【スウェーデンETF】EWDでスウェーデン株に投資してみよう!
スウェーデン株に投資したい人「スウェーデン株に投資をしたいけど、個別株での投資は難しそう。EWDというETFがあるみたいだけど、どんなETFでどの証券会社で買えるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
スウェーデンといえば、H&M(上場)、Spotify(NASDAQ上場)、IKEA(非上場)など生活に密着した数々の企業を産んだ国として有名ですね。
とはいえ、スウェーデン株への投資となると全く情報がなく、どうしたら投資できるのか困りますよね。
とうことで、この記事では、スウェーデン株に投資できるETFのEWDを紹介します。
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もくじ
- スウェーデンETFのEWDとは?
- EWDのパフォーマンスと構成銘柄
- EWDはどこで買える?
スウェーデンETFのEWDとは?
EWDはスウェーデンに上場する大型・中型株に広く投資ができる貴重なETFで、ブラックロック社のiSharesブランドから発行されています。
正式名称は iShares MSCI Sweden ETF で、ベンチマークの MSCI Sweden 25/50 Index に連動したパフォーマンスを目指して運用されています。
運用資産総額 | $458 Million(約622億円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 1996年3月12日 |
インデックス | MSCI Sweden 25/50 Index |
経費率 | 0.54% |
配当利回り | 1.94% |
保有銘柄数 | 47 |
EWDの特徴は96年設定と国別ETFの中では歴史が長く、アメリカ上場のETFのため、USドルでスウェーデン株に投資できるということ。
経費率は0.54%と安いとは言えませんが、スウェーデン市場で株を買う手間やコストを考えれば、許容範囲という感じでしょうか。
ちなみに、米国市場でスウェーデン株に投資できるETFはEWDが唯一の貴重な商品となっています。
EWDのパフォーマンスと構成銘柄
それでは、EWDのチャートとパフォーマンスをチェックしていきましょう。
まずはリアルタイムチャート。
次に、EWDの最大チャートですが、96年設定と歴史が長いゆえに様々なショックを経験しており、ジェットコースターのような曲線を描いています。
右肩上がりの成長は期待できなさそうですが、入るタイミングを間違えなければ割と大きな利益は狙えそうなETFですね。
では、EWDのトータルリターンを見ていきましょう。
EWD | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | -20.58% | 11.81% | 5.16% | 8.06% | 7.99% |
ここ1年は市場環境の悪化もあり、マイナス20%と大きくパフォーマンスが低下。
ただ、長期で見てみると、3年で11%、10年と設定来でも8%ほどなので、実はそこまで悪くないリターンを出しています。
EWDのトップ10構成銘柄
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
6.44% | INVESTOR CLASS B | INVE B | 1,780,272 | $29,199,759.88 |
6.27% | NORDEA BANK | NDA SE | 3,233,362 | $28,440,952.12 |
5.17% | ATLAS COPCO CLASS A | ATCO A | 2,624,630 | $23,454,188.98 |
5.02% | VOLVO CLASS B | VOLV B | 1,474,525 | $22,754,588.92 |
4.65% | ERICSSON B | ERIC B | 2,852,028 | $21,069,082.84 |
4.53% | ASSA ABLOY B | ASSA B | 979,374 | $20,552,560.89 |
4.31% | HEXAGON CLASS B | HEXA B | 1,901,909 | $19,524,333.82 |
3.69% | SANDVIK | SAND | 1,041,792 | $16,708,853.77 |
3.50% | EVOLUTION | EVO | 178,621 | $15,885,974.51 |
3.49% | ESSITY CLASS B | ESSITY B | 594,858 | $15,811,076.84 |
日本人に馴染みがある会社は、ボルボとエリクソンぐらいでしょうか。
社名を見てもピンとこない方のために、どんな会社なのかサクッと紹介していきます。
Top 10銘柄はどんな会社?
- Investor:スウェーデンの財閥一族ヴァレンベリ家が設立した投資会社
- Nordea:フィンランド発、スウェーデントップの銀行
- Atlas Copco:コンプレッサーなど産業用機械を製造する世界的グループ
- Volvo:世界的に有名な自動車メーカー
- Ericsson:世界的に有名な通信機器メーカー
- Assa Abloy:指紋認証、自動ドアなどをセキュリティ商品を製造・販売するグループ
- Hexagon:世界最大手の測定機メーカー
- Sandvik:切削工具などエンジニアリングツールを製造・販売するグループ
- Evolution:オンラインカジノのなどを提供するゲーム会社
- Essity:パーソナルケア用品など消費財を製造・販売する企業
通常、国別ETFのトップ10はほとんど銀行が占めることが多いのですが、工業に消費財、オンラインカジノとごちゃ混ぜ感が面白いです。
ちなみにH&Mは21番目に組み入れられています。
EWDの全銘柄をセクター別で見てみると、工業が35%で圧倒的トップ、続いて金融(27.43%)、IT(9.35%)という順になっています。
スウェーデン=工業というイメージは湧きづらいですが、実は技術力が高く、B2Bでもグローバル展開している企業が数多くいるというのは興味深いですね。
EWDはどこで買える?
EWDはどこの証券会社で買えるのかを調べましたが、日本の証券会社での取扱いは確認できませんでした。
証券会社 | 楽天証券 | マネックス証券 | SBI証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
EWD | × | × | × | × | ◯ |
現状、EWDを購入するためにはFirstradeのような海外の証券口座を利用する必要があります。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なくアクセス可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、EWDはもちろん、米国に上場するほぼすべての株式の手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
詳しい口座の開設方法などは、このブログでも画像付きで解説しているので参考にどうぞ。
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さいごに
ということで、スウェーデンETFのEWDについて紹介をしてきました。
勝手なステレオタイプでスウェーデンといえば、クリエイティブでおしゃれなサービス企業が多いというイメージでしたが、実は技術大国。
特に、工業用の機械では世界でトップクラスの企業も多く、意外とオールドエコノミー中心の国ということがわかりました。
EWDは、長期では割と安定したパフォーマンスを見せているので、国のリスク分散の1つとしてポートフォリオに加えてみてもいいかもしれません。
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