【キャッシュフロー重視】金のなる木に投資するETFのCOWZとは?
COWZに投資したい人「インフレで成長が鈍化した株式市場で、投資先に困っている。COWZというETFが注目されているみたいだけど、どんなETFでどこの証券会社で買えるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
2022年の株式市場はインフレや利上げで歴史的な低迷が続き、投資先に困っている人も多いのではないでしょうか。
そんな中で、手元に潤沢な資金を持つ安定した経営を行う企業に注目が集まっています。
ということで、より財務基盤がしっかりした企業に投資ができることで出来高が急増しているETF、COWZについて解説します。
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もくじ
- COWZってどんなETF?
- COWZの構成銘柄とパフォーマンス
- COWZの購入方法とは?
COWZってどんなETF?
COWZは、フリーキャッシュフロー率の高い企業100社に投資ができるETF。
ティッカーの「COWZ」は英語のCash Cow(金のなる木、ドル箱)から名付けられています。
運用資産総額 | $11.17 Billion(約1.4兆円) |
取引所 | CBOE |
設定日 | 2016年12月16日 |
インデックス | Pacer US Cash Cows 100 Index |
経費率 | 0.49% |
分配利回り | 2.10% |
保有銘柄数 | 101 |
平均取引ボリューム(1日) | 1,802,527 |
インフレ対策を模索する投資家の間で需要が高まり、2022年10月には運用額が100億ドル(約1兆円)に到達したことで話題になりました。
COWZの特徴
- ① キャッシュフローと健全なバランスシート
- ② 割安な優良株
- ③ 高いフリーキャッシュフロー比率
COWZの一番大きなポイントは「フリーキャッシュフロー」を重要視していること。
銘柄選定のルールとしては、ラッセル1000に入る1,000社の中から過去12ヶ月のフリーキャッシュフローをスクリーニングし100社に絞る。
次に、フローキャッシュフロー比率が高い企業順に2%程度に並べ、インデックス化。
事業を運営する以上の現金を生み出していることから、成長が鈍化しつつあるインフレに苦しむ市場ではより貴重な存在となります。
Pacer(ペーサー)社とは?
Pacer(ペーサー)社は戦略重視のテーマ株ETFに特化した運用会社。
本社 | アメリカ・ペンシルベニア州・マルバーン |
創業 | 2015年 |
CEO | ショーン・オハラ |
従業員数 | 116名 |
総運用資産 | $20 Billion(約2.6兆円) |
2022年末には、全45銘柄の総運用資産額が200億ドル(2兆円)を突破し、今最もアツい運用会社の1つといえます。
Pacer社では、The Cash Cow ETF Seriesの名でCOWZの他にも以下の6銘柄を運用しています。
ティッカー | ETF名 | テーマ |
GCOW | Pacer Global Cash Cows Dividend ETF | 高配当 |
CALF | Pacer US Small Cap Cash Cows 100 ETF | 小型株 |
ICOW | Pacer Developed Markets International Cash Cows 100 ETF | 先進国(US以外) |
ECOW | Pacer Emerging Markets Cash Cows 100 ETF | 新興国 |
BUL | Pacer US Cash Cows Growth ETF | グロース株 |
HERD | Pacer Cash Cows Fund of Funds ETF | 自社ETFを詰め込んだETF |
COWG | Pacer US Large Cap Cash Cows Growth Leaders ETF | 大型+グロース |
COWZは、このETFシリーズは中でも運用額が最も多いETFとなっています。
COWZの構成銘柄とパフォーマンス
まずは、COWZのリアルタイムチャートから確認していきましょう。
コロナショックで底を打った後、じわじわと上昇を見せており、2022年から急激に出来高が増えていることがよくわかるかと思います。
設定来のチャートで見ても、ゆるやかに右肩上がりで成長チャートを描いていることがわかりますね。
それでは、COWZのパフォーマンスを数字で見ていきましょう。
この1年は例外なく苦しんでいますが、長期で見ると2桁成長で、設定来でも13%と優秀なリターンを叩き出しています。
COWZ | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
トータルリターン | -5.81% | 13.49% | 0.25% | 16.81% | 12.24% | 13.08% |
2022年は歴史的な不安定な市場でしたが、その中でも出来高が伸びた理由がわかるパフォーマンスですね。
トップ10構成銘柄
それでは、COWZのトップ10構成銘柄をチェックしていきましょう。
銘柄の組み替えやリバランスは、四半期に1度のペースで行われます。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 |
2.27% | DOW INC | DOW | 4,366,915 |
2.21% | META PLATFORMS INC | META | 1,821,892 |
2.20% | LYONDELLBASELL INDUSTRIES N.V. | LYB | 2,650,873 |
2.13% | PAYPAL HLDGS INC | PYPL | 3,008,387 |
2.13% | VALERO ENERGY CORP | VLO | 1,776,497 |
2.07% | MODERNA INC | MRNA | 1,237,863 |
2.07% | EXXON MOBIL CORP | XOM | 2,054,739 |
2.05% | MARATHON PETE CORP | MPC | 1,909,353 |
2.02% | NUCOR CORP | NUE | 1,463,832 |
2.00% | PIONEER NATURAL RESOURCES COMPANY | PXD | 942,762 |
トップ10の顔ぶれを見ると、レガシーな産業が多い中にも、MetaやPayPalなどの効率的にキャッシュフローを生み出せるIT企業も組み入れられています。
セクター別比率
ただ、実際にセクター比率を見てみると、エネルギー関連企業が32%と圧倒的に割合が多くなっています。
続いて、素材(17.6%)、ヘルスケア(15.4%)、情報技術(11.6%)の順に占めています。
セクター | 比率 |
エネルギー | 32.02% |
素材 | 17.62% |
ヘルスケア | 15.41% |
情報技術 | 11.60% |
一般消費財 | 5.92% |
コミュニケーションサービス | 5.78% |
資本財 | 4.32% |
生活必需品 | 4.23% |
不動産 | 3.05% |
その他 | 0.05% |
石油会社や素材などはキャッシュフローを設備投資に使わず、株主に還元をしてきた企業が多く、より潤沢なフリーキャッシュフローを確保していると考えられます。
COWZの購入方法とは?
COWZが買える証券会社を探してみましたが、日本の大手3証券では取り扱いはありませんでした。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
COWZ | × | × | × | ○ | ○ |
今のところ、日本語で利用できる証券会社なら、外資系のIG証券に取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、日本のメジャー証券ではなかなか買えない株やETFの取り扱いも豊富。
COWZを購入したいという方は以下のリンクより口座開設をどうぞ。
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また、COWZを米ドルの現物で購入したいという方には、日本人でも口座開設可能なネット証券Firstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なくアクセス可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、COWZはもちろん、米国に上場する株式のほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
詳しい口座の開設方法などは、このブログでも画像付きで解説しているので参考にどうぞ。
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
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さいごに
ということで、2022年から急激に注目の集まるCOWZについて紹介してきました。
インフレ率の高止まりで苦しむ市場では、投資がうまくいきづらく、圧倒的な成長は望みにくいと言われています。
そんな状態だからこそ、自由に使える現金(キャッシュフロー)を潤沢に持つ企業は重宝されます。
投資先に困っているという方は、1つの候補としてCOWZを検討してみてもいいかもしれませんね。
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