【恐怖をトレード】VIX(恐怖指数)に投資できるVXXとは?
VIXに投資したい人「マーケットが荒れそうな雰囲気なので、VIXに投資して利益を上げたい。だけど、VIXってどうやって投資するの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
株式市場の不安定になると、必ず出てくるのがVIX(恐怖指数)。
こういった指標までトレードの対象とすることで、利益を上げている投資家がいるのはご存知でしょうか。
この記事では、そんなVIXに投資した人向けに、最も代表的なVXXという銘柄を紹介していきます。
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もくじ
- VXXとは?
- VXXの仕組みとパフォーマンス
- VXXの購入方法とは?
VXXとは?
VXXとは、イギリスの金融機関であるバークレイズのiPathブランドで発行される金融商品。
正式名称は iPath Series B S&P 500 VIX Short-Term Futures ETN で、S&P 500のVIXに連動を目指して運用されています。
運用資産総額 | $493 Million(約688億円) |
取引所 | CBOE |
設定日 | 2018年1月19日 |
インデックス | S&P 500 VIX Short-Term Futures Index Total Return |
経費率 | 0.89% |
平均取引ボリューム | 2,807,314 |
設定日は2018年とそこまで歴史が長い商品ではありません。
というのも、商品名に「Series B」とあるとおり、以前のETNが10年満期(2019年1月30日)に償還されているという理由があります。
なので、シリーズBは30年満期で新しく設定されたもので、実質的には2009年から歴史がある商品ということになります。
特殊な運用方法ということもあって、経費率は0.89%とかなり高めに設定されています。
それでも出来高は平均280万株以上あり、アクティブにトレードされていることがわかりますね。
VIX(恐怖指数)とは?
VIXは株価の変動率を表す指標のひとつで、株式市場に対する投資家の心理状態を数値で表したもの。
株式市場が荒れているときに上がる傾向が多いことから別名「恐怖指数」と呼ばれます。
数値が高いほど「投資家が株式市場の先行きの不安に感じている」ということになり、以下がVIX数値の目処となります。
市場が安定 | 10〜20 |
警戒 | 30 |
パニック | 40 |
10〜20の範囲が通常運転となりますが、30を超えてくると暴落を警戒して市場の値動きは不安定になります。
2020年3月のコロナショックでは最大85.47まで上昇し、数値化されることで当時の市場がどれだけパニックだったかということがよくわかると思います。
VXXの仕組みとパフォーマンス
VXXはETFではなく、ETN(Exchange Traded Note)という資産区分の商品となります。
ETFは裏付けとなる株や債券を実際に購入するのに対し、ETNでは必ずしもそれが必要ありません。
つまり、実際に担保となる現物商品を持たずとも、指数に連動する証券を発行できるというわけです。
裏付け資産が必要ないので、投資家が信用リスクを被るというデメリットはあります。
一方で、当然、誰でもETNを発行できるというわけではなく、各証券取引所は発行体の信用力についてチェックした上で上場の廃止を審査しています。
VXXの構成
VXXは、当然VIX指数に連動していると思えば、実は違います。
ETNの中身をチェックしてみると、VIX指数の先物で構成されていること確認できました。
比率 | 銘柄 | 金融商品 |
58.33% | CBOE VIX Future SEP 12 | 先物 |
41.67% | CBOE VIX Future OCT 12 | 先物 |
つまり、VIX先物に日々投資することで、合成的にVIX指数に近づけるという特殊な運用方法になっているのです。
そのため、完全にVIX指標に連動はしていないけど、VIXに近い動きを出せる商品という前提で投資をするようにしましょう。
VXXのパフォーマンス
まずは、VXXのリアルタイムチャート。
コロナショックでの急上昇以降はガッツリ下がり続けていますね。
VXXのチャートを見てわかるように、過去に株価が暴落した際には大きく反応していますね。
VXXはあくまで短期で投機的に入るものなので、長期でのパフォーマンスはあまり意味がないですが、参考までに見ておきましょう。
VXX | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
パフォーマンス | -20.03% | -16.38% | -29.41% | -40.84% | -42.75% | -32.59% |
この数字からもわかる通り、VXXは長期でロングをする商品ではありません。
むしろ平常時はショートし続けることで、利益を上げているという投資家もいるというのがVXXという商品の特徴になります。
VXXの購入方法とは?
VXXの購入方法について、日本の3大メジャー証券で検索してみましたが、取り扱いがありませんでした。
日本語で利用できる証券会社であれば、IG証券とインヴァスト証券に取り扱いがありました。
どちらもCFD口座となりますが、日本からなかなか買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、VXXに投資したいという方は口座開設を検討してみてください。
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また、VXXに現物で投資したいという方は、日本人でも口座開設可能なネット証券Firstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- 米国上場の株・ETF、ETNに制限なく投資可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、VXXのような日本では買いづらいETNも手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
詳しい口座の開設方法などは、このブログでも画像付きで解説しているので参考にどうぞ。
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さいごに
ということで、今回は、VIX指数に近い動きを目指すETNであるVXXについて紹介をしてきました。
VIX(恐怖指数)は、株式市場の先行きに対する投資家の心理状態を示す指数。
値動きが激しく市場が不安定な際に上がる傾向が多いので、マーケットが荒れているときこそ力を発揮します。
今後訪れると言われるグレートリセットに向けたリスクヘッジのトレード対象として、VXXを頭に入れておいてはいかがでしょうか。
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