【ARKにショート】ARKKに逆張りするSARKってどんなETF?
SARKについて知りたい人「ARKに逆張りして利益を出しているSARKというETFがあるらしい。だけど、ETFにショートするETFってどんな仕組みで運用されてるんだろう?SARKの買い方についても知りたいな。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんなSARKに関する疑問を持つ方向けの記事です。
2020年後半から急激な人気を集め、年間150%近くの圧倒的なリターンをみせたARK社のETF。
【米国株投資】ARK社のETFとは?【破壊的イノベーション】
「最近ARKという会社のETFがすごいパフォーマンスを出してるらしい。ただ、英語の情報ばかりで、日本では買うのも難しそう。もっと詳しい情報が知りたいな。」そんな方向けの記事です。僕も最近中長期目線で、少しずつARK社のETFを買い増しています。リサーチがてらに記事をまとめてみました。ARK社のETFが欲しい方必見です!
しかし、2021年は地合いが変わり、リスクの高い銘柄が多いことから一気にパフォーマンスを下げてきました。
そんなARKの旗艦ETFである「ARKK」に逆張りすることで、利益を得ようというETFの「SARK」が注目を集めているようです。
というわけで、この記事ではARKにショートするETFのSARKについて解説していきます。
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もくじ
- SARKってどんなETF?
- SARKの仕組みとは?
- SARKの購入方法とは?
SARKってどんなETF?
SARKは、ARK社の旗艦ETFである「ARKK(ARK Innovation ETF)」にショート(売り)で逆張りをすることで、ARKKとは逆の投資結果を提供することを目的とするETFです。
正式名称は、Tuttle Capital Short Innovation ETF でティッカーはSARKとなります。
純資産総額 | $82 Million(約95億円) |
取引所 | NASDAQ |
設定日 | 2021年11月9日 |
運用方法 | インバース・アクティブ |
経費率 | 0.75% |
発行済株式数 | 2,300,000 |
構成銘柄数 | 3 |
2021年11月に設定されたばかりの新しいETFですが、一時期100億円の純資産を達成したことで注目を集めました。
経費率はARKKと全く同じ0.75%に設定されています。
SARKを検討すべき人
SARKは以下のような疑問を持つ投資家にターゲットを絞り商品提供をしています。
- 破壊的イノベーションは買われすぎ
- ハイパーグロース株の評価が適正ではない
- 次世代インターネット・EV・ゲノム・フィンテックの成長に疑問
こういった考えを持つ人向けに、ARKKのリターンの逆数(-1倍)を目指して運用するというのがSARKになります。
他社否定をバチバチに出しているのが、なんともアメリカらしいなという感じますね。
ちなみに、元々は「Short ARKK ETF」という名前でしたが、上場後に名称を現在のものに変更した経緯があり、ARK社からクレームが入ったのでは?と推測もされています。
Tuttle Capitalってどんな運用会社?
ところで、このSARKを運用するTuttle Capital(タトル・キャピタル)という会社は一体どんな会社なのでしょうか?
本社 | アメリカ・コネチカット州・グリニッチ |
創業 | 2012年 |
CEO兼CIO | マシュー・タトル |
従業員数 | 5名 |
総運用資産 | $227 Million(約260億円) |
Tuttle Capitalは、2012年創業の運用会社で「ETFを再構成する」というビジョンをもとに、まだ市場にない革新的なETFを発行・運用。
特に、投資家がリターンを諦めることなく、リスクヘッジするためのオプションというところに力を入れているようです。
SARK以外にも、ユニークなテーマ型ETFをこれまでに6銘柄上場させています。
ティッカー | ETF名 |
SPCX | The SPAC and New Issue ETF |
DSPC | The De-SPAC ETF |
SOGU | The Short De-SPAC ETF |
FOMO | The FOMO ETF |
FATT | The Fat Tail Risk ETF |
RSPY | Revere Sector Opportunity ETF |
自社のSPAC ETF(DSPC)にショートするETF(SOGU)などもあって、かなり尖っている運用会社ということが分かりますね。
SARKの仕組みとは?
それでは、具体的にSARKがどんな戦略で運用されているのか解説していきます。
SARKでは、金融機関とETFのスワップ契約をすることで、単一日におけるARKKのリターンの逆数(−1倍)を目指してアクティブに運用されています。
仕組みを分かりやすくすると以下のような図になります。
- ① SARKは担保として債券や現金を用意
- ② 金融機関と1日〜1年以上の特定期間のスワップ契約を締結
- ③ SARKと金融機関でARKKのリターン(収益率の差)を交換
つまり、ARKKが取引終了時点で-1%だった日は、金融機関がSARK(Tuttle Capital社)に+1%分の現金を支払う。
逆の場合は、SARKが金融機関に+1%分の買い戻し代金を支払うことで、ARKKと逆のパフォーマンスを維持するという仕組みになっています。
実際に、SARKの構成銘柄を見てみると仕組みがよく分かります。
銘柄 | 資産タイプ | 保有数 | 時価総額 |
CASH | 現金 | 83,452,977.48 | $83,452,977.48 |
RECV SARK TRS ARKK EQ | スワップ契約 | 76,423,415.84 | $76,423,415.84 |
PAYB SARK TRS ARKK EQ | スワップ契約 | -808,350.00 | ($80,083,234.50) |
投資家からSARKに支払われた現金を担保に、スワップ契約のRECVが受け取り分、PAYBが買い戻し分として組み入れられていることが分かります。
こうすることで、トラッキングエラーを最小限に抑えているというわけですね。
実際にチャートを比較してみると、SARKが逆相関していることがハッキリと分かります。
ちなみにSARKのパフォーマンスですが、ローンチしたばかりのETFということもあり、長期での数字がまだ出ていないため、リアルタイムチャートのみ表示しておきます。
今後、年単位でのリターンが出た際に随時アップデートしていこうと思います。
SARKの購入方法とは?
SARKの購入方法ですが、日本の3大メジャー証券で検索しましたが、取り扱いがありませんでした。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
SARK | × | × | × | ○ | ○ |
日本語で利用できる証券会社であれば、外資系のIG証券に取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、なかなか日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、SARKを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。
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また、SARKを現物で購入したいという方には、日本人でも口座開設可能なアメリカのネット証券のFirstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、SARKはもちろん、米国に上場する株式のほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
Firstradeの詳しい口座の開設方法は、このブログでも画像付きで解説しているので参考にしてみてください。
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さいごに
というわけで、今回はARK社のARKKに逆張りするETFのSARKについて解説してきました。
1つの運用会社をバチバチに意識するという目の付け所が面白いETFだと思います。
と同時に、一時期のブームでここまでのETFを作らせてしまうARKの影響力もすごかったのだなと改めて感じますね。
長期で持つようなETFではないと思いますが、マーケットの地合いが悪い時に短期で投機的に使ってみるならSARKを検討してみてもいいかもしれませんね。
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