【不安な時こそ全米マーケットETF】iSharesのITOTとは?

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ITOTについて知りたい人「全米マーケットに投資するETFといえばVTIだけど、ITOTというETFもあるらしい。VTIとの違いは何?どこの証券会社で買えるの?」

こんにちは、旅リーマンのZuminです。

そんなITOTについて疑問を持つ方向けの記事です。

全米マーケットに投資できるETFといえば、バンガード社のVTIを思い浮かべる人が多いはず。

実は、ITOTもVTIと同じようなパフォーマンスを期待できるETFで、かつ1株あたりの株価を下げつつ投資ができるのです。

ということで、今回は投資の選択肢を増やすためのオプションとして、ITOTというETFについてVTIと比較をしながら紹介していきます。

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もくじ

  • 全米マーケットETF、ITOTとは?
  • ITOTとVTIを比較してみよう!
  • ITOTの購入方法とは?

全米マーケットETF、ITOTとは?

全米マーケットETF、ITOTとは?

ITOTは全米マーケットを対象に投資するインデックスETFで、正式名称は iShares Core S&P Total U.S. Stock Market ETF となります。

純資産総額$42.41 Billion(約4.8兆円)
取引所NYSE Arca
設定日2004年1月20日
インデックスS&P Total Market Index
経費率0.03%
配当利回り1.20%
保有銘柄数3,699
出典:ishares.com 2021/10/12 時点

ITOTは、ブラック・ロック社のiSharesブランドから発行されており、経費率はVTIと同じ0.03%という低コストなので、安心して長期投資ができるETFとなっています。

ITOTの運用規模は4兆円ほどで、VTIほどの規模(約150兆円)ではありませんが、運用会社の信用性と歴史を考えれば、そこまで大きなリスクにはならないかと思います。

4,000社近くで構成されるVTIのCRSP U.S. Total Market Indexに対し、ITOTはS&P Total Market Indexと指数が違うことから200〜300社ほど構成銘柄が少ないという特徴があります。

ITOTのトップ10構成銘柄は?

それでは、ITOTのトップ10構成銘柄をチェックしていきましょう。

比率会社名シンボル保有株数市場価格
4.90%Apple Inc.AAPL14,631,627$2,070,521,536.77
4.85%Microsoft Corp.MSFT6,998,666$2,049,769,298.08
3.12%Amazon.com Inc.AMZN405,986$1,318,370,517.38
1.81%Alphabet Inc. Class AGOOGL280,202$764,665,653.96
1.70%Facebook Inc. Class AFB2,221,631$719,297,468.87
1.70%Alphabet Inc. Class CGOOG262,658$718,175,263.08
1.44%Tesla Inc.TSLA756,055$609,168,634.60
1.14%NVIDIA Corp.NVDA2,321,192$479,813,598.32
1.13%Berkshire Hathaway Inc. Class BBRK.B1,720,126$479,261,506.12
1.09%JPMorgan Chase & Co.JPM2,796,324$462,400,136.64
出典:ishares.com 20212/10/12 時点

全米マーケットに投資しているため、誰もが知っているような大企業ばかりですね。

ITOTとVTIを比較してみよう!

ITOTとVTIを比較してみよう!

よくVTIと比較されるITOTですが、実際に中身を比較してみましょう。

  • リアルタイムチャート
  • パフォーマンス
  • 構成銘柄の重複率

リアルタイムチャート

どちらも同じようなチャートを形成していますね。

ただ、1株あたりの株価はITOTがVTIの半分以下で、同じ資金でも保有できる株数が倍近く変わってくるので、ITOTの方が少額積立投資に向きそうですね。

さらに分かりやすく比較するために、2004年からITOT(青)、VTI(水色)で比較してみましょう。

ITOT vs VTI比較チャート
出典:Yahoo! Finance 2021/10/15 時点

水色のVTIのリターンが12%ほど上回っていますが、チャートの動きとしては似たような動きをしていることが分かりますね。

パフォーマンス

年単位で比較してみると、VTIが多少の差で上回っていることが多いですが、ほとんど同じリターンを出してきていますね。

それでも、むしろ設定来ならITOTの方が高かったりします。

トータルリターン1年3年5年10年設定来
ITOT32.08%15.94%16.80%16.55%10.04%
VTI32.04%16.04%16.88%16.61%8.69%
出典:ishares.com vanguard.com 2021/9/30 時点

1日の平均取引ボリュームも比較しておきましょう。

総運用資産1日の平均取引量(株数ベース)ドルベース
ITOT$42.41 Billion(約4.8兆円)1,680,937$142.77M(約163億円)
VTI$1.3 Trillion(約148兆円)3,427,340$770.77M(約880億円)

VTIと比較して、ITOTの運用資産は1/30程度になりますが、取引ボリュームではVTIの半分以下となります。

とはいえ、ITOTもサイズは大きいETFですし、長期保有が前提なので、流動性に関してはそこまで大きな問題にはならなそうですね。

構成銘柄の重複率

最後にITOTとVTIの構成銘柄の重複率を見ていきます。

ITOTの方が200〜300銘柄ほど組み入れが少ないのですが、97%がVTIと重複しています。

ITOT vs VTI 銘柄重複率
出典:etfrc.com

セクターごとの比率をチェックしてみると、バランスの違いは誤差の範囲という感じですね。

ITOT vs VTIセクター比率比較
出典:etf.com

トップ10銘柄の比率のバランスもほとんど変わりませんね。

ITOT vs VTI構成銘柄比率比較
出典:etf.com

ということで、ITOTとVTIはほとんど重複しているETFということがお分かりいただけたかと思います。

あえて違いを挙げるのであれば、以下の3点に集約されます。

  • ITOTの方が組入銘柄が少ない
  • ITOTの方がVTIに約3年遅れて設定
  • 運用資産、取引ボリューム、1株あたりの株価

ITOTの購入方法とは?

ITOTの購入方法とは?

ITOTの購入方法ですが、日本の3大メジャー証券で検索しましたが、取り扱いがありませんでした。

証券会社楽天証券SBI証券マネックス証券IG証券Firstrade証券
ITOT×××

日本語で利用できる証券会社であれば、外資系のIG証券に取り扱いがありました。

CFD口座となりますが、ITOTを取引したいという方は口座開設を検討してみてください。

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また、ITOTを現物で長期投資したいという方には、日本人でも口座開設可能なアメリカのネット証券のFirstradeをおすすめします。

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Firstradeであれば、ITOTはもちろん、米国に上場する株式のほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。

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このブログでも、口座開設から機能・入金方法まで詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね!

さいごに

ITOTはVTIとほぼ同じ銘柄で構成されているため、ほとんど遜色ないパフォーマンスが出ているということが分かりました。

かつ、1株あたりの株価はVTIの2分の1以下になっているので、取得単価を下げつつ、株数を増やしながら全米マーケットに投資したい方には良いオプションだと思います。

インデックスETFでの投資は長期戦です。

コストを下げつつ、地道に老後資金を積み立てをしたいという方はITOTを検討してみてはいかがでしょうか?

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