海外営業になるにはどうすればいい?【海外営業経験者が解説】
海外営業として働きたい人「海外で営業するってかっこいいし、憧れるなぁ。でもどんなステップを踏めばなれるのだろう。具体的な方法や仕事内容も知りたいな。」
本記事ではそんな疑問に答えます。
この記事を書いている僕は、ベトナム、フィリピン、インドネシアと3ヵ国で海外営業を5年経験。
海外営業の仕事の実態はあまり知られていないと思うので、上辺だけではないリアルな実体験をもとに解説していきます。
もくじ
- 海外営業を目指す上で知るべきこと
- 海外営業を目指しやすい業界
- 海外営業のキャリア
- 海外営業になるには?
海外営業を目指す上で知るべきこと
海外営業の仕事とは?
一般的には、海外のクライアント企業や販売代理店とやりとりがメインです。
業界によって違いはあれど、具体的な業務としては以下になります。
- 日々の担当顧客との商談
- 市場調査やマーケティング
- 営業戦略の立案
- 現地のパートナー企業の開拓
- 契約関連
- 海外への出張
ベンチャーだと、もうちょっと幅広い仕事をすることもあります。
日本とは異なる文化・商習慣で仕事をしていくので、 非効率な作業も受け入れなければいけないこともあり、 戸惑うことも多いと思います。
例えば、フィリピンだと銀行口座に名前が記載されず、誰が振り込んだのか分からないので、デポジットスリップと呼ばれる振込証明書の写真をお客さんに撮ってもらって、金額を照合させるとか、「何それ」って感じのことも多いです(笑)
実際はめちゃくちゃ泥臭い
海外営業の仕事は、一見華やかに見えるかもしれませんが、ぶっちゃけると、実際は泥臭い仕事です。
なので、この時点でイメージと違うと思っている方は、考え直した方がいいかもでしれません。
業種によってスタイルは異なるので、僕の経験のみで語りますが、現地では誰も知らないITベンチャーだったため、とにかく新規開拓をしていく必要があります。
- イベントやLinkedinやメッセンジャーなどのSNSを活用し、現地でのコネクションを作る
- つたない言葉で電話をし、何とか決裁者につないでもらい、アポを取る
- 英語やローカル言語でプレゼンしまくる
- 電話やメールでフォローアップし続ける→無視されまくる
- 提案書を送信、価格や地の利でローカルの会社に勝てず却下される
この作業の繰り返しで、ようやく何社か取引が始まるというレベルです。
日本とは異なる文化・商習慣の中で仕事をしていくので、型にとらわれずガンガン新しいことを試していく、タフな精神力と柔軟性が必要です。
海外営業を目指しやすい業界
海外営業の求人の数としては、商社やメーカーが多いです。
自分の得意分野、もしくは興味のある業界が大前提なので、これから海外営業を目指す場合、まずはカテゴリーで絞って探すのが無難だと思います。
具体的な企業を挙げていくと
商社系
- 総合商社(三菱商事、三井物産、丸紅、双日、豊田通商など)
- 繊維商社(東レ、ワールド、豊島など)
- 鉄鋼商社(伊藤忠丸紅鉄鋼、阪和興業、JFE商事など)
- 食品商社(三菱食品、伊藤忠食品など)
メーカー系
- 自動車メーカー(トヨタ、ホンダ、スズキ、三菱など)
- 電機メーカー (ソニー、パナソニック、キヤノンなど)
- 飲食品メーカー(大塚製薬、伊藤園、日清食品など)
- 製造業メーカー(キーエンス)
ただ、こういった業界は伝統的に、新卒から階段を上がって、晴れて海外赴任のようなケースが多いので、かなり狭き門なイメージです。
最近は、ITベンチャーが積極的に海外進出をしているので、この分野でも求人は増えつつあります。
例えば
- インターネット広告系(FreakOut Holdings、AnyMind Groupなど)
- SaaS系(SanSan、Reproなど)
- インフラ系(KDDI、NTT、GMOなど)
こういった比較的、新しい会社は門戸が広いので、チャレンジしやすいと思います。
海外営業のキャリア
海外営業を経験すると、その後のキャリアの可能性が圧倒的に広がります。
例えば、僕の場合だと、新卒4年目でベトナム、フィリピンに駐在、事業立ち上げ時の営業やマーケティングを経験。
その後、転職で、すぐにインドネシアに配属されたことで、年収は約2倍近くに上がりました。
さらに、現在は30歳ですが、日系企業のフィリピン拠点で上位のマネージャー職 であるゼネラルマネージャーとして、拠点の管理を任されています。
海外営業を経験すると、一般的なサラリーマンより稼げますし、日本にいるより速いスピードで昇進することができます。
人材としての価値が上がる
日本である程度鍛えられた人材が、海外で営業するチャンスは今後も間違いなく増えていくということが言えるかと思います。
人口が減少し、先細りの日本経済では、多くの企業が生き残るために、海外での売り上げを上げる方向にシフトしています。
決算発表などみても海外売上比率を重視する企業は多いですよね。
ということは、必然的にサービスを熟知し、経験のある人材が海外市場に出ていくことになります。
実際に、日本市場で鍛えられた人材はグローバル企業でも評価されています。
以下のツイートや記事を見ると、分かるかと思います。
日本人、というか日本市場で鍛え上げられたソフトスキルは間違いなく通用するなぁ。細かくて積み上げていく改善意識、は間違いなく世界イチだと思う。人力による改善品質が凄すぎるが故に、オートメーションによる改善差分が小さい国でもあるが…
— やス / FreakOut Holdings グローバル推進 (@Yasu0131) February 10, 2020
日本人 x 営業力
日本人ならではの細かく積み上げていく改善意識というのは、実は海外に出てみると、希少だったりします。
そこに、海外で営業をしていくと、数々の修羅場を潜ってきていくバイタリティーや柔軟性が追加されるので、間違いなく人材としての価値は上がります。
海外営業になるには?
海外営業として働くイメージは湧いてきたでしょうか?
海外営業になるための、ステップとしては以下が挙げられます。
- 新卒で商社やメーカーに入社、成果を残し続け、時を待つ
- 転職で、海外営業の求人に積極的に応募していく
特に、最短でこれから転職で海外営業を目指す場合には、 転職エージェントの活用が必須です。
世の中には転職支援エージェントは星の数ほど存在しますが、「質のいい求人を持っているエージェント」と「そうでないエージェント」に分かれます。
僕は、「求職者側」、「採用企業側」両方の立場でそれぞれ転職エージェントの利用経験があるので、その特徴を下記にまとめます。
海外求人に強いエージェントの特徴
- 海外経験がある、もしくは海外志向の強い求職者の登録が集まる
- 求職者と企業のマッチング率が上がり、採用企業側からの評価が上がる
- 次も同じエージェントに任せようとなるので、また求人をお願いする
求職者と採用企業側で信頼のサイクルが生まれるので、お互いに良い案件が入ってきやすくなるのです。
そうでないエージェントの特徴
- 求人数が少ないので、求職者に紹介ができない
- 担当者が希望を聞いてくれない
- 企業側はマッチする人材を紹介してくれないので、契約を切る
逆に負のサイクルが出来上がり、条件は下がっていきます。
正直な話、転職エージェントは「転職させた際の成果報酬」で利益を上げているので、強引に転職を進めてくる担当がいるのも事実です。
実際、IT企業のみ希望と話していたのに、工場の管理者求人を提案してきたズレたエージェントもありました…
海外営業で信用すべき転職エージェントは?
結論、数あるエージェントの中でも、 JAC Recruitment(ジェイエイシーリクルートメント)が圧倒的に良かったです。
各業界の専任担当者が、親身になってキャリアを考えてくれるので、まずズレた提案をしてくることはないですし、求人の内容もハイクラス中心のため、質が非常に高いです。
僕も実際、超優良グローバル企業を数多く紹介してもらい、某優良企業の内定をゲットすることができました。
大手、ベンチャー問わず海外求人に特に強いため、迷ったらまずはJAC Recruitmentに相談してみれば間違いないです。
この記事を読んで、海外営業として、自分の市場価値を高めたいと思った方は、今すぐに行動に移しましょう。