ソーシャルインテリジェンス【あなたは見えない部分を操れますか?】
「ソーシャルインテリジェンスってどういう意味?よく分からないけど、そんなに大事なことなの?」
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
この記事を読むことで、ソーシャルインテリジェンススキルを持つことの重要性や具体的にスキルを高めていくための戦略が簡単に分かるようになります。
今回は、「ソーシャルインテリジェンス」という社会で生きていく上で欠かせないをスキルをもとに解説していきます。
もくじ
- ソーシャルインテリジェンスとは?
- 見えない資産を活用する
- SNSの運用に必要なECOM戦略とは?
それでは、早速学んでいきましょう!
ソーシャルインテリジェンスとは?
みなさんは「ソーシャルインテリジェンス」という言葉を聞いたことがありますか?
- ソーシャルインテリジェンス:社会的知性
- エモーショナルインテリジェンス:感情的知性
世の中は、様々な人の感情によって形成されており、ビジネスにおいては、SNS上では消費者の間でどんな会話が行われているのか分析することで、「今消費者が何を求めているのか」というニーズを把握する手法として注目されています。
「景気は人の気」という言葉があるように、経済は人の感情によって左右されます。
まさに、今起こっているコロナショックがいい例ですね。
株価などのチャートの変動は目に見えますが、人々の感情は目に見ることはできませんよね。
これは、実は普段の日常生活の中でも垣間見ることができます。
例えば、あなたが今すぐに牛乳が必要になったとして、どちらに買いに行くでしょうか?
- A. 徒歩10分先にあるスーパーの100円の牛乳
- B. 徒歩10秒にあるコンビニの200円の牛乳
おそらく、多くの人がスーパーの方が100円安いにも関わらず、近くのコンビニを選択したのではないでしょうか?
あなたは自然とコンビニに引き寄せられており、「目に見えないマーケティング」に踊らされているのです。
つまり、マーケティングでは、事実として目に見える部分だけでなく、目には見えない部分をどう操れるかがカギとなり、そこで「ソーシャルインテリジェンス」というスキルが必要になってくるのです。
見えない資産を活用する
SNS時代のビジネスにおいては、いかに一般人がSNSを使って人々に影響力を与えられるかということがポイントになってきます。
資を産むと書いて「資産」と読むように、影響力も正しく使うことで、莫大な資産となり得るのです。
かつては渋谷の交差点やテレビに人が集まり、バンバン広告が流れたように、今の時代はInstagramやYouTubeにお金が流れています。
だからこそ、SNSで人を集めることが重要で、フォロワーの数や質は正しく使うことで莫大な資産となるのです。
見せる広告から見せない広告へ
Instagramを中心にインフルエンサーマーケティングという言葉が流行って、企業の広告としても利用されています。
これまでは、インスタグラマーが直接商品を手に取った写真を撮り、それを投稿することで、企業は認知や購買を拡大し、インフルエンサーは数十万から数百万の対価を受け取ることができていました。
しかし、ここ最近ではそんな投稿に疲れたユーザーが増え、むしろ見せない広告(Brand Hiding型)に主流が移ってきています。
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つまり、
僕はインドネシアでインフルエンサーマーケティングの仕事を担当していましたが、2年ほど前からガッツリ商品を見せるより、さりげなく商品を置いて欲しいという依頼が増えたことで、この流れを実感をしました。
実際に、エンゲージメント率(いいねやコメントの数)で比較してみても、商品を前面に出した投稿よりも、さりげなく商品を使っている投稿の方が2倍近く反応が良いことが分かります。
人が集まるのはいつの時代も言葉
「I have a dream」のスピーチで有名なキング牧師のように、人は彼の顔や見た目が好きになったわけではなく、彼の発する「言葉」に共感して多くの人が集まった。
つまり、誰が何を伝えるかが重要になってきており、経験のない人が大事なことを言っても伝わらない時代になっているということ。
現代では、SNS上で人を集め、いかにソーシャルインテリジェンスを発揮して、影響力を与えられるかにビジネスの命運がかかっていると言っても過言ではないのです。
SNSの運用に必要なECOM戦略とは?
では、実際にどうSNSで人を集めていけばいいのでしょうか?
インスタとYouTubeの2刀流
結論、2つのプラットフォームへ集中することが王道と言われています。
- Instagram:ライフスタイル発信=自分は誰なのか
- YouTube:情報発信=何を伝えるのか
ただ、ここでランダムに投稿していけばいいということではなく、それぞれのプラットフォームに合った、別々のコンテンツを発信する必要があります。
ビジネスにおけるSNSの運用には、思考の逆算が欠かせません。
そこで、重要な戦略が「ECOM戦略」と呼ばれる、以下4つのキーワードにお頭文字を取ったもの。
- Exit Strategy:出口戦略=何をしたい?
- Content Strategy:コンテンツ戦略=どんなコンテンツを作るのか?
- Offline Strategy:オフライン戦略=どう人を巻き込むか?
- Monetize Strategy:マネタイズ戦略=最終的どうお金にする?
Exit Strategy
EXIT戦略とは、自分が最終的に何をしたいかというゴールの設定。
EXITの設定の仕方は、以下のフレームワークを使って考えます。
- WANT/CAN:あなたの得意なこと or やりたいこと
- WHO:誰がそれに興味を持つのか?
- WHY:なぜそれに興味を持つのか?
- WHAT ALSO:それ以外に何に興味を持つのか?
例えば、パーソナルジムをやりたいということであれば、こんなフレームワークになります。
ここで出た答えを組み合わせ、逆転の発想で考えてみます。
そこで考えられたのが、旅行しながらフィットネスも体験できる新しい形のパーソナルジム。
実際に田上舞子さんという方が、個人で「旅行×ボディメイク」でパーソナルジムを開き、予約が取れないほど成功を納めています。
田上舞子のボディメイク大学
Share your videos with friends, family and the world
このように、自分の好きなことと得意なことから出口を逆算して、それに共感できるフォロワーを集めることで、圧倒的にビジネスが始めやすくなるのです。
Content Strategy
次に人を集めるためには、どんなコンテンツを発信していくかが重要ですよね?
その中で理解しておかなければいけないのが、「可処分時間」。
すでにYouTubeでは、様々なジャンルのコンテンツが充実してきたことにより、人の時間の奪い合いとなっており、いわばイス取りゲームのような状態。
人の時間や画面のパイを変えることはできないので、どれだけ他に目を向かせずにチャンネル登録まで結びつけるかがポイント。
そこで、重要なのが「カリキュラム型プログラム」の導入。
NetflixやHuluなど動画サービスへの課金する動機は、1話見たら2話、3話と続きが見たくなるシリーズ物があるからこそ。
YouTubeも同じように、続きが見たいと思わせる仕掛けが必要で、そのためにもカリキュラム型のシリーズ動画が重要なのです。
モチベーションやライフスタイル動画が必要なのは、「ザイオンス効果」で好感度と親近感を上げるため。
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カリキュラム型動画の構成
実際に、アメリカで成功している投資系YouTuberのローズさんは、このような構成でチャンネル登録を伸ばしていることが分かるかと思います。
Investing With Rose
Investing With Rose
Bought my first stock when I was 14 and have been hooked ever since! I’ve made it my life’s mission to empower people, and to elevate the financial well-being of humanity. “Give a woman a fish and you feed her for a day. Teach a woman to fish, and you feed her (and her family) for a lifetime.” My videos are about teaching you how to fish. I have a finance degree from NYU Stern School of Business, as well as extensive experience trading in the financial markets and working in private equity. Most importantly, I’m just a big NERD that loves talking about MONEY! Subscribe for actionable investing advice and training, tips for financial freedom and budgeting, and inspiration for living your best life 🌈
その上で、最終的な出口であるWebサイトの投資トレーニング教材の販売へ向け、Instagramへ誘導をしていきます。
Instagramへ誘導が必要な理由としては、以下の3つのポイントがあります。
- Ads Volume Management:Stories機能を使えば、広告のボリュームをコントロールできる(例:5投稿のうち1つ広告を挟む)
- Ads Quality Management:商品をチラ見せすることができる(例:Brand Hidingの投稿)
- Branding Management:ザイオンス効果で見られる程、親近感を湧かせることができる(接触回数と好感度は比例する)
Offline Strategy
さらにオフラインでの「コミュニティ戦略」も重要となります。
いわゆる「オフ会」という言葉が流行っていますが、実際にネット上で出会った人たち同士を結びつけることで、密度の濃いファン同士が繋がり、さらにその人たちが知り合いを誘い口コミでその輪が大きくなっていく。
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先ほどのトレーナーの田上さんを例に挙げると、オフラインで少人数向けに合宿トレーニングやバーベキューイベントを行ったりしています。
フォロワーとの距離が縮まり、イベント開催による別の収益源も作ることが可能になりますよね。
オンライン中心の時代だからこそ、オフラインでの交流がさらに重要になるということですね。
Monetize Strategy
最後にマネタイズ戦略。
フォロワーから直接お金をいただくだけでなく、フォロワーと一緒に何かを作り上げることで収益化していく。
最近ではSNS上で商品を宣伝をするのではなく、オンラインサロンなどでそこに集まった人たちと一緒に何かをやるというのが主流になりつつあります。
例えば、ホリエモンが運営するHIUというオンラインサロン。
- イベントやYouTubeを通してサロンに人が集まる
- 集まった人たちで起業プロジェクトを主導、投資や支援を行う
- 事業から利益が上がる
サロンからの収益だけでなく、その後のマネタイズ戦略も含め、ビジネス村を形成できるような仕組みを作っています。
このようにソーシャルインテリジェンスというのは、SNSをただ運用するだけでなく、「誰と何をしたいか」というゴールからの逆算でロジカルに構成をしていくことが、成功のカギと言えるのです。
この記事が、起業を目指すみなさんの参考になれば幸いです。
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