【ノマド保険】海外医療保険を提供するSafetyWingとは?
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SafetyWingについて知りたい人「海外を飛び回りながら自由にリモートで働きたい。だけど、医療保険や旅行でのトラブルが不安だなぁ。できるだけコストを抑えて、移住先でも使える保険はないだろうか…」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
以前、リモートワーカー向けのビザを出している国について特集しましたが、ほとんどの国で医療保険の所持が条件として義務付けられていました。
【2021年最新版9選】リモートワークビザが出る国はここだ!
「海外でリモートワーカーのためのビザを受け付けてる国があるらしい。一体どんな国がどんな条件で出してるのだろう?」コロナ渦を逆にチャンスと捉え、国策としてリモートワーカーへビザを発行する国が増えています。この記事では9つの国をピックアップし、ビザ取得費用や条件などをまとめてみました。気分転換にプチ移住したい人必見です!
そんな中、ノマドワーカー向けに安く、世界中で医療保険を提供しているSafetyWing(セーフティウィング)というサービスが好評だったため、紹介していきます。
月5,000円からの海外医療保険
もくじ
- SafetyWingとは?
- SafetyWingのメリット・デメリット
- SafetyWingの評判はどうなの?
SafetyWingとは?
SafetyWing社は、ノルウェー発で現在はアメリカのシリコンバレーを拠点とするInsurTech(保険テック)スタートアップ企業です。
本社 | アメリカ・サンフランシスコ |
創業 | 2017年3月15日 |
従業員数 | 60名 |
創業者 | ソンドレ・ラッシュ CEO ハンズ・ケルビー COO サラ・サンドネス CTO |
利用者数 | 14,300名(2021/7/1時点) |
SafetyWing社は、ノルウェー出身の3名によって設立され海外で働くフリーランサーのための旅行・医療保険がないことに目をつけビジネスをスタートしました。
まだまだスタートアップ段階ではあるものの、コロナが追い風となり急成長を遂げており、現在までに約13億円の調達を完了しています。
どんな保険があるの?
SafetyWingで提供する保険商品は2種類で、「Nomad Insurance」と「Remote Health」があります。
2つの商品の違いは以下の通りです。
Nomad Insurance | Remote Health | |
母国外での補償 | ○ | ○ |
母国内での補償 | △ | ○ |
COVID-19対応 | ○ | ○ |
ガン補償 | × | ○ |
持病補償 | × | △ |
短期プラン | ○ | × |
旅行損害補償(ロストバゲージ、飛行機遅延など) | ○ | × |
Nomad Insurance
Nomad Insuranceは、その名の通り色んな国を旅しながら仕事をするノマドワーカー向けで、自国外での病気やアクシデントに対応するプランで、4週間(28日間)ごとのサブスクリプション仕様となっています。
医療保険だけでなく、ロストバゲージや緊急時の脱出サポートまでカバーされており、手厚い対応を受けることができます。
主な保険適用範囲は以下の通りです。
医療 | 補償内容 |
給付金 | 最大 $250,000(65歳以上は$100,000まで) |
自己負担 | $250 |
入院 | 病室、看護師付き |
集中治療 | 給付金限度額まで |
救急車 | 対象となる病気やケガが入院の理由となった場合のみ |
緊急費用 | $50の自己負担 |
理学療法・整体療法 | $50(1日あたり、事前の医師予約必須) |
緊急歯科治療 | 最大 $1,000 |
その他の治療費 | 給付金限度額まで |
個人的には、歯科治療が含まれているのは、めちゃくちゃ助かります。(海外の歯医者はめちゃくちゃ高いことが多いので…)
旅行 | 補償内容 |
旅行の中断 | 最大 $5,000 |
遅延 | 最大 $100 |
ロストバゲージ | 最大 $3,000(1アイテムごと$500まで) |
自然災害 | 最大 $100/日(5日間まで) |
政治的理由による出国 | 最大 $10,000 |
緊急医療避難 | 最大 $100,000 |
個人的には、フィリピンからインドネシアに帰国する飛行機が搭乗後にキャンセルになったことがあります。
人生最悪のフライト体験談
2019年6月、僕の身に起こった人生最悪のフライト体験を書き綴りました。舞台はフィリピン・マニラのニノイ・アキノ国際空港。当時インドネシア駐在中で、長期の休みを利用してフィリピンへ休暇に出かけました。旅行自体は大満足だったものの、帰国便で大トラブルが発生。一体何が起きたのでしょうか?
その時に、3日分のホテル代を自腹でカバーさせられた苦い経験があるので、この保険に入っておけば…と後悔してしまう補償内容です。
気になる月々の支払いですが、こちらで保険料のシミュレーションができるので、一度見積もりをしてみてください。
これだけの補償内容で、この金額はめちゃくちゃ安くないですか?
Remote Health
一方のRemote Healthは世界175カ国以上で、1年以上の長期にわたって母国を離れて働く、旅する人向けの保険です。
そのため、医療補償に重点を置いており、ガン治療などの重病から入院費用まで年間最大1.5億円までカバー。
長期滞在者向けのため、旅行に関する損害補償は付いていないのが特徴となります。
主な保険適用範囲は以下の通りです。
入院(個室)100%補償 | 救急車 100%補償 |
ガン治療 100%補償 | 病院代 $150 (1日あたり、最大30日まで) |
形成手術 100%補償 | 出産それに伴う合併症 最大$50,000 |
同伴者の宿泊料 100%補償 (18歳以下の子供の付き添いの場合) | ICU 100%補償 |
緊急移送 最大$100,000 | 救急処置室 100%補償 |
対象外の事故・緊急でない手術 100%補償 (ケガ:100%、病気:最大 $50,000、外来:最大 $500) | 執刀医・麻酔科医費用 100%補償 |
外来通院 最大$1,000 | 臨床検査 100%補償 |
腎不全と透析 100%補償 | X線・MRIなど 100%補償 |
処方箋 100%補償 | 先天性障害 $25,000 |
手術 100%補償 (日帰り・外来手術は最大$500,000まで) | 在宅介護 100%補償 (最大60日間) |
リハビリや専門的な治療 最大$500,000 | 医療機器 最大$1500 |
臓器移植 100%補償 | 外部人工器官 最大$1000 |
セカンドオピニオン (各国で指定された医師により提供) | 緩和医療 最大$50,000 |
100%補償は、滞在国によって治療料金が変わり、それぞれの国の基準価格に設定されているので、随時確認が必要です。
Remote Healthの場合、1年契約が基本となり月払いも可能ですが、年間一括払いの方が5%ほどお得になります。
年齢 | 月額 | 年額 |
18〜39歳 | $153 | $1,745 |
40〜49歳 | $229 | $2,613 |
50〜59歳 | $354 | $4,044 |
60〜69歳 | $666 | $7,602 |
さらに、オプションを追加することで、$250の自己負担をなくせたり、歯科保険を付けることもできます。
月5,000円からの海外医療保険
SafetyWingのメリット・デメリット
SafetyWingの安さと補償内容が分かったところで、メリット・デメリットもしっかり把握しておきましょう。
メリット
- 日本出発後でも加入できる
- 自動的に更新される
- 一時帰国中も保険適用可能
- 子供は追加料金なし
SafetyWingは、日本を出発してしまった後でもネットから申し込みできます。
通常、日本国内で提供されている海外保険は、一度海外に出てから加入しようとすると高額になったり、そもそも加入できなかったりするので助かりますね。
Nomad Insuranceは4週間ごとの契約ですが、申し込み時に契約終了日を設定しなければ、自動で延長・課金してくれるシステムになっています。
なので、ケガをしてしまった日に、うっかり延長し忘れて保険が切れていたという最悪の事態を防ぐことができますね。
万が一、一時帰国で母国に帰ることになっても、30日間であれば補償の適用がされるそうです。
日本と海外を行ったり来たりしながら、働く人には非常にありがたいですよね。
さらに、Nomad Insuranceでは10歳以下の子供と旅行する場合に14日分の保険が無料で付与されます。
家族での申し込みの場合は、最大2人まで子供の追加料金なしで保険適用してくれるということなので、家族連れでも安心して利用できます。
デメリット
- アメリカ滞在は保険料が上がる
- 日本語対応がない
- $250までは自己負担
アメリカに滞在する予定の方は、申し込み時に「Include U.S. Coverage」を選択する必要があり、通常より価格が上がるので注意が必要です。
Remote Healthの場合は、アメリカに加え、香港・シンガポールも30日を超える場合、オプションを追加購入しない限り保険適用外になるのでしっかり確認しておきましょう。
また、SafetyWingは、東京海上と提携し保険プランを運営しているものの、日本語でのサポートはまだ対応がないため、すべて英語でのやりとりが必須になります。
医療費の$250までは自己負担が必要となり、それ以上の損害が出た場合にはSafetyWingの方で精査して保険料が給付されるというところは頭に入れておいた方が良さそうです。
※Remote Healthプランでは、オプションを購入すれば$0にすることができます。
SafetyWingの評判はどうなの?
消費者レビューサイトTrustpilotにおける世界中のユーザーの評判を見てみましょう。
2021年9月現在、216件のレビューが集まっており、☆4.3で74%のユーザーがExcellentと最大級の評価を押しています。
ちなみに競合サービスのWorld Nomadsは、☆3.6でExcellentが50%なのでSafetyWingの評価の高さがお分かりいただけるかと思います。
直近のレビューとしては、
といった感じで、世界各国からレビューが集まっておりその柔軟性やカスタマーサポートの評価が高いです。
逆に低評価を残している人の意見ですが、コロナ渦でのキャンセル対応の遅れに対するクレームが多く見られました。
リモートワーカー向けの保険商品をリリースした10日後に、パンデミックがやってきたということで想像以上の反響があり対応が追いつかなかったのかなと推測しています。
ただ、ネガティブな意見でも1つ1つ、丁寧にカスタマーサポートが回答しているのが非常に好印象でした。
今後、利用する人が増えれば増えるほど、サポートはブラッシュアップされていくはずなので、今後に期待ですね。
さいごに
以上、旅するように働くノマドワーカーの味方、SafetyWingについてまとめてきました。
海外での生活にトラブルは付きものですが、低価格のサブスクプションで世界中どこにいても医療費の負担を軽減できるのは非常にありがたいですよね!
- Nomad Insurance:母国で健康保険に加入しつつ、世界中を常に移動するノマドワーカー向け
- Remote Health:持病など健康に不安、長期で海外に滞在するリモートワーカー向け
・健康に不安があるので、手厚い医療保険を重視するのか。
人によって求めるものは違いますが、いずれにしても登録はすべてネットで完結するので、ぜひSafetyWingを活用して自由な生活を楽しみましょう!
月5,000円からの海外医療保険
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