【ネクストARK?】Loup Venturesで未来に投資!
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Loupについて知りたい人「ベンチャーキャピタルのLoup Venturesという会社がARK社に似ていて面白いらしい。どんな会社で、どんな投資をしているのだろう?個人投資家でも気軽に投資できる方法はないのだろうか?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
コロナの影響で、多くの人が時代の変化を感じているのではないでしょうか。
実際に数十年後には、AI、VR、AR、ロボティックスなど、約70%の仕事が自動化され、人間はよりクリエイティブな仕事に専念する時代が来るとも言われていますよね。
今回は、そんなSF映画のような世界を実現するための企業をリサーチ、投資するLoup Ventures(ループベンチャーズ)というベンチャーキャピタルについて紹介していきます。
「破壊的イノベーション」で注目を集めるARK社に続くかもしれない、先進的な会社なので、マニアックな投資に興味がある方はぜひ読み進めてください。
もくじ
- Loup Ventures社とは?
- Loup Venturesの投資手法とは?
- Loup ETFの詳細と買い方
Loup Ventures社とは?
Loup Ventures社は、アメリカのミネアポリスとニューヨークを拠点とするベンチャーキャピタルです。
本社 | アメリカ・ミネアポリス & ニューヨーク |
創業 | 2017年 |
創業者 | ジーン・マンスター |
従業員数 | 9名 |
想定売上 | $25 Million |
Loup社の創業者であり、アナリストでもあるジーン・マンスター氏は20年以上投資銀行のリサーチアナリストとして活躍したのち、2017年にLoup Venturesを立ち上げました。
Loup社は「最先端テクノロジー領域(Frontier Tech)」に投資することに特化して創業され、以下のようなテーマを中心にリサーチ、投資しています。
・AR
・自動運転
・ブロックチェーン
・暗号通貨
・ゲーム
・ニューロテック
・小売業
・ロボティクス
・VR
こういったテーマが並ぶと、「破壊的イノベーション」というキャッチコピーで市場を席巻するARK社を連想する方も多いのではないでしょうか?
【米国株投資】ARK社のETFとは?【破壊的イノベーション】
「最近ARKという会社のETFがすごいパフォーマンスを出してるらしい。ただ、英語の情報ばかりで、日本では買うのも難しそう。もっと詳しい情報が知りたいな。」そんな方向けの記事です。僕も最近長期目線で、少しずつARK社のETFを買い増ししています。リサーチがてらに記事をまとめてみました。ARK社のETFが欲しい方必見です!
ただ、ARK社は公開株を買い付け・運用するのに対し、Loup社は未上場の企業に中心に投資するプライベートエクイティファンドという違いがあります。
とはいえジーン・マンスター氏も、ARK社のキャシー・ウッド氏同様にTesla株に対して強気であり、「3年以内に2500ドルに達する」と発言しています。
さらに、この動画では「Teslaの競合となる会社は?」と聞かれ、「既存の自動車会社はもはや競合にはならず、長期で見ればAppleこそが競合になりうる」と非常に興味深い発言をしたことでも話題になっています。
その他にも、ARK社も投資するZilliow(不動産プラットフォーム)やPinterest(写真共有プラットフォーム)に注目しており、似たビジョンを持っていることが分かります。
Loup Venturesの投資手法とは?
Loup社は、前述の通り「最先端テクノロジー」を持つ未上場企業への投資がメインのため、まだまだ誰も知らないような企業をポートフォリオに持っています。
興味深い会社がたくさんあるので、簡単に紹介していきますね。
Loup社の未公開会社ポートフォリオ25社
- PEAK:自宅でできるホルモンテストキットと医師によるコンサルの提供
- Outrider:サプライチェーン向けの自動運転・ロボ・ソフトウェアを提供
- LEVELS:血糖値をリアルタイムでトラッキングできるアプリ・デバイスを提供
- Capiche:SaaS製品の価格やユーザーの正直なレビューなどが閲覧できるコミュニティ
- rune labs:人間の脳内の出入力データを整理・分析するソフトウェアの開発
- VerisimLife:マシンラーニングを活用し、正確なデータを導き出し製薬・治験の成功確率を上げるソフトウェアの開発
- Dash Systems:軍事用のヘリやドローンを活用し、効率的に貨物を配送するシステムの開発
- Wethos:フリーランスのクリエイティブ起業家同士でコラボし、クライアントの獲得を支援するプラットフォーム
- teooh:バーチャル空間でのミーティング・パーティーを支援するリモート集会ツールの提供
- MasterWorks:一流のアート作品の売買ができるコミュニティ型プラットフォーム
- Catch:個人事業主のための税金・福利厚生の手続きを自動化するアプリの提供
- Invisible:仕事の分業化を手助けするワークシェアリングプラットフォーム
- Streem:ARを使いリアルタイムで通話ができるアプリを提供
- Skupos:小売店や卸業者向けにリアルタイムで在庫状況が確認できるプラットフォームの提供
- Prospectify:営業活動における見込み客の自動化を行うツールの提供
- backpack:海外旅行先でのモノの売買を支援するマーケットプレイス
- Bumblebee Spaces:家庭用のスペースを取らないロボティクス(IoT製品)を提供
- Rain Neuromorphics:ナノテクノロジーを活用したAIを開発
- Paradromics:脳に深刻なダメージを負った人向けの脳内コンピューターインターフェイスを開発
- Enjoy:オンラインで購入したスマホなどのデバイスをスタッフが手渡しで直送、自宅でセットアップまで支援してくれるサービスを提供
- Plan:AIによって、プロジェクトマネジメントを自動化するSaaSを提供
- Loomia:ナノチップが入ったE-テキスタイルと呼ばれる生地を開発・生産
- Spruce Labs:AIを活用したゲストマネジメントサービスを小売店向けに提供
- Real Vision:不動産向けの物件紹介に関わる写真撮影、3D素材の作成を支援するサービスを提供
- neurable:人の可能性を最大化するための脳内コンピューターインターフェイスを開発
全25社のサイトを見るだけでも、我々の生活を変えるようなサービスだらけで、この中からどれだけの会社がIPOしていくのか、今からワクワクしてしまいますね!
Loup ETFの詳細と買い方
「ベンチャーキャピタルがETF出したら、面白そうだなぁ」なんて思った方も多いのでは?
実は、Loup社はベンチャーキャピタルでありながら「Loup Frontier Tech Index(ティッカー:LOUP)」というETFを出しており、我々のような個人投資家でもリサーチの恩恵を預かることができます。
Loup Frontier Tech Indexは、マニフェストという形で以下のルールを基に最先端テクノロジーを扱う銘柄を組み入れています。
- ① テーマを絞りすぎず幅広いカテゴリーに投資
- ② GAFAのように有名ではないけどすごいテクノロジーを持つ企業
- ③ 収益・キャッシュフローを加速度的に上げる企業へ比率を高くする
LOUP ETFとは?
Loup Frontier Tech Indexは、2018年7月24日に設定された比較的新しいETFとなります。
基本的には、インデックス投資なので、ARKのETFのように積極的に売買をして銘柄を組み替えているということではないです。
ただ、上記③にある財務状況のいい銘柄の比重を常に上げていくため、パッシブ寄りのアクティブファンドと言った感じでしょうか。
ということで、経費率は0.70%と少しお高めになっています。
肝心なETFのパフォーマンスですが、設定来では、70%を超えており、1ヶ月で見ても22%を超えており、驚異的なパフォーマンスと言えますね。
LOUP | YTD | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | 設定来 |
パフォーマンス | 70.85% | 22.18% | 30.58% | 82.51% | 70.85% |
NASDAQ指数と比較をしても、2020年10月あたりから急激にアウトパフォームしていることが分かります。
そして、LOUP ETFのトップ10銘柄は以下の通りとなります。
比率 | 会社名 | シンボル |
7.36% | Pinterest Inc | PINS |
5.84% | Visteon Corp | VC |
5.53% | Axon Enterprise Inc | AAXN |
4.64% | YASKAWA Electric Corp | 6506 |
4.20% | Snap Inc Class A | SNAP |
4.16% | Himax Technologies Inc ADR | HIMX |
4.15% | Baidu Inc ADR | BIDU |
3.87% | II-VI Inc | IIVI |
3.55% | Ambarella Inc | AMBA.TW |
3.20% | Nuance Communications Inc | NUAN |
Pinterest、Snap、Baiduあたりは馴染みがあると思いますが、YASKAWA(安川電機)という工業用ロボットを製作する日本企業も入っています。
さらに、割合は少ないもののキーエンス、デンソー、オムロンなどの日系企業も組み入れられており、なかなか渋いチョイスをしていますね。
Loup ETFの買い方とは?
では、LOUPのETFはどこで買えるのかをご紹介します。
日本のメジャー証券では、残念ながら取り扱いがありませんでした。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
LOUP | × | × | × | × | ○ |
いずれ注目が集まれば日本の証券会社でも追加される可能性はありますが、現状は海外の証券口座を利用する必要があります。
今のうちにLOUPを仕込んでおきたいという方には、日本人でも利用可能なアメリカのネット証券のFirstradeでの口座開設をおすすめします。
メリット
- アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、LOUPはもちろん、米国に上場するすべての株式を手数料無料で投資できるため、投資の幅が圧倒的に広がりますよ。
詳しい口座開設方法や使い方などは、以下の別記事に画像付きで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
海外に移住すると、日本の証券口座は閉鎖されてしまいますよね。それでも、将来に向けた資産運用として、米国株に投資したい人は当然多いはず。今回は、そんな方に向け海外居住者でも利用できるFirstradeがどんな会社なのか、メリットとデメリットも含め、ユーザーである僕が口座開設の方法を解説していきます。
さいごに
ということで、今回は最先端テクノロジー企業に投資をするベンチャーキャピタルLoup VenturesとそのETF「LOUP」を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
未来はどうなるか分かりませんが、Loup Ventureの考える未来はワクワクしますし、そう遠くないうちに面白い存在になるかもしれません。
僕の個人的な投資方針としては、6割インデックスに投資し、残り4割でリスクを取っていくという考えなので、今のうちにLoupを少し仕込んでいこうかなと考えています。
この記事が、少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。
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