPOされたばかりで、Airbnbという名前を聞くことも多かったと思います。
ホテルより安く、暮らすように旅ができるということで、僕もコロナ前は頻繁に利用していました。
MakeMyTrip Ltd.
MakeMyTripは、インド発の旅行予約サイト。
航空券、ホテル、アクティビティやビザ取得サポートまで包括的にオンラインで申し込めるのが特徴。
インドがメインの市場ですが、アラブ首長国連邦、アメリカ向けにも一部サービスを展開しています。
Trip.com Group
Trip.comは、中国発の旅行予約サイト。
元々はCtripという中国最大級のオンライン予約サイトとして始まり、現在は旅券比較サイトで有名なSkyscannerもTrip.comグループに買収されています。
ちなみにこの会社は、上記で紹介したインドのMakeMyTripの最大株主でもあります。
Sabre Corp.
Sabreは、アメリカ発の飛行機の予約システムを提供する会社。
1960年にアメリカン航空の子会社として設立、2000年にチケットの予約・管理、チェックインなどのシステムを提供する会社としてスピンオフされました。
旅行の裏側を支えるテクノロジーを開発し、現在はAIやチャットボットを駆使して、より便利なシステムを追求しています。
On the Beach Group
On the Beachは、イギリス発の飛行機・ホテル予約サイト。
スウェーデンでもサービスを展開しており、2017年にはイギリスでライバルだったSunshineという予約サイトを買収しています。
Expedia Group
Expediaは、アメリカ発の旅行予約サイト。
元々は1996年にMicrosoftの一部門として立ち上がり、3年後にスピンオフされています。
一般の旅行からビジネス向けまでカバーしており、近年は巨額の資金で競合を買収しており、ホテル比較サイトのHotels.comやTrivagoなどもExpedia傘下に収まっています。
Booking Holdings Inc.
Booking Holdingsは、オランダ発のホテル予約サイトBooking.comを運営する親会社。
Booking Holdings自体は、アメリカの会社で東南アジア圏で強いホテル予約サイトAgodaや格安航空券比較サイトのCheapflights、その他Kayak、Hotels Combinedなどを買収しています。
ということで、ざっくりとトップ10銘柄を紹介してきました。
これだけでも世界中の予約サイトを中心にほぼ網羅できているので、コロナ後の需要爆発に備えて持っておいてもいいかもしれませんね。
AWAY ETFを買う方法とは?
AWAYのETFの購入方法ですが、日本で取り扱いがないのが現状です。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
AWAY | × | × | × | × | ○ |
AWAYに投資したいという方には、日本人でも利用可能な海外証券Firstradeでの口座開設をおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、AWAYはもちろん、米国に上場するすべての株式の手数料無料で投資できるため、投資の幅が圧倒的に広がりますよ。
詳しい口座開設方法や使い方などは、以下の別記事に画像付きで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
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さいごに
ということで、今回はトラベルテック企業を集めたETF、AWAYというETFを紹介してきましたが、いかがでしたか?
2020年は旅行業界にとって、大きなダメージを残す1年となりましたが、2021年は徐々に需要が戻ってくると予想されます。
AWAYはまだまだ歴史の浅いETFですが、「旅行」という欲求は普遍で通常の生活に戻れば、業績改善も期待できるテーマ。
この1年で溜まりに溜まった旅行欲求へ対応するためにも、個別株ではなく、AWAYのようなETFという手段で成長を取り込んでおくのは良い選択かもしれませんね。
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