【インドETF】INDAでインド市場にまるっと投資!

INDAについて知りたい人「インド市場に投資ができるINDAというETFが気になる。どんな構成銘柄で、どこの証券会社で買えるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
中国一極集中のリスクからの脱却への動きとともに、世界中から注目が集まるインド市場。
とは言っても、インド株を買うのはなかなかハードルが高いですよね。
今回は、そんな方向けにインド市場にまるっと投資できるETFのINDAを紹介します。
もくじ
- INDAってどんなETF?
- INDAのパフォーマンスと構成銘柄
- INDAの購入方法とは?
INDAってどんなETF?

INDAはインドに上場する大型・中型株に広く投資ができる貴重なETFで、ブラック・ロック社のiSharesブランドから発行されています。
正式名称は iShares MSCI India ETF で、ベンチマークはMSCI India Indexに連動したパフォーマンスを目指して運用されています。
運用資産総額 | $4.5 Billion(約6,000億円) |
取引所 | Cboe BZX |
設定日 | 2012年2月2日 |
インデックス | MSCI India Index |
経費率 | 0.65% |
配当利回り | 0.22% |
保有銘柄数 | 109 |
経費率は、iSharesが出すほかの新興国ETFの相場より若干高めの0.65%
手の出しづらいインド市場で、自分で株を買っていく手間やコストを考えれば許容範囲でしょうか。
ちなみにインド市場に投資できるETFは複数ありますが、その中でもINDAの経費率が最安となっています。
ティッカー | 正式名称 | 経費率 | 総資産 | 平均取引ボリューム |
INDA | iShares MSCI India ETF | 0.65% | $4.5 Billion | 4,809,314 |
EPI | WisdomTree India Earnings Fund | 0.84% | $770 Million | 829,509 |
INDY | iShares India 50 ETF | 0.90% | $600 Million | 47,615 |
SMIN | iShares MSCI India Small-Cap ETF | 0.74% | $300 Million | 54,588 |
PIN | Invesco India ETF | 0.78% | $93 Million | 23,534 |
INDAはインド系ETFの中では運用総額がダントツで多く、流動性も高いので、インドに投資するのであればINDAが一番無難な選択となるでしょう。
INDAのパフォーマンスと構成銘柄

INDAのリアルタイムチャートはこんな感じです。
2021年後半には史上最高値(50ドル台)を記録しました。
INDAのトータルリターンを見ていきましょう。
INDA | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | 0.56% | 8.28% | 7.22% | 8.66% | 6.27% |
ここ1年は市場環境の悪化もあり0.56%ですが、長期で見ても3年で8%前後、10年でも8%とかなり高い成長率を維持していますね。
さらに設定来で6%超え、新興国ETFとしてはかなり優秀な成績ではないでしょうか?
こちらはINDAの5年チャートですが、コロナショックの底からの反発がものすごいことになっています。

以前、東南アジア系の新興国ETFはいくつか紹介しましたが、ダラダラと伸び悩んでいるものが多かったので、インドのポテンシャルの高さに圧倒されてしまいますね。
トップ10構成銘柄
それでは、INDAのトップ10構成銘柄を確認していきましょう。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 |
12.34% | Reliance Industries Ltd | RELIANCE | 15,675,916 |
7.41% | Infosys Ltd | INFY | 17,326,806 |
5.69% | Housing Development Finance Corp | HDFC | 8,863,813 |
5.53% | ICICI Bank Ltd | ICICIBANK | 26,470,972 |
4.55% | Tata Consultancy Services Ltd | TCS | 4,762,078 |
3.85% | INR Cash | – | 13,571,450,727 |
2.66% | Hindustan Unilever Ltd | HINDUNILVR | 4,234,737 |
2.33% | Bajaj Finserv Ltd | BAJFINANCE | 1,397,315 |
2.21% | Axis Bank Ltd | AXISBANK | 11,686,317 |
2.20% | Bharti Airtel Ltd | BHARTIARTL | 11,312,505 |
※保有率6位のINR Cashはなくルピー建てのキャッシュ保有分となります。
社名を見てもピンとこないので、どんな会社なのかサクッと紹介していきます。
Top 10銘柄はどんな会社?
- Reliance Industries:石油・ガス開発・インフラなどの事業を手がけるインド最大のコングロマリット企業
- Infosys:ITコンサルティング大規模システム開発を行う企業で、近年はDXソリューションに特化
- HDFC:インド国内の住宅不足の解消と住宅保有率向上を目的に設立された非銀行系住宅ローン提供会社
- ICICI Bank:インドNo.2の銀行で562の支店、1,900ヶ所以上にATMを持つ
- Tata Consultancy:インド最大手のITコンサル企業、自動車で有名なタタグループの中核企業
- Hindustan Unilever:インドのユニリーバで、食品・家庭用洗剤・日用品など一般消費財を製造・販売
- Bajaj Finserv:融資・資産管理・保険などを提供する総合金融サービス会社
- Axis Bank:インドNo.3の銀行で、4,000以上の支店、13,000ヶ所近くのATMを持つ
- Bharti Airtel:インドNo.2の通信会社で「Airtel」ブランドで携帯電話事業を展開、3.5億人以上の顧客を持つ
おそらく日本でも馴染みがあるのは、ユニリーバとタタモーターズで有名なタタグループぐらいかなと思います。(ただ、ITコンサルが中核会社ということは知りませんでした…)
驚くべきは、3億人以上のとんでもない数の顧客を持ちながらもインドNo.2の通信会社というポジションのエアテル。
余談ですが、携帯通信事業規模で世界1位、2位はどちらもインドの企業らしく、1位はJioという会社(保有比率1位のリライアンスグループ子会社)で契約者数は4億人を超えています。
おそるべし、13億人市場のインドマーケット!
セクター別比率
セクターごとの比率で見てみると、金融が23%超えでダントツ、IT(16.84%)、エネルギー(14.58%)と続きます。
新興国ETFには、大体その国のトップ銀行が複数が入ってくるので金融の割合が多くなる傾向が強いですね。

ステレオタイプ的な表現になってしまいますが、インドと聞くと「数字に強く、優秀なITエンジニアを多く輩出している」イメージなので、何となくインドの特徴を表している比率のような気がします。
INDAの購入方法とは?

INDAの取り扱いを日本からも利用できる証券会社で調べてみましたが、残念ながら大手3証券会社では取り扱いがありませんでした。
証券会社 | Firstrade証券 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 |
INDA | ○ | × | × | × | ○ |
日本語で利用できる証券会社では、外資系のIG証券で取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、なかなか日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、INDAを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。
またINDAを現物で購入したいという方には、日本人でも口座開設が可能な海外証券口座のFirstradeがおすすめです。
INDAはもちろん、その他の新興国ETFなど、米国に上場する株やETFは全て取り扱いがあるので、僕も愛用しています。
このブログでは、Firstradeの口座開設方法から使い方まで、画像付きで分かりやすく解説しているので、口座開設を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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