インターネット広告業界に転職するってどんな感じ? 【業界経験者が語る】
ネット広告業界で働きたい人「インターネット広告業界に興味がある。でも実際にどんな仕事をするのだろう?どんな会社がイケてるのかな?実際に業界で働いていた人の話を知りたいな。」
そんな疑問にお答えします。
僕がインターネット業界に入ったのは2012年。
2011年の就職活動時点でネット広告が、「数年後にTV広告を上回る」とずーっと言われ続けてきました。
それから9年経った、2020年。ようやくこんなニュースが出てきました。
ネットが2兆円でテレビ広告費を抜く 2019年「日本の広告費」が発表に
電通が3月11日に発表した「日本の広告費」の発表によると、今回より新たに「物販系ECプラットフォーム広告費」と「イベント」領域を追加推定し、2019年の国内広告市場は6兆9381億円となった。
この記事を書いている僕は、新卒から某東証一部上場企業で3年間ネット広告の営業、インドネシアでも2年間広告の営業マネージャーとして活動してきました。
というわけで、今回はインターネット業界の中でも、特に盛り上がっているインターネット広告業界への転職について、業界経験者の視点で考察していきます。
インターネット広告業界での仕事とは?
インターネット広告代理店は、クライアントとなる広告主(メーカーなど)に向け、広告予算を預かり、デジタルマーケティングの戦略を提案、費用対効果を上げるためのインターネット上の広告の運用をサポートする会社です。
ビジネスモデルとしては、クライアントから預かった予算の中から、10~20%(予算規模や利用するプラットフォームによりけり)を代理店手数料として請求することで成り立っています。
一言でネット広告代理店と言っても、2種類の強みに分けられます。
- ブランディング系 → YouTubeの動画広告やバナー、SNS広告を利用し、会社や商品を広く認知させるための施策
- パフォーマンス系 → SEOやリスティング広告など利用し、直接商品の問い合わせや売上を上げるための施策
両方にをまるっと請け負う総合代理店と、どちらかの強みに特化した専門代理店があるので、どちらに興味があるかという視点で会社を選んでみるのもいいかと思います。
どんな職種があるの?
インターネット広告代理店での職種や役職名は、会社によって違ったりしますが、一般的には以下が挙げられます。
- アカウントプランナー → クライアントに向き合う企画営業
- アカウントマネージャー → 継続案件の営業
- 広告運用 → 決められた予算、KPIで広告の運用
- クリエイティブ制作 → バナーや動画の広告素材の作成
代理店によっては、SEOやSEMに特化したパフォーマンス系専任のコンサルタントを置いているケースやWebサイトの制作系の人材を雇っている会社もあります。
ちなみに、僕はスタートアップかつ海外での新規営業だったため、広告の運用と制作以外は全部やる、割とオールラウンダーな営業を担当していました。
インターネット広告代理店での業務フローはどんな感じ?
以下、僕の実際のフローとなります。
- ① クライアントとのアポ取り
- ② ミーティングで現状の課題・ゴールをヒアリング
- ③ ブリーフ (プロモーション内容の要件定義) をもらう
- ④ それをもとに提案書、メディアプランを作成
- ⑤ クライアントにプレゼン→複数社でのコンペ
- ⑥ 契約書の締結
- ⑦ 必要素材の依頼・確認→クリエイティブ制作チーム
- ⑧ 広告運用→運用チーム
- ⑨ 分析、結果のレポーティング
- ⑩ 次回のプロモーションへつなげる→アカウントマネージャー
基本的にはチームで分業制となります。
ただし、ベンチャー的な小さな代理店で働く場合には、枠にとらわれずに色々な仕事に取り組む姿勢やバイタリティーが必要だったりします。
ちなみに僕が海外で新規営業として働いていた時は、⑦、⑧以外はほとんど自分でやっていました。
求められる人材は?
職種を問わず、以下の力を持つ人が向いていると思います。
- クライアントのニーズをくみ取る力
- 数字を分析する力
- 専門用語をかみ砕いて伝える力
- 新しい情報へのアンテナ
- 変化を受け入れる柔軟性
- 目標にコミットする力
インターネット広告の代理店は長くても20年くらいの歴史しかない、新しい産業です。
そのため、若い人材が非常に多く、成長のスピード、業界のトレンドなど人や情報の入れ替わりが非常に激しい業界です。
自分が経営者のつもりになったつもりで、当事者意識を持ち、与えられた目標にコミットでき、ストレスに耐えられるタフさが求められると思います。
正直、スキル的な部分は、後からでも仕事をしながら、学んでいくことはできます。
ただ、上記のようなメンタリティや力がないと長続きはしないかなと思ってます。
なので、逆に言えば、安定志向の人には向かない業界と言えますね。
ネット広告業界で働く難しさ
目には見えない無形商材を、達成できるか分からないゴールに向かって、ロジカルに説得力ある形で売っていく。
時には接待が必要だったり、労働時間が長くなることもあります。
僕も、クライアントを獲得するため、ディナーを共にしたり、キャンペーン開始前には作業を終わらせるため、朝4時まで働いたり、休日を返上することもありました。
そういったことを苦にせず、クライアントの目指すゴールを一緒に達成する喜びを楽しめる人でないと、キツいと感じてしまうかもです。
インターネット広告業界でイケてる会社は?
老舗系
以上の3社は、インターネット黎明期の90年代から活動している代理店。業界では誰もが知る、超老舗企業です。
新進気鋭急上昇系
こちらの3社は、比較的設立も新しく、日本のみならず、海外マーケットを中心に業績を伸ばしている優良企業です。
特に、AnyMindに関しては就活ランキングでも急上昇企業にランクインしている、超注目株です。
インターネット広告代理店に転職するには?
業界外の友人によく聞かれる質問をまとめました。
よくある質問①: インターネット広告代理店への転職って難しいんじゃない?
実は、業界への転職自体はそこまで難しいことではありません。
特に営業職では、特別なスキルなど必要ないので、まったく異なる業界から転職する人が目立ちます。
さらに、今では超成長産業で、大小様々な企業が乱立状態にあるので、求人が豊富で非常にチャンスがあるといえます。
よくある質問②: インターネット広告代理店で働いた後、目指せるキャリアは?
以下、すべて僕の身の回りでインターネット広告業界から転職した人たちの例です。
- 総合代理店のプランナー → 電通、博報堂、ADKなど
- メディア企業の営業 → LINE、TikTok、Facebookなど
- 事業会社でのマーケティング → メーカーやEコマース企業など
- 独立・マネジメント層 → ベンチャー、スタートアップ企業立上げ
このように、一度デジタルマーケティングの知識が得られると、幅広い選択肢が生まれます。
インターネット広告業界に転職するには?
周りに業界経験者がいないと、どんな会社が本当に自分に合うのか考えたりするのって大変ですよね。
IT系に強い転職エージェントを利用すれば、無料で面接の対策はもちろん、実際に業界で仕事をしていた経験者の体験談など手厚いサポートを受けることができます。
僕もこれまで、転職を2回していますが、毎回その業界に強い転職エージェントに相談したことで、年収を上げつつ、自分の求める会社に出会うことができています。
僕がおすすめする転職エージェント
- [PR] 転職会議エージェント:IT・WEB業界特化。非公開の求人も多くあり、無料で相談できるので、まず登録しておいて損はないです。
- [PR] JACリクルートメント:各業界で専門性の高いコンサルタントが常駐しており、高いレベルの転職サポートが受けられます。もちろん無料で登録できるの登録しておくべきエージェント。
- [PR] シンフォニード: 規模は大きくないが、ネット系の広告代理店に強みを持っているエージェント。 こちらもすべて無料で相談可能。
今、ノリにノっているインターネット広告業界。
我こそはと思った方は、まず転職エージェントに登録して、一歩を踏み出しましょう!