【イタリアETF】イタリア株の投資におすすめなEWIとは?
イタリア株に投資したい人「イタリア株に投資をしたいけど、個別株での投資は難しそう。EWIというETFがあるみたいだけど、どんなETFでどの証券会社で買えるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
イタリアといえば、フェラーリをはじめとするスポーツカーやプラダなど職人気質の高い高級品ブランドを輩出する国として有名ですね。
とはいえ、イタリアのミラノ証券取引所にアクセスできる取引所を探して、株を買い向かうのはなかなかハードルが高いですよね。
今回は、そんなイタリア株投資に興味がある方に便利なイタリア株のETF、EWIを紹介します。
もくじ
- イタリアETFのEWIとは?
- EWIのパフォーマンスと構成銘柄
- EWIはどこの証券会社で買える?
イタリアETFのEWIとは?
EWIはイタリアを代表する株に広く投資ができる貴重なETFで、ブラックロック社のiSharesブランドから発行されています。
正式名称は iShares MSCI Italy ETF で、ベンチマークの MSCI Italy 25/50 Index に連動したパフォーマンスを目指して運用されています。
運用資産総額 | $195 Million(約280億円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 1996年3月12日 |
インデックス | MSCI Italy 25/50 Index |
経費率 | 0.50% |
配当利回り | 3.62% |
保有銘柄数 | 25 |
平均取引ボリューム | 762,102 |
EWIは96年設定と歴史が長く、国別ETFとしては配当利回りが高いという特徴があります。
平均取引ボリュームも国別ETFとしては、そこそこあるので流動性も問題ないといえそうです。
経費率は安いとは言えませんが、自分でミラノ市場で個別株を買う手間やコストを考えれば、許容範囲でしょうか。
EWIのパフォーマンスと構成銘柄
それでは、EWIのチャートとパフォーマンスをチェックしていきましょう。
EWIの20年チャートですが、リーマンショック後は同じようなレンジで上げ下げを繰り返しています。
米国株のような長期で右肩上がりの成長は期待できなさそうなので、短期的に投機で入るか、国の分散的な意味合いで持つようなETFとなりそうですね。
では、EWIのトータルリターンを見ていきましょう。
EWI | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | -26.50% | -2.19% | -2.07% | 2.75% | 3.10% |
1〜5年では落ち込みが目立ちますが、設定来ではなんとか3%台を維持しているという状況。
ほぼ、配当利回りでなんとかリターンが出ているという感じでしょうか。
EWIのトップ10構成銘柄
次に、EWIのトップ10構成銘柄をチェックしておきましょう。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
11.98% | ENEL | ENEL | 4,882,425 | $23,067,225.15 |
8.85% | ENI | ENI | 1,473,762 | $17,033,987.76 |
8.78% | STELLANTIS NV | STLA | 1,293,779 | $16,910,130.51 |
8.46% | INTESA SANPAOLO | ISP | 9,629,554 | $16,285,935.05 |
6.61% | FERRARI NV | RACE | 65,900 | $12,728,593.40 |
4.69% | UNICREDIT | UCG | 944,165 | $9,029,515.42 |
4.55% | CNH INDUSTRIAL NV | CNHI | 730,341 | $8,762,551.71 |
4.54% | ASSICURAZIONI GENERALI | G | 603,078 | $8,744,594.06 |
4.21% | ATLANTIA | ATL | 357,910 | $8,104,079.54 |
3.77% | TERNA RETE ELETTRICA NAZIONALE | TRN | 1,022,771 | $7,262,941.62 |
日本人でもなじみがあるのは、フェラーリくらいでしょうか。
社名を見てもピンとこないので、それぞれがどんな会社なのかサクッと紹介していきます。
Top 10銘柄はどんな会社?
- Enel:イタリアの大手電力会社・エネルギー会社でイタリアの経済財務省が一部株主
- Eni:石油・天然ガス関連事業を展開するイタリアのエネルギー会社
- Stellantis:元フィアットグループとして有名な自動車メーカー
- Intesa:ヨーロッパ最大級の銀行グルーブ
- Ferrari:高級スポーツカーの製造・販売を行う自動車メーカー
- Unicredit:ミラノを拠点とする欧州の銀行グループ
- CNH:オランダで設立の農業機器メーカー(支配株主がイタリアのアニェッリ家)
- Generali:イタリアでNo.1のシェアを誇る保険会社
- Atlantia:ローマを拠点とする交通インフラ企業で道路や空港を整備
- TRN:ローマを拠点とするヨーロッパ初の送電網の運営会社
金融と公益企業が中心で、業績が安定して配当性向が高い企業が多めという印象ですね。
ここで注目すべきはステランティス、フェラーリ、CNHの株主であるアニェッリ家。
一族の持ち株会社エクソールを通じて、他にもエコノミスト紙や、強豪サッカーチームのユヴェントスFCも所有するイタリア経済界のドン。
伝統的に同族経営が多いとされるイタリアならではの構成銘柄といえるでしょう。
EWIはどこの証券会社で買える?
最後にEWIが買える証券会社を探してみましたが、日本の大手3証券では取り扱いはありませんでした。
証券会社 | 楽天証券 | マネックス証券 | SBI証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
EWI | × | × | × | ◯ | ◯ |
今のところ、日本語で利用できる証券会社なら、外資系のIG証券に取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、日本のメジャー証券ではなかなか買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、EWIを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。
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また、EWIを現物で購入したいという方には、日本人でも口座開設可能なネット証券Firstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なくアクセス可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、EWIはもちろん、米国に上場する株式のほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
詳しい口座の開設方法などは、このブログでも画像付きで解説しているので参考にどうぞ。
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さいごに
ということで、イタリアETFのEWIについて紹介をしてきました。
EWIの構成銘柄を見るだけでも、職人気質が強く、同族経営が中心のイタリアならではの特徴を垣間見ることができたのではないでしょうか。
爆発的な成長こそ期待できませんが、投資先の分散という意味では面白いマーケットだと思うので、EWIを活用してイタリアに投資してみてはいかがでしょうか?
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