【インドETF】インドの小型株に投資できるETFのSMINとは?
SMINについて知りたい人「インド市場の小型銘柄に投資ができるSMINというETFが気になる。どんな構成銘柄で、どこの証券会社で買えるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
中国の成長に陰りが出始め、リスクからの脱却への動きとともに、次のマーケットとして注目が集まるインド市場。
とは言っても、インドの大型株はすでに割高との評価を受けており、小型株に至っては興味があってもどうやって投資すればいいかわからないですよね。
今回は、そんなインドの小型株への投資に興味がある方向けに米国市場で買えるETFのSMINを紹介します。
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もくじ
- SMINってどんなETF?
- SMINのパフォーマンスと構成銘柄
- SMINの購入方法とは?
SMINってどんなETF?
SMINはインドに上場する小型株に広く投資ができる貴重なETFで、ブラック・ロック社のiSharesブランドから発行されています。
正式名称は iShares MSCI India Small-Cap ETF で、ベンチマークは MSCI India Small Cap Index に連動したパフォーマンスを目指して運用されています。
運用資産総額 | $291 Million(約386億円) |
取引所 | Cboe BZX |
設定日 | 2012年2月8日 |
インデックス | MSCI India Small Cap Index |
経費率 | 0.74% |
配当利回り | 0.04% |
保有銘柄数 | 391 |
平均取引ボリューム(1日) | 180,320 |
経費率はかなり高めの0.74%ですが、インド系ETFの中では2番目に安い水準となります。
ちなみにiSharesでは、INDA、INDYという別のインドETFも運用していますが、以下の形で棲み分けを行っています。
- INDY:トップ50社の巨大企業のみ
- INDA:大型〜中型株
- SMIN:小型株
現状、米国市場でインドに投資できるETFは全部で5銘柄ありますが、SMINは唯一小型株にエクスポージャーがあるETFとなります。
ティッカー | 正式名称 | 経費率 | 総資産 | 構成銘柄数 |
INDA | iShares MSCI India ETF | 0.65% | $4.5 Billion | 113 |
EPI | WisdomTree India Earnings Fund | 0.84% | $745 Million | 418 |
INDY | iShares India 50 ETF | 0.90% | $575 Million | 51 |
SMIN | iShares MSCI India Small-Cap ETF | 0.74% | $309 Million | 391 |
PIN | Invesco India ETF | 0.78% | $101 Million | 166 |
まだまだ伸びしろのある企業に分散してリスクを下げつつ、長期目線でインドへの投資をしたいという方にはSMINは良い選択肢となるでしょう。
>>【400社に分散】ウィズダムツリー社のインドETFのEPIとは?
SMINのパフォーマンスと構成銘柄
まずは、SMINのリアルタイムチャートから確認していきましょう。
2021年12月に史上最高値(60ドル台)を記録しました。
以下はSMINの設定来のチャートですが、コロナショックの底からの力強い反発後、高値を維持していることがわかります。
次に、SMINのパフォーマンスを数字で見ていきましょう。
SMIN | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | -6.16% | 15.83% | 3.05% | 9.20% | 8.68% |
ここ1年は世界的な市場環境の悪化もありマイナスですが、3年で15%、10年でも9%のプラスで高い成長率を維持しています。
さらに設定来でも8%を超えており、新興国 x 小型株特化のETFとしてはかなり優秀な成績。
小型株とは言っても、13億人以上を相手にするマーケットですから、ポテンシャルの高さは他の国とは比べ物にならないですね。
トップ10構成銘柄
それでは、どんな銘柄でSMINが構成されているのかトップ10銘柄を確認していきましょう。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 |
1.92% | Max Healthcare Institute Ltd. | MAXHEALTH | 1,068,233 |
1.18% | Crompton Greaves Consumer Electricals Ltd. | CROMPTON | 831,694 |
1.16% | Zee Entertainment Enterprises Ltd. | ZEEL | 1,190,466 |
1.16% | Ashok Leyland Ltd. | ASHOKLEY | 2,021,683 |
1.09% | Federal Bank Ltd. | FEDERALBNK | 2,144,507 |
1.09% | Persistent Systems Ltd. | PERSISTENT | 68,409 |
0.99% | Cummins India Ltd. | CUMMINSIND | 171,759 |
0.98% | Astral Ltd. | ASTRAL | 124,838 |
0.96% | Voltas Ltd. | VOLTAS | 297,121 |
0.93% | IDFC First Bank Ltd. | IDFCFIRSTB | 4,210,655 |
社名を見てもピンとこない方のために、どんな会社なのかサクッと紹介していきます。
Top 10銘柄はどんな会社?
- Max Healthcare:ニューデリーを拠点とする病院チェーンで大手財閥「Max Group」の傘下
- Compton:ムンバイを拠点とする家電メーカー(電球・シーリングファン・キッチン設備など)
- Zee:インドのTV・映画・音楽・ネットをリードするメディアコングロマリット
- Ashok:チェンナイを拠点とする自動車メーカーで主にトラックやバスなど商用車を製造
- Federal Bank:アルバに本社を置くインドの民間銀行で1,300近くの支店を持つ
- Persistent Systems:プネー拠点のIT企業でエンジニアの数と質に強みを持つ
- Cummins India:アメリカのディーゼルエンジンメーカーのインド支社
- Astral:アフマダーバードを拠点とする配管・排水パイプ製造・販売企業
- Voltas:ムンバイを拠点とする生活家電メーカー(エアコン、洗濯機、冷蔵庫など)大手財閥「Tata Group」の傘下
- IDFC First Bank:インド政府の金融サービス局管轄の「IDFC」の銀行部門と非銀行の金融機関「Capital First」が合併してできた民間銀行
日本では聞きなじみのない企業ばかりですが、医療・工業・エンタメ・IT・金融と満遍なく分散されている印象ですね。
セクター別比率
SMIN全体の銘柄をセクターごとの比率で見てみると、素材が19.51%超えでダントツ、工業(19.28%)、金融(15.12%)と続きます。
ちなみに、インドの大〜中型株に特化したETFのINDAでは、25%近くが金融、次に14%でITという比率だったので、かなり違いが出ていることがわかります。
インドの成長を取りこぼさないためには、INDAだけでなくSMINにも投資しておくというのがポイントになるかもしれません。
SMINの購入方法とは?
SMINの取り扱いを日本からも利用できる証券会社で調べてみましたが、残念ながら大手3証券会社では取り扱いがありませんでした。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
SMIN | × | × | × | ○ | ○ |
日本語で利用できる証券会社では、外資系のIG証券で取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、なかなか日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、SMINを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。
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また、SMINを米ドル現物で購入したいという方には、日本人でも口座開設可能なアメリカのネット証券のFirstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
SMINはもちろん、その他の新興国ETFなど、米国に上場する株やETFは全て取り扱いがあるので、僕も愛用しています。
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さいごに
ということで、今回はインドの小型株に分散投資ができるETF、SMINを解説してきました。
同じインドをテーマにしたETFでも、時価総額のサイズだけでなく、投資しているセクターの比重も変わってくることがよくわかりました。
取りこぼしなくインドの成長の恩恵にあやかりたいと考えている方は、INDAだけでなくSMINで小型株の補完で投資していくということも検討した方が良さそうですね。
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