【知れば知るほどワクワク】テスラのビジネスモデルがヤバい!
テスラについて知りたい人「テスラって最近よくニュースで聞くけど、一体何がすごいの?なんでこんなに評価されているの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
それにしても、テスラの株価が絶好調ですね。
“人類未到のお金持ち”イーロン・マスク、個人資産がトヨタ自動車の時価総額上回る(ITmedia ビジネスオンライン) – Yahoo!ニュース
世界一のお金持ちといえば、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が長らくその象徴といえる存在であった。そんなビル・ゲイツ氏は、今年4月に公表されたフォーブスの世界長者番付2021年版で4位に位置して
僕自身もほんの少数株主として、恩恵を受けているわけですが、時価総額100兆円という数字は決して過大評価ではなくなってきていると肌で感じ始めています。
ということで、この記事では、改めてテスラのビジネスモデルのすごさというのをアウトプットしていきたいと思います。
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もくじ
- テスラのビジネスモデルとは?
- テスラの何がすごいのか?
- テスラが導く未来とは?
テスラのビジネスモデルとは?
そもそもの話、「テスラ」はどんなビジネスをしている会社というイメージを思い浮かべるでしょうか?
おそらく多くの人が、「EVを作る自動車メーカー」と考えていると思います。
しかし、EVというのはテスラのビジネスのごく一部でしかなく、実際にはクリーンエネルギーのエコシステムを構築するというのが本質。
そのためには、まず排出ゼロのクリーンエネルギーで世界が回る仕組みが必要と考えています。
では、具体的にどんなビジネスモデルなのか見ていきましょう。
- 生産:EV・バッテリー・チャージステーション・太陽光発電
- エネルギー:自家用・工業用ソーラーパネル・貯蔵庫
- チャージステーション:世界に25,000ヶ所以上に充電施設の設置
- EV販売:個人用・商業用
これらのデータが全て連携することで、クリーンエネルギーを「作る」「蓄える」「使う」というエコシステムを構築している段階。
つまり、持続可能な社会に向けて必要なエネルギー効率の問題を解決していく手段の1つとして、まずはEVの普及というところに注力をしているだけということです。
テスラの何がすごいのか?
テスラのビジネス的な強みを考えていきましょう。
- ① 広告宣伝費がゼロ
- ② 多様な収益源と値上げ力
- ③ 車が増えるほど資産が貯まる
① 広告宣伝費がゼロ
テスラは広告宣伝費をかけずに販売数を増やしていることで有名です。
これは自動車メーカーとしては前代未聞。
実際に以下の各自動車メーカーの販売1台ごとのコスト、R&D(研究開発費)とマーケティング費用を見てみるとその差は歴然です。
既存の自動車メーカーは、毎年広告費を数千億円単位で使っており、1台販売するごとにだいたい5万円ほどの広告費がかかっているのに対し、テスラはゼロ。
その代わりに、研究開発費に他社の3倍近くの費用をかけていることが分かります。
これが実現できるのも、イーロン・マスク自身が広告塔となり、TwitterなどのSNSで積極的に情報発信をしているからこそ。
この正のサイクルがあることでムダな中間業者やコストを削減。
さらに優秀なスタッフも自然と集まってくるので、採用にかかるコストも下げることができ、さらなる製品の進化に全力で資金を投入できるのです。
まさに、テスラは究極のD2C企業と言って過言でなく、それこそがテスラの強みの1つだと感じます。
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② 多様な収益源と値上げ力
テスラの現在の主な収益源は、自動車(水色)の売上。
2021年第三四半期に粗利益率30%と自動車メーカーとしては異例の数値を達成しているわけですが、テスラ車は一度売って終わりではないので、その後も付加価値サービスによる売上は上がり続けます。
例えば、
- FSD(完全自動運転)のサブスクリプション:199ドル/月
- プレミアム・コネクティビティ(Wi-fi接続、車内エンターテイメント・衛生地図の利用):9.99ドル/月
- 自動車保険:3,000ドル〜/年 (※ 所有者の安全運転スコアにより価格は変動)
これらは現時点では無料または少額でテスト提供しているため、利益の成長への大きな貢献はしていません。
ただ、月額で着実にストック型に利益が積み上がっていく仕組みなので過小評価できないポイントだと思います。
いずれ世界中にテスラ車が普及すればするほど、大きなパワーを発揮することは容易に想像できますね。
さらに全て自社で提供するからこそ、各サービスの値上げに関しても強気になれるというのもポイント。
これは顧客との信頼関係があるため、実際にやるかどうかは別として、現段階では予約待ちになるほど、テスラの車を欲しいという人が多いため、どこかの資金を補うという理由で車本体やサービスの価格を上げることも容易です。
実際に、2021年後半にリリース予定とされていた「サイバートラック」ですが、元々は39万ドル〜69万ドルの3種類の価格が表示されていましたが、現在はその価格表は非表示になっています。
このことから、もしかするとサイバートラックの価格が上がるかもしれないという憶測まで出ていたりします。
③ 車が増えるほど資産が貯まる
3つ目のポイントとして、世に出るテスラ車が増えるほど、テスラ社にデータが溜まり、資産化するということが挙げられます。
これにより改善点が明確になり、効率的にサービス提供が実現できるようになります。
- 工場の生産効率の最適化
- マップの効率化
- 車体・サービスのアップデート
テスラでは、「機械を作るための機械を作る」と豪語するほど、生産に関わるすべてを自社で垂直統合式に開発する会社として知られています。
実際に、ギガファクトリーと呼ばれる工場から、バッテリー・半導体などの細かいパーツ、システムまでほぼすべてを自社で設計。
これにより、とてつもないスピードで改善、車のシステムやサービスのアップデートを行なってきました。
車が売れれば売れるほど、過去のデータが積み上がり、製造過程が改善され、新しい工場の設計にも反映。
納車が終われば、人々がテスラ車を運転をすることで行動や道路状況を把握、より安全性の高いシステムにアップデートできるようになる。
これを繰り返すことで、テスラのサービス自体も向上し、顧客満足度も上がっていくというサイクルを究極のスピードで実現しているのです。
多くの人は、まだまだテスラを単なるEVメーカーとして捉えている節が多いですが、もはやテスラは「走るiPhone」と考えるのが自然かもしれません。
テスラが「巨大なテクノロジーとインフラのコングロマリット企業」になり得る可能性についてもお分かりただけたかと思います。
テスラが導く未来とは?
最後に、テスラ創業者であるイーロン・マスクが描く未来について、すでに公表されているマスタープラン2をベースに解説していきます。
- ① エネルギー生産と貯蔵の統合
- ② 輸送事業への進出
- ③ 自動化
- ④ カーシェアリング
① エネルギー生産と貯蔵の統合
バッテリーと太陽光パネルが統合された製品を作ることで、家庭で自家発電をできるようにし、すべての工程がスマホ1つで完結するシステムを構築するとしています。
これに関しては、2016年にソーラーシティを買収したことで着々と進んでいます。
すでに「ソーラールーフ」、「ソーラーパネル」という名で、太陽光パネルを販売しており世界で20万台が設置されています。
さらにエネルギー貯蔵の面でも「パワーウォール」が太陽光パネルとセットで各家庭に導入され、利用されています。
② 輸送事業への進出
現在テスラでは、セダンとSUVという個人の消費者向けの車両で展開をしていますが、広大なアメリカの土地で人気のサイバートラックというピックアップトラックを販売することで、市場の大部分を握ることができます。
しかし、テスラが目指す本当の世界を実現するには、輸送用のトラックやバスと言った大型車のEV化が不可欠。
2017年に発表された「テスラ・セミ」の普及が肝となるでしょう。
サーバートラックとセミはどちらも販売開始予定日を延ばし続けていますが、2022年にはリリースできるとしており注目が集まっています。
③ 自動化
データが溜まり、技術が進歩していくにつれて完全自動運転の機能が搭載される予定です。
2021年の段階で、すでにオートパイロット機能が利用できますが、規制の関係もあり「レベル2」で常に運転手が監視をしない限りと利用してはいけないという状態。
つまり、目線を外したり、ハンドルから手を離し続けるのは違法。
技術的には実質可能なレベルに来ているので、あとは各国の公道での許可が降りるのを待つだけという状況です。
④ カーシェアリング
2021年現在、たどり着きそうで実現できていないのが、4つ目のカーシェアリング。
テスラ車のオーナーは、アプリを操作するだけで自分がクルマを使っていない時に、人に貸したり、無人タクシーとして機能させることで副収入を生み出すことができるようになります。
実際には、アメリカではすでにTuroという第3者のレンタカーサービスで車を貸し出し、1日1万円ほどの副収入を得ている人も多いようです。
ただ、自動運転が実現することで、車の損害や事故などヒューマンエラーのリスクを最小限にすることができます。
これまでは「クルマを持つ=コスト」でしたが、「クルマ=資産」に価値観を一気に破壊することになるでしょう。
ほとんどのクルマは1日の5〜10%しか稼働していないため、その間テスラが働いてくれる副収入で、ローンの支払いや自動車税のペイをすることが簡単になるはずです。
こちらも技術的には実現可能であるものの、③の完全自動運転が承認されない限り、テスラの描く未来の実現は不可能なので各国の規制解除を待つということになりそうです。
本当に実現可能なの?
ちなみにイーロン・マスクは、2006年に明かしたマスタープラン第1段では、きっちり目標を達成してきています。
- 高額なスポーツカーを作る:ロードスター(約2,000万円)
- その利益を使って安価なモデルを作る:モデルS(約1,000万円)、モデルX(約1,200万円)
- その利益を使ってさらに安価なモデルを作る:モデル3(約500万円)
- この手順を繰り返しながら、排出ゼロの発電オプションを提供:ソーラーシティ、スーパーチャージャー・ステーション
改めてマスタープランを振り返ってみると、驚くほど計画通りに目標を達成しており、テスラ(イーロン・マスク)の実行力の高さに驚かされます。
このことからも、マスタープラン2もやりきってくれるんじゃないかという期待を持たずにはいられないですね。
さいごに
テスラのビジネスモデルに関して解説をしてきましたが、いかがでしたか?
考えるだけでもワクワクしてきますよね。
イーロン・マスクの突拍子もない言動ばかりが注目を集め、イロモノ的な扱いをされがちですが、意外に実行力が強い会社ということがお分かりいただけたかと思います。
今後は債務完済&黒字化達成で財務基盤は安定、ギガファクトリーが次々に完成し、納車台数も着実に上がる見通しで、年50%の売上成長が見込まれています。
テスラ車が普及すればするほど、データが溜まり、生活のあらゆる場面でテスラが関わってくるという日も近いかも知れません。
僕自身もいち少数株主としてテスラの成長を見守りつつ、応援していきたいと思っています。
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