【結局どれがおすすめ?】S&P 500に連動するETFを徹底比較!
S&P500のETFで悩む人「S&P500に連動するETFに投資をしたい。だけど、同じようなETFがいくつもあってどれにしようか迷うなぁ。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
今回は、そんな方へ向けた記事です。
S&P500は順調に成長しつづけるインデックスとして、長期投資家のポートフォリオのコアに据えている人が増えています。
ただ、一口にS&P500連動のETFと言っても様々な運用会社が発行していて、どれに投資しようか迷う人も多いはず。
ということで、この記事ではS&P500連動の4つのETFを徹底比較し、それぞれの特徴を解説していきます。
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もくじ
- S&P500連動ETFにはどんなものがあるの?
- 各S&P500連動ETFの特徴
- S&P500連動ETF、結局どれがおすすめ?
S&P500連動ETFにはどんなものがあるの?
そもそもS&P 500って何?
S&P 500は、ニューヨーク証券取引所、NASDAQなどに上場する機業500社を時価総額加重平均で指数化、アメリカの代表的な株価指数の1つです。
この500社だけで、アメリカの株式市場の約80%以上を網羅しているため、その時々の相場の状況を知る上で重要な指標とされています。
S&P 500のトップ10組入銘柄とは?
ティッカー | 会社名 | 比率 |
AAPL | Apple Inc. | 6.352166% |
MSFT | Microsoft Corp. | 5.884215% |
AMZN | Amazon.com Inc. | 3.925639% |
FB | Facebook Inc. Class A | 2.380505% |
GOOGL | Alphabet Inc. Class A | 2.269589% |
GOOG | Alphabet Inc. Class C | 2.169005% |
TSLA | Tesla Inc. | 1.529247% |
NVDA | Nvidia Corp. | 1.452775% |
BRK.B | Berkshire Hathaway INC. Class B | 1.388139% |
JPM | JP Morgan Chase & Co. | 1.26677% |
GAFAを中心に、誰もが知る有名企業がほとんどで構成されていますね。
過去5年間のチャートで見ると、上げ下げを繰り返しながらも右肩上がりで成長していることがお分かりいただけると思います。
今回紹介する4つのETFは、このS&P 500の指数に連動したパフォーマンスを目指し運用されているため、アメリカの主要企業500社へ投資していることと同じ効果が期待でき、長期投資家の間のコア銘柄として人気のETFとなっています。
ティッカー | 銘柄名 | 運用会社 |
SPY | SPDR S&P 500 ETF Trust | ステート・ストリート社 |
IVV | iShares Core S&P 500 ETF | ブラックロック社 |
VOO | Vanguard S&P 500 ETF | ヴァンガード社 |
SPLG | SPDR Portfolio S&P 500 ETF | ステート・ストリート社 |
どのETFも歴史が長く、信用性の高い運用会社から発行されていることから、どれがいいのか迷いますよね。
ということで、各ETFの違いや特徴などを見ていきましょう。
各S&P500連動ETFの特徴
どれも同じS&P 500指数に連動を目指すETFですが、それぞれ特徴や若干の違いがあるので、こちらで確認していきましょう。
SPY
SPYはステート・ストリート社によって提供され、唯一90年代から運用されている大ベテランETF。
4つのETFの中で最も歴史が長く、世界で初めて誕生したETFとしても有名です。
手数料が0.09%と一番高いものの、流動性が高く、主に機関投資家に人気のETFとなります。
純資産総額 | $398.37 Billion(約43兆円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 1993年1月22日 |
ベンチマーク | S&P 500 Index |
経費率 | 0.0945% |
配当利回り | 1.30% |
構成銘柄数 | 505 |
SPYは意外と知られていませんが、Unit Investment Trust(UIT)と呼ばれる特殊な形式のファンドで、期間の定めがあります。
2118年の1月22日に満期を迎えることになっていますが、長期的な運用を期待されていることから、運営会社が倒産しない限りは事実上、延長しながら永続的に続いていくということになっていたりします。
また、原則的にポートフォリオをから得た配当金を再投資することはできないので、四半期 or 1年ごとに分配金として投資家に支払う義務があるというのも特徴です。
SPY | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
トータルリターン | 40.90% | 18.51% | 17.51% | 14.71% |
IVV
IVVはブラックロック社のiSharesブランドから発行されているETF。
0.03%と最安水準の手数料に加え、流動性、運用資産などSPYに次ぐ規模で、バランスが良く、運用資産額では世界第2位にランクされるETFです。
純資産総額 | $306.29 Billion(約33兆円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2000年5月15日 |
ベンチマーク | S&P 500 Index |
経費率 | 0.03% |
配当利回り | 1.28% |
構成銘柄数 | 505 |
IVVはこれまで0.04%だった手数料を2019年4月に0.03%まで下げ、さらに運用額を伸ばしています。
1日平均で400万株以上が取引されており、流動性は非常に高いです。
IVV | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
トータルリターン | 36.41% | 18.12% | 17.32% | 15.29% |
VOO
VOOはヴァンガード社によって提供されるETFで、低コストが売り。
手数料が0.03%と最低水準で長く持ち続けられる安心感から、世界のETFランキングでは4位の運用規模。
日本の証券会社のランキングデータからすると、S&P連動型ETFでは日本人の個人投資家界隈の人気No.1のETFとなります。
純資産総額 | $254.65 Billion(約28兆円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2010年9月7日 |
ベンチマーク | S&P 500 Index |
経費率 | 0.03% |
配当利回り | 1.34% |
構成銘柄数 | 507 |
ヴァンガード社は、低コストが魅力で多くの個人投資家から愛されており、VOOもその1つです。
SPY、IVVに比べると運用資産額が少なく、流動性は低くなりますが、それでも1日平均で300万株以上が市場で取引されているため十分と言えるでしょう。
VOO | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
トータルリターン | 40.97% | 18.56% | 17.60% | 14.80% |
SPLG
SPLGはSPYと同じくステート・ストリート社によって提供されるETFです。
4つのETFの中で最も歴史が浅く、1株当たりの株価が他と比較して安価で買えるため、少ない資金からでも多くの株数を買えるというのが特徴になります。
純資産総額 | $12.49 Billion(約1.3兆円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2005年11月8日 |
ベンチマーク | S&P 500 Index |
経費率 | 0.03% |
配当利回り | 1.33% |
構成銘柄数 | 505 |
SPLGは2019年までは、別の大型株インデックスに連動するETFでしたが、ステート・ストリート社の戦略変更により、S&P 500連動のETFへと変更されました。
機関投資家が主なSPYよりも手数料を抑え、個人投資家をターゲットとしたETF商品になります。
SPYの廉価版ETFと言ったところでしょうか。
SPLG | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
トータルリターン | 40.97% | 18.69% | 17.73% | 14.70% |
SPLGに関しては、別記事にてさらに詳しく解説しているので、以下リンクよりご確認ください。
【SPYより手軽!?】S&P500連動のETF SPLGについて解説!
「S&P500に連動するETF、SPLGについて詳しく知りたい。SPYやVOOなど似たようなETFは他にもあるけど、違いは何?」S&P 500に連動するETFといえば、SPY、VOO、IVVなどが一般的ですが、SPLGも個人投資家に注目され始め運用額もうなぎ登り。ということで、今回はSPLGについて深堀りしていきます。
S&P500連動ETF、結局どれがおすすめ?
結論、同じ指標をベンチマークにしているので、以下の比較の通りパフォーマンスに関しては、ほとんど差はありません。
運用会社 | 手数料 | 5年リターン | 配当利回り | 1日の平均取引 ボリューム(3ヶ月) | 総運用 資産 | 設定日 | |
SPY | State Street | 0.09% | 17.51% | 1.30% | 60,887,680 | $398.37 billion | 1993/1/22 |
IVV | BlackRock | 0.03% | 17.32% | 1.28% | 4,067,274 | $306.29 billion | 2000/5/15 |
VOO | Vanguard | 0.03% | 17.60% | 1.34% | 3,619,505 | $254.65 billion | 2010/9/7 |
SPLG | State Street | 0.03% | 17.73% | 1.33% | 1,714,640 | $12.49 billion | 2005/11/8 |
なので、投資において何を重視するかということで、あとは好みでの判断になると思います。
個人的には、VOOをメイン、コストを抑えて多めに株数を仕込みたい時はSPLGという感じで買っています。
まとめ
最後に、どのポイントを見るべきか、簡単にまとめたので参考にしてみてください。
重視するポイント | デメリット | |
SPY | 流動性が高いので、どんな状況下でも現金化しやすい | 株価、手数料が0.09%と高い |
IVV | 手数料・流動性のバランスが良い | 1株あたりの株価が高い |
VOO | 手数料・配当利回りのバランスが良く、日本語の情報が多い | 1株あたりの株価が高い |
SPLG | 手数料・株価が安く、少ない資金でより多くの株数が買える | 歴史が浅く、流動性が低い |
機関投資家など大口の投資家はSPY。
個人投資家であれば、安定感とバランスの取れたIVVかVOO。
投資金額が少額で、ボリュームを気にしないということであればSPLGという感じですね。
さいごに
ということで、今回はS&P 500に連動を目指すETF4選を紹介していきました。
どのETFもパフォーマンスという面では、長期でならすと誤差の範囲です。
あとは、「手数料・流動性・持っている資金」などそれぞれの条件でフィットするものを当てはめていけば、間違いはないはずです。
ちなみに、今回紹介したS&P500連動ETFを買える証券会社は以下の通りです。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
SPY | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
IVV | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
VOO | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
SPLG | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
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