【イギリスETF】イギリス市場の投資におすすめなEWUとは?
イギリス株に投資したい人「イギリス株に投資をしたいけど、個別株での投資は難しそう。EWUというETFがあるみたいだけど、どんなETFでどの証券会社で買えるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
かつて世界の工場として名を馳せ、今なおヨーロッパの金融センターとして名高いイギリス・ロンドン。
とはいえ、日本時間で深夜が活発に取引されるイギリス株を買い向かうのはなかなかハードルが高いですよね。
今回は、そんな方向けにイギリス市場にまるっと投資できるETFのEWUを紹介します。
もくじ
- イギリスETFのEWUとは?
- EWUのパフォーマンスと構成銘柄
- EWUはどこの証券会社で買える?
イギリスETFのEWUとは?
EWUはイギリス・ロンドン市場に上場する大型・中型株に広く投資ができる貴重なETFで、ブラックロック社のiSharesブランドから発行されています。
正式名称は iShares MSCI United Kingdom ETF で、ベンチマークの MSCI United Kingdom Index に連動したパフォーマンスを目指して運用されています。
運用資産総額 | $3.2 Billion(約4,650億円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 1996年3月12日 |
インデックス | MSCI United Kingdom Index |
経費率 | 0.50% |
配当利回り | 3.08% |
保有銘柄数 | 83 |
平均取引ボリューム | 3,054,922 |
EWUは96年設定と歴史が長く、国別ETFとしては配当利回りが高いという特徴があります。
また、30日間の平均取引高は300万株を超えており、国別ETFとしてもトップクラスの流動性を誇っています。
経費率は安いとは言えませんが、自分でロンドン市場で個別株を買う手間やコストを考えれば、許容範囲でしょうか。
EWUのパフォーマンスと構成銘柄
それでは、EWUのチャートとパフォーマンスをチェックしていきましょう。
EWUの20年チャートですが、リーマンショックも経験しており、歴史が長いゆえにジェットコースターのような曲線を描いています。
では、EWUのトータルリターンを見ていきましょう。
EWU | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | -8.50% | 2.01% | 0.80% | 2.48% | 4.44% |
ここ1年は市場環境の悪化でマイナスですが、3年、10年で2%台、設定来で4%となっており、配当利回りでリターンが出ているという感じでしょうか。
EWUのトップ10構成銘柄
次に、EWUのトップ10構成銘柄をチェックしておきましょう。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
9.41% | SHELL PLC | SHEL | 11,514,983 | $306,467,777.75 |
8.92% | ASTRAZENECA PLC | AZN | 2,398,643 | $290,753,684.42 |
5.88% | HSBC HOLDINGS PLC | HSBA | 31,114,982 | $191,451,333.69 |
5.48% | UNILEVER PLC | ULVR | 3,950,420 | $178,397,384.17 |
4.79% | BP PLC | BP | 29,910,123 | $156,106,264.91 |
4.71% | DIAGEO PLC | DGE | 3,540,634 | $153,544,314.85 |
4.11% | BRITISH AMERICAN TOBACCO PLC | BATS | 3,334,394 | $133,759,733.81 |
3.00% | GLAXOSMITHKLINE | GSK | 6,296,179 | $97,805,943.90 |
2.92% | RIO TINTO PLC | RIO | 1,740,549 | $94,986,147.72 |
2.63% | GLENCORE PLC | GLEN | 15,262,588 | $85,667,283.27 |
有名企業も多いですが、社名を見てもピンとこない方のために、それぞれがどんな会社なのかサクッと紹介していきます。
Top 10銘柄はどんな会社?
- Shell:石油・天然ガス等のエネルギー関連事業を展開する多国籍企業
- AstraZeneca:ケンブリッジに本社をおく製薬会社
- HSBC:ロンドンに本社を置く世界最大級のメガバンク
- Uniliever:ロンドンに本社を置く世界有数の一般消費財メーカー
- BP:ロンドンに本社を置き、石油・ガス等のエネルギー関連事業を展開する多国籍企業
- Diageo:ジョニー・ウォーカー、ギネス、スミノフなどを傘下にもつ酒造メーカー
- B.A. Tobacco:ロンドンに本社を置く、タバコ製造・販売企業
- GSK:ロンドンに本社を置く世界有数の規模を持つグローバル製薬企業
- Rio Tinto:ロンドンに本社を置く鉱業・資源分野の多国籍企業グループ
- Glencore:スイスに本社を置く鉱山開発・商品取引を行う多国籍企業
石油大手のシェル、ワクチンで話題のアストラゼネカ、日用品でおなじみのユニリーバなど日本でも馴染みのある銘柄が多いのではないでしょうか。
ただ、テック企業中心のアメリカと比較して、歴史のある底堅い企業が多く、かつて19世紀に「世界の工場」として名を馳せたイギリスらしい印象を受けますね。
ちなみにEWUの全銘柄(83社)でロンドン市場の約85%以上を占めているため、EWU=イギリス市場といっても過言ではないでしょう。
EWUはどこの証券会社で買える?
最後にEWUはどこの証券会社で買えるのか?を紹介します。
残念ながら、日本の大手3証券では取り扱いはありませんでした。
証券会社 | 楽天証券 | マネックス証券 | SBI証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
EWU | × | × | × | ◯ | ◯ |
今のところ、日本語で利用できる証券会社なら、外資系のIG証券に取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、日本のメジャー証券ではなかなか買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、EWUを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。
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また、EWUを現物で購入したいという方には、日本人でも口座開設可能なネット証券Firstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なくアクセス可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、EWUはもちろん、米国に上場する株式のほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
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さいごに
ということで、イギリスETFのEWUについて紹介をしてきました。
歴史が長く、世界でも日本に次ぐ第4位の時価総額を持つイギリス市場の上場株に投資ができ、 かつ底堅い配当利回りが期待できるETFです。
爆発的な成長こそ期待できませんが、投資先の分散という意味では面白いマーケットだと思うので、EWUを活用してイギリスに投資してみてはいかがでしょうか?
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