【気候変動対策で恩恵】CO2排出権の先物ETF、KRBNとは?

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KRBNについて知りたい人「二酸化炭素排出枠に対して投資ができるETFがあるらしいけど、そもそもどんな仕組みで利益を出すの?どの証券会社で購入できるの?」

こんにちは、旅リーマンのZuminです。

近年、ESGやSDGsという枠組みで、地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)の削減が重要課題に上がっていますね。

世界中で気候変動対策が議論され、2030年までに現在の45%の二酸化炭素を減らしていく「グラスゴー気候合意」が採択されました。

そんなCO2の排出枠の取引を活用し、投資としてリターンが得たいという人は多いはず。

ということで、今回はそんなホットなテーマに投資ができるKRBNというETFを紹介していきます。

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もくじ

  • KRBNとは?
  • KRBNの仕組み
  • KRBNの購入方法とは?

KRBNとは?

KRBNとは?

KRBNは、二酸化炭素(CO2)排出権取引の先物へ投資できるETFで、正式名称は The KraneShares Global Carbon ETF となります。

純資産総額$1.3 Billion(約1,530億円)
取引所NYSE Arca
設定日2020年7月28日
ベンチマークIHS Markit Global Carbon Index
経費率0.78%
構成銘柄数4
2021/11/19 時点

KRBNは、2020年7月に設定されたばかりで、ベンチマークのIHS Markit Global Carbon Indexを超えるトータルリターンを目指して運用されているETFとなります。

経費率は特殊な運用ということもあり、0.78%とちょっと高めですね。

KRBNのパフォーマンスは?

それでは、KRBNのリアルタイムチャートを確認していきましょう。

右肩上がりできれいに成長していることがハッキリとわかりますね。

続いてKRBNのパフォーマンスですが、設定からまだ日が浅いものの、設定来では100%を超えるパフォーマンスを出しています。

KRBN1ヶ月3ヶ月6ヶ月設定来
パフォーマンス-0.10%15.47%27.15%104.20%
出典:kraneshares.com 2021/10/31 時点

設定日に100万円を投資していれば、約1年で200万円になっている計算です。

まさに現在、世界で議論されている気候変動の恩恵を最も受けているETFといえますね。

Krane Fundsってどんな運用会社?

KraneShares
出典:kraneshares.com

ところで、このKRBNを運用するKrane Fundsという会社はどんな運用会社なのでしょうか?

本社アメリカ・ニューヨーク
創業2011年3月10日
CEOジョナサン・アダム・クレーン
従業員数47名
総運用資産$6.55 Billion(約7,500億円)

KraneShares(クレーンシェアーズ)は、ニューヨークを拠点とする運用会社です。

元々はアメリカの会社ですが、2017年にCCIC(中国国際金融)によって買収されたため、中国企業の子会社という立ち位置になります。

CCICの拠点は、中国本土、香港、シンガポールなど全世界に200以上の拠点を構える巨大金融グループ。

そのため、中国市場に関するテーマ型ETFに強みを持っており、これまで28のETFを上場させています。

ちなみに、二酸化炭素排出権の先物ETFはKRBNのほかに2つ提供しています。

KEUAThe KraneShares European Carbon Allowance ETFヨーロッパ圏でのCO2排出権の先物ETF
KCCAThe KraneShares California Carbon Allowance ETFカリフォルニア州でのCO2排出権の先物ETF

KRBNの仕組み

KRBNの仕組み

そもそも二酸化炭素の排出権取引とはどういうものなのでしょうか?

排出枠取引
出典:環境省

排出権取引とは?:国家や企業ごとに温室効果ガスの排出上限枠(キャップ)を定め、排出枠が余った国や企業と排出枠を超えてしまった国や企業の間でその枠を取引する仕組み。

この排出権取引による利益によって、2020年にテスラが赤字から黒字に転換したという話が有名ですね。

テスラはCO2を排出しないEVを生産しているため、排出枠を使わずに済みます。

一方で、既存のガソリン車を製造する自動車メーカーは基準枠を超えてCO2を排出するため、超えた部分をテスラから購入。

これによりテスラは1,700億円近くの利益を得て、黒字化を達成したというわけです。

この排出権取引の先物市場に、ETFとして投資機会を提供するのがKRBNということになります。

KRBNの構成銘柄とは?

KRBNのトップ10構成銘柄は以下の通りです。

比率銘柄金融商品保有数時価総額想定価格
54.89%EURO通貨656,054,096$742,487,009
34.56%Cash現金467,488,376$467,488,376
6.09%EURO通貨72,747,873$82,332,160
2.62%Schwab Short-Term U.S. Treasury ETF投資信託694,950$35,428,551
1.85%B 07/14/22国債25,000,000$24,988,016
0.00%CA CARBON ALLOW 21DEC21先物6,910$239,431,500
0.00%CA CARBON ALLOW 21DEC22先物1,852$67,820,240
0.00%ECX EMISSION DEC21先物10,951$859,631,005
0.00%ECX EMISSION DEC22先物905$71,337,668
0.00%EURO FX CURR FUT DEC21先物523$73,831,256
出典:kraneshares.com 2021/11/19 時点

値動きが不安定な排出権の先物契約と、キャッシュや国債をほぼ同額で持つことでリスクヘッジをしていることが分かりますね。

FXでユーロとユーロ先物、現金で米ドル、米国の短期国債をETFと現物で保有。

CAで始まるのは、カリフォルニア州の排出権の先物契約、ECXはヨーロッパの排出権の先物契約という構成になっています。

KRBNの購入方法とは?

KRBNの購入方法とは?

KRBNの購入方法ですが、日本の3大メジャー証券で検索しましたが、取り扱いがありませんでした。

証券会社楽天証券SBI証券マネックス証券IG証券Firstrade証券
KRBN×××

日本語で利用できる証券会社であれば、外資系のIG証券に取り扱いがありました。

CFD口座となりますが、なかなか日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、KRBNを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。

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また、海外口座を持っておきたい or 海外への移住を考えているという方には、日本人でも口座開設可能なネット証券Firstradeをおすすめします。

Firstradeのおすすめポイント

  • アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
  • 取引手数料無料
  • 口座維持手数料なし

Firstradeであれば、KRBNはもちろん、米国に上場する株式のほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。

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詳しい口座の開設方法などは、このブログでも画像付きで解説しているので参考にしてみてください。

さいごに

ということで、今回は二酸化炭素排出権の先物に投資ができるKRBNというETFについて解説しました。

COP26の取り決めで、排出権の取引は今後10年に渡り、さらに取引量が活発になると推測されます。

気候変動への興味関心はさておき、個人の投資家としてKRBNのETFを活用して、恩恵を受けるというのもいい戦略かもしれませんね。

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