【ついに取引開始!】ビットコイン先物ETFのBITOとは?

BITOについて知りたい人「ビットコインに投資できるETFのBITOが取引開始されたらしい。でも、ETFでビットコインに投資するってどういうこと?どの証券会社で買えるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
先日、ついにビットコイン先物を対象としたETFがアメリカで初めて承認、取引が開始されましたね。
米初のビットコイン先物ETFが取引開始、初日の出来高1000億円突破
ProShares社のビットコイン先物ETFは米19日に正式にローンチし、ニューヨーク証券取引所のArcaに上場した。米初の事例だ。
日本の場合、仮想通貨は雑所得扱いになるため、できればETFで効率的に運用したいという人も多いのではないでしょうか?
ということで、この記事ではビットコインETFのBITOの情報について紹介していきます。
もくじ
- ビットコインETF、BITOとは?
- BITOの仕組みとは?
- BITOの購入方法とは?
ビットコインETF、BITOとは?

BITOはビットコイン先物ETFで、正式名称は ProShares Bitcoin Strategy ETF となります。
運用資産総額 | $1.1 billion(約1,250億円) |
運用会社 | ProShares |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2021年10月18日 |
経費率 | 0.95% |
2021年10月18日に設定、取引が開始されたばかりの待望のETF。

実は2013年ごろからビットコインのETF化は議論されており、その度に米国証券取引委員会(SEC)に否認されてきました。
BITOは、ビットコインの先物を通じて投資するため、投資家が現物のビットコインを保有するということではありません。
ProSharesは、BITOのセールスポイントとして明確にこう答えています。
とはいえ、取引開始からわずか2日で運用資産が1,000億円を超え、注目度の高さが伺えますね。
ちなみに金ETFのGLD(黄色)が18年間守り続けた3日を塗り替え、BITO(ピンク)が史上最速で1,000億円の運用資産に達したETFになるそうです。
運用会社のProSharesといえば、あのNASDAQ100にレバレッジ3倍で投資できるETFの「TQQQ」などで有名な会社ですね。
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そのため、経費率は0.95%と攻めのETFが多いProSharesらしい強気の設定になっています。
BITOの仕組みとは?

ところで、BITOは「ビットコインに直接投資をするETFではない」と言っていますが、そもそもどういう仕組みのETFなのでしょうか?
一言で言うと、ビットコインの先物に投資をするため、現在のビットコイン価格とBITOの価格が一致するとは限りません。
つまり、ビットコインの将来の価格を予想し、期日までに売買することを約束する取引方法を取り入れているということになります。

ビットコイン先物では限月という満期日が設定されており、期日が訪れれば強制的に精算が行われるシステムになっています。
BITOではFront-Month Bitcoin Futuresという、最も早く満期が訪れるコントラクトに投資。
契約が満期になると、翌月のコントラクトを買い取るという仕組みで運用をされています。
さらに、先物はあくまで将来の価格予想的な側面が強いので、実際の需給で決まるビットコイン現物価格とはズレが生じるということになります。
BITOの中身は?
それでは、BITOが保有する金融資産の中身をチェックしてみましょう。
比率 | 銘柄 | 償還日 | 保有数 | 時価総額 |
– | CME BITCOIN FUTURES 11/26/21(BTCX1) | – | 2,133 | – |
– | CME BITCOIN FUTURES (BTCV1) | – | 1,679 | – |
37.90% | TREASURY BILL | 2022/5/19 | 750,000,000 | $749,760,517.50 |
0.96% | TREASURY BILL | 2022/1/27 | 19,000,000 | $18,997,875.42 |
61.14% | NET OTHER ASSETS / CASH | – | 1,209,443,893 | $1,209,443,893.70 |
11月26日に満期を迎えるビットコイン先物コントラクトを保有しているので、これが期日を迎えるとまた翌月最短期日のコントラクトを購入という流れを繰り返していくことになるのでしょう。
60%以上をキャッシュ、それ以外の40%近くを米国の短期債でヘッジして運用していることがわかりますね。
BITOのメリット・デメリット
では、BITOを通じてビットコインに投資するメリットとデメリットを考えておきましょう。
メリット
- 現物を直接保有しないので、ハッキングや雑所得課税などのリスクが抑えられる
- これまで暗号資産に懐疑的だった人でも投資しやすい
- 高い取引手数料を抑えることができる
デメリット
- 先物を対象にするため、実際のビットコイン価格と全く同じ値動きにはならない
- 新しいETFのため情報が少ない
ビットコインの値上がりを直接的に享受したい場合、現状はやはり暗号資産取引所で現物を持つ方法には敵いません。
ただ、BITOの承認は暗号資産界にとって大きな一歩ということは間違いないですね。
BITOの購入方法とは?

BITOの取り扱いを3大証券会社+海外証券で検索してみましたが、今のところ取り扱いがないとのことでした。
証券会社 | Firstrade証券 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 |
BITO | ○ | × | × | × | × |
日本におけるBITOの取り扱いですが、マネックス証券の社長のTwitterによると以下のように解説されています。
運用会社のProShares社が日本の金融庁に届出を出すまでは、日本のどの証券会社でも扱えないルールになっているそうです。
あくまでProSharesの動き待ちということになりそうですね。
どうしても今のうちにBITOに投資をしたいという方は、海外の証券口座の開設を検討してみてください。
その中でも、日本人でも口座開設可能なアメリカのネット証券Firstradeがおすすめです。
Firstradeのおすすめポイント
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
- アメリカ上場の株・ETFに制限なくアクセス可能
BITOはもちろん、今後の投資の幅を広げる意味でも、海外証券口座を1つ持っておくと自由度が格段に上がりますよ。
詳しい口座の開設方法などは、このブログでも画像付きで解説しているので参考にしてみてください。
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さいごに
ということで、今回は初のビットコインETF、BITOについて紹介してきました。
BITO以外にも、複数の運用会社がビットコインETFの発行に名乗りを上げており、今後さらにラインナップが広がっていくことが予想されます。
「できるだけ無駄な手数料や税金を抑えてビットコイン投資をしてみたい」
そんな方はBITOを検討してみるのも良さそうですね。
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