【2020年版】東南アジアの生活費をまとめてみる【データ&実体験】

DAILY LIFE LIFESTYLE

みなさん、こんにちは、旅リーマンのZuminです。

先日こんなニュースがありました。

東南アジアに暮らすメリットの一つとして、生活費が安いという話はよく聞くと思います。

この記事を書いている僕は、東南アジア在住6年目、ベトナム、フィリピン、インドネシアと3ヵ国でサラリーマンとして働きながら、生活をしてきました。

今回は、世界の生活費に関する面白いデータを見つけたので、東南アジアにおける生活費をデータと実体験をもとに、記事にしていこうと思います。

データでみる東南アジア生活費ランキング

データでみる東南アジア生活費ランキング

まずは、東南アジアの主要都市における生活費ランキングを見ていきます。

各指数は、100%をMAXとしたときの割合で、数字が高ければ高いほど、コストが高いという意味になります。

順位都市生活費家賃生活費&家賃食料品レストラン現地購買力
1シンガポール81.1063.2772.5866.7558.9988.96
2タイ・バンコク57.1526.1942.3456.8828.1434.04
3タイ・パタヤ50.2116.8334.2449.1931.9423.66
4タイ・プーケット49.4115.6833.2848.7129.1935.94
5カンボジア・プノンペン46.9218.2333.2043.2926.4514.56
6タイ・チェンマイ46.6413.1330.6249.8122.5233.90
7インドネシア・ジャカルタ44.4819.4232.4945.4125.0627.34
8マレーシア・クアラルンプール42.4715.1829.4240.7727.3267.27
9マレーシア・ペナン41.079.1325.7943.2422.9964.99
10ベトナム・ハノイ39.8811.4526.2839.3219.6928.99
11フィリピン・マニラ38.9921.3330.5433.3225.6125.14
12フィリピン・セブ38.4413.1826.3633.1125.8224.63
13ベトナム・ホーチミン38.2016.7427.9336.3020.7126.64
14インドネシア・バンドゥン35.719.6923.2636.8616.9525.78
15インドネシア・ジョグジャカルタ33.898.8221.9038.7815.2713.13

>> 参考データ: Numbeo

分かりにくいので、逆に生活費の高さ1位のチューリッヒ、基本水準となる11位のニューヨークと18位東京のデータも合わせて見ていきましょう。

都市生活費家賃生活費&家賃食料品レストラン現地購買力
スイス・チューリッヒ128.2961.6696.42127.96124.73126.90
アメリカ・ニューヨーク100.00100.00100.00100.00100.00100.00
日本・東京86.8738.0063.5083.4256.7089.70

ニューヨークでの生活を基準とすると、スイスはほとんどの項目で100を上回る数値を叩き出しています。

日本も高いのですが、それがマヒするくらいとんでもない数字です。

もちろん、スイスでは生活コストが高い分、給与は高かったりするのですが、東南アジアで暮らしている僕からすると、考えただけで消耗しますね。(笑)

シンガポールがずば抜けて生活費が高い

シンガポールがずば抜けて生活費が高い

そんな中、東南アジアではやはりシンガポールは圧倒的に生活費がかかります。

例えば、1人暮らしをしようと思えば、家賃だけでも最低3,000シンガポールドル(約24万円)くらいは必要になってきます。

なので、多くの人がコンドミニアムの1つのユニットをルームシェアして節約しています。

それでも1,000ドル(約8万円)以上は覚悟した方がいいです。。。

参考に日本と比較をしてみましょう。

都市生活費指数家賃指数生活費&家賃食料品指数レストラン指数現地購買力
日本・東京86.8738.0063.5083.4256.7089.70
シンガポール81.1063.2772.5866.7558.9988.96

シンガポールの家賃は東京のほぼダブルスコア。

実は、食品は東京の方が高かったりしますが、 最大の固定費である家賃は曲者ですね。

ただ、食事に関しては、ホーカーセンター (屋台が集まった場所) で食事をすれば、500円以下とかで済むので、日本よりも下げることができると思います。

生活費最安はインドネシア・ジョグジャカルタ

生活費最安値は有名な世界遺産のボロブドゥール遺跡で知られるジョグジャカルタ。

生活費最安はインドネシア・ジョグジャカルタ

このデータに参加の440都市中、373位で全体を通してもかなり下位にランクされています。

僕も旅行で行ったことはありますが、確かにレストランでの食事はジャカルタよりも安かったです。

最近はエンジニアが比較的安い人件費で雇える穴場ということで、IT系の会社が開発拠点を設け始めたりしてます。

ただ、基本は観光都市なので、日本人がサラリーマンとして移住するのはあまり現実的ではないですね。

現実的な選択肢は?

現実的な選択肢は?

さて、ここまで東南アジアの生活費でランキングを見てきましたが、

じゃあ現実的に移住するならどの国がいいの?

そう思っている方の質問に実体験ベースで答えます。

あえて、順位をつけるならこんな感じかと。

  • ① タイ
  • ② マレーシア
  • ③ ベトナム
  • ④ フィリピン

完全に僕的な基準ですが、移住しやすさ( 生活費のコスパの高さ、ビザの取りやすさ、就職先の多さ)でいうと、上記のような順番になるかなと思います。

① タイ

上記の表では、東南アジアの中では、シンガポールの次にバンコク、プーケット、パタヤ、チェンマイとランク入りし、物価が高く見えていましたが、レストランや家賃の指標は、さらに下位のフィリピンと大きく差はない数値になっています。

ただ、タイは普通に安いローカル飯でも、おいしいですし、就労ビザも取りやすいのでコスパという面では圧倒的に高いため、 最初の移住地としてバンコクを選ぶ日本人が圧倒的に多いです。

ただ、バンコク中心地は日本人がかなり多く、日系レストランも多いので、異国感を楽しみたい人にとっては物足りないと思うことがあるかもしれません。

② マレーシア

マレーシアは先述のデータにも出ていますが、家賃が安く、広くきれいな部屋が多いので移住の際に部屋を重視する方は、圧倒的おすすめです。

これに関しては、YouTuberのAkiさんという方の動画を見ていただくのが一番早いので、ぜひ。

③ ベトナム

ベトナムもハノイかホーチミンで変わりますが、ハノイの方が生活費が若干安いのは確かです。

ただ、ビジネスとしては、ホーチミンの方が栄えており、外国人も多いので、こっちの方が仕事は見つかりやすいと思います。で、それに関連して必然的に地価も上がるので、家賃もちょいお高め。

それでも、食べ物が安く、数百円でかなりおいしいフォーなどが食べれて、お酒も安いので、パクチーが大丈夫な人であれば、コスパの高い生活できるはずです。

④ フィリピン

フィリピンは、国内のインフレも進んでおり、特にマニラでは日本円ベースで生活をするとレート(1円=2.17ペソ:2020/2/14現在)の関係で意外と高く感じると思います。

特に、家賃はバンコクの次に高いのですが、外見が良いだけで、中身がしょぼい作りのコンドミニアムが結構多いです。。。 セブであればマニラの半分近くまで家賃が下がるので、コスパ重視ならセブの方がいいかもです。

食事に関しては、上記3ヵ国に比べるとクォリティは下がるのと、苦手な日本人が多いので、そこでお金を節約しようとするのは厳しいかもしれません。

ただ、フィリピンはビザも比較的取りやすく、日本から近いということもあり、 日本に帰国するなどトータル費用で考えれば、結構コスパはいいと思います。

実際に東南アジアで暮らした経験談

駐在員と現地採用の両方経験をした、僕の生活費です。

  • ベトナム・ハノイ     月6万円
  • フィリピン・マニラ    月9.5万円
  • インドネシア・ジャカルタ 月9万円

ハノイは駐在員として、家賃や光熱費が出ていたので、実質食費だけです。

今はもっと値上がりしていますが、2015年当時は5万円で2LDKに住めてました。

東京で働いていた時は、毎月の家賃だけでこれくらいはかかっていたので、圧倒的にお得ですね。

ただ、あんまり物欲のない僕の生活費なので、そのまま再現するとちょっと質素になってしまうかもです。

それでも、どの国でも15~20万円程度あれば普通に外食もできて、ストレスなく、ちょいセレブな日本よりも快適な生活ができると思います。

インドネシアとフィリピンに関しては、生活費の詳細を記事にしているので、興味ある方は下記を参考にどうぞ。

まとめ:東南アジアに移住する時代

まとめ:東南アジアに移住する時代

ということで、データを見ながら、実体験とともに東南アジアにおける生活費を解説していきました。

僕はこれまで、日本をはじめ、アメリカ、スイス、オーストラリア、ベトナム、フィリピン、インドネシアと上位~下位ランクに入っている国で生活をしてきましたが、ほぼほぼデータと同じ肌感で納得でした。

日本ももちろんいい国なのですが 、一度、東南アジアで生活をしてしまうと、これ以上のコストをかけて生活していくのは、考えられなくなってしまいます。

今やインターネットさえあれば、どこでも生きていけるので、これからも多くの人が快適な移住先として、東南アジアを求める時代が来るのではないかと思っています。

なので、生活費という面で、移住する国を決めてみるのもいいかもしれません。