【トルコETF】トルコの株式市場に投資するETF、TURとは?
TURについて知りたい人「トルコ市場に投資ができるTURというETFが気になる。どんな構成銘柄で、どこの証券会社で買えるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
この記事は、そんな疑問を持つ方向けです。
トルコリラの急落、インフレ地獄、利下げなど何かと悪材料が多い一方で、株式市場が活況に沸いているトルコ。
そんなトルコの有望企業にまとめて投資ができる唯一のETF、TURについて解説します。
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もくじ
- TURってどんなETF?
- TURのパフォーマンスと構成銘柄
- TURの購入方法とは?
TURってどんなETF?
TURはトルコを代表する株に広く投資ができる貴重なETFで、ブラックロック社のiSharesブランドから発行されています。
正式名称は iShares MSCI Turkey ETF で、ベンチマークの MSCI Turkey IMI 25/50 Index に連動したパフォーマンスを目指して運用されています。
運用資産総額 | $414 Million(約550億円) |
取引所 | NASDAQ |
設定日 | 2008年3月26日 |
インデックス | MSCI Turkey IMI 25/50 Index |
経費率 | 0.57% |
配当利回り | 1.86% |
保有銘柄数 | 54 |
平均取引ボリューム(1日) | 224,093 |
運用資産額は550億円ほどで、流動性も1日20万株ほどなので新興国ETFとしては中くらいの規模という感じです。
経費率0.57%も決して安くはありませんが、iSharesの新興国ETFの中では標準レベル。
現状、米国市場でトルコにエクスポージャーがあるのはTURだけなので、自分でトルコ市場から個別株を買う手間やコストを考えれば、許容範囲だと思います。
TURのパフォーマンスと構成銘柄
まずは、TURのリアルタイムチャートから確認していきましょう。
それでは、肝心のTURのトータルリターンを見ていきましょう。
TUR | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | 98.71% | 11.46% | 0.50% | -3.38% | -0.28% |
とにかく目を見張るのは1年で脅威の98%というパフォーマンス。
実際にTURの設定来のチャートを見ても、2022年7月につけた底値(18.07ドル)からの上げがすごいことになっているのがよくわかります。
2022年は85%を超えるインフレ率、トルコリラの急落という悪材料を抱えつつも、逆にリラ安に対するヘッジ手段としてトルコ株が利用されていることが大きな要因だと言われています。
トップ10構成銘柄
それでは、TURのトップ10構成銘柄を確認していきましょう。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 |
5.41% | BIM Birlesik Magazalar | BIMAS.E | 3,017,052 |
5.33% | Akbank | AKBNK.E | 20,681,015 |
5.12% | Turkiye Petrol Rafineriler | TUPRS.E | 829,814 |
5.04% | Koc Holding | KCHOL.E | 5,043,833 |
4.98% | Turk Hava Yollari | THYAO.E | 2,701,532 |
4.83% | Turkiye Sise ve Cam Fabrikalari | SISE.E | 9,139,058 |
4.35% | SASA Polyester Sanayi | SASA.E | 2,684,405 |
4.19% | Eregli Demir ve Celik Fabrikalari | EREGL.E | 7,805,215 |
3.95% | Hektas Ticaret | HEKTS.E | 6,932,675 |
3.89% | Turkcell Iletisim Hizmetleri | TCELL.E | 8,539,702 |
社名を見てもピンとこないので、それぞれがどんな会社なのかサクッと紹介していきます。
Top 10銘柄はどんな会社?
- BIM:トルコで1万店舗以上のディスカウントショップを展開する小売グループ
- Akbank:トルコ第4位の銀行
- Turkiye Petrol:4つの製油所を有する石油会社
- Koc:エネルギー・金融・自動車製造まで手掛けるトルコ最大の産業コングロマリット
- Turk Hava:ターキッシュ・エアラインズの名で知られるトルコ国営の航空会社
- Sisecam:ガラス・化学薬品・貿易など幅広い事業を手掛ける産業コングロマリット
- SASA:布地・医療用品・梱包材などに使用される特殊ポリマーや化学薬品を製造する企業
- Erdemir:トルコ最大の鉄鋼メーカーで石炭採掘にも携わる企業
- Hektas:トルコ・中東で農薬を製造・販売する化学薬品製造企業
- Turkcell:トルコの光ファイバー・モバイル通信サービスを手掛ける会社
全体的に工業関連の会社が中心に組み入れられていますね。
セクター別比率
実際にセクターごとの比率で見てみると、工業が26.87%でダントツ、素材(21.65%)、金融(16.76%)と続きます。
トルコ最大の産業は製造業で、自動車・家電・鉄鋼の生産が盛んに行われています。
ヨーロッパと中東・アジアの中間という地理的な優位性を活かし、EUや日本の主力自動車企業の輸出向け製品の生産拠点としても重要なポジションを確立しています。
よって、TURの構成銘柄は、現在のトルコの産業構造や経済をよく表しているといえるでしょう。
TURの購入方法とは?
TURの購入方法ですが、大手3証券会社含む以下のすべての証券会社で取り扱いがありました。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
TUR | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
まだ証券口座をお持ちでない方は、ぜひ以下のリンクから口座開設をして、TURに投資を始めてみてください。
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また、TURを米ドル現物で購入したいという方には、日本人でも口座開設可能なアメリカのネット証券のFirstradeをおすすめします。
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- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
TURはもちろん、その他の新興国ETFなど、米国に上場する株やETFは全て取り扱いがあるので、僕も愛用しています。
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さいごに
ということで、トルコ上場企業に投資ができる唯一のETF、TURについて解説してきました。
逃げ場を失ったトルコリラが資産防衛の手段として株式市場に流れ込み、異常な株高につながっています。
超インフレに対し、アメリカとは真逆の利下げという異質な金融政策を続けているため、インフレと通貨安が続くことは確実でリスクはかなり高いといえます。
いつまで株高が続くかわかりませんが、トルコ市場に投資を検討している方は、今後の動きに注視しつつTURなどのETFを利用して投資してみてはいかがでしょうか。
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