Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
BROKERS INVESTMENT STOCKS/ETFs
Firstradeの口座開設したい人「海外に移住しても米国株を取引したい。日本の証券口座は海外在住者を受け付けてくれないし、Firstradeならできるらしいけど、英語での口座開設は不安だなぁ。。。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
今回は、こういった不安を持つ方向けの記事です。
この記事を書いている僕は、東南アジア在住7年目。
海外に移住すると、色々な不便がつきまといますが、その際たる例が証券口座。
Fistradeでは米国外からでも、手数料無料でネット証券口座を開くことができると聞き、早速開設してみました。
日本人でも口座開設可能な海外証券会社なら
もくじ
- Firstradeとは?
- Fistradeを利用するメリット・デメリット
- Firstradeの口座開設の手順
Firstradeとは?
Firstrade(ファーストレード)は、1985年にアメリカ・ニューヨークにて創業されたインターネット証券会社です。
Firstradeってどんな会社なの?
本社 | アメリカ・ニューヨーク州・フラッシング |
従業員数 | 110名 |
利用者数 | 100万人以上 |
対応言語 | 英語・中国語(簡体字・繁体字) |
総資産(2022年) | $7 Billion (約9.5兆円以上) |
中華系アメリカ人のジョン・リュー氏(写真左)によって、1985年に前身となる「First Flushing Securities」が設立されました。
当時は、ローカルのコミュニティ向けに投資商材を提供する小さな証券会社でした。
1997年より、「Firstrade Securities」に商号を変更し、オンラインによる証券取引サービスをスタートしました。
プライベートカンパニーなので、公開されている情報が少ないです。
ただ、会社としては3.11の津波の際に、アメリカ赤十字と手を組んで、寄付や証券口座保持者の日本への送金を一時的に無料にしたりと、支援をしてくれていたようです。
なぜ手数料無料なのか?仕組みを解説
Firstradeは2018年の8月より、株式、ETF、オプション取引や投資信託などの全ての取引に対して、手数料無料を掲げ始めました。
「そんなおいしい話があっていいのか?」と思ってしまいますが、おそらく以下の手段で資金を確保していると言われています。
How Does Firstrade Make Money? – Investing Simple
Firstrade is a commission free brokerage. Here are the different ways they are able to make money from investors who use it!
あくまで推測で、公式なビジネスモデルでありませんが、上記のサイト(英語のみ)が詳しく分析しており、興味深かったので抜粋します。
- ① マージン口座の手数料:信用取引による、ブローカーの資金の借入に対し、5.5%から9.75%の利息を付けている
- ② 外国取引手数料:米ドル以外の取引に対して、3.0%の取引手数料を課している
- ③ 現金利息:証券口座に眠る未投資の現金を債権などに回し、配当で補っている
- ④ スプレッド:株式取引の際の売り手と買い手の差益による仲介業者からの現金リベート
- ⑤ ブローカー支援の取引:大規模投資を決断する際に専門家の支援を受けられるサービスを提供しており、利用には19.95ドルの手数料がかかる
あまり気にするポイントではないかもですが、我々のような一般投資家の裾野を広げ、恩恵を受けられる仕組みを構築してくれているということは、称賛に値すべき企業努力ではないでしょうか。
Fistradeを利用するメリット・デメリット
Firstradeは、とくに海外居住者にとってありがたいメリットがたくさんあります。
メリット
- ① 取引手数料・口座維持が無料
- ② 証券の選択肢が豊富
- ③ 配当の再投資が可能
- ④ 米国外居住者でも利用可能
① 取引手数料・口座維持が無料、② 証券の選択肢が豊富
前述の通り、Firstradeの魅力は、なんと言っても「取引手数料が無料」ということ。
また、口座維持にかかる手数料もゼロなので、気軽に口座を開設できるのも大きなメリットといえます。
さらに、日本の証券会社では取扱いのない株やETF銘柄にも投資ができるという点で、投資の幅を広げることができます。
③ 配当の再投資が可能
さらに、「Dividend Reinvestment Plan(DRIP)」配当で得た利益を自動で再投資してくれる制度もあります。
1度プラットフォーム上で設定してしまえば、手間や無駄な手数料を取られずに、お金がお金を生む仕組みを自動化することができます。
④ 米国外居住者でも利用可能
米国以外の居住者でも、以下にリストされている国の居住を証明できるようであれば、誰でもカンタンに口座開設することができます。
日本・オーストリア・ベルギー・中国・チェコ・デンマーク・フィンランド・フランス・ドイツ・香港・インド・アイルランド・イスラエル・イタリア・韓国・マカオ・マレーシア・メキシコ・ニュージーランド・ノルウェー・ポーランド・ポルトガル・シンガポール・スペイン・スウェーデン・台湾・タイ・イギリス
※2021年8月アップデート、口座開設可能な地域がかなり減りました。
居住の証明には、ビザや社会保証番号、直近の水道・光熱費の請求書や銀行の口座取引証明書など現住所を証明できるものの提出が必須となります。
海外で暮らす方は、特に年金など将来の不安があると思いますが、それを和らげる選択肢として、Firstradeで口座を持っておいて損はないですね。
デメリット
- ① アメリカの銀行口座が必要
- ② 海外送金のコスト
- ③ 英語のみのサポート対応
① アメリカの銀行口座が必要
Firstradeで口座開設するためには、在アメリカの銀行口座を用意する必要があります。
現状、日本人がアメリカの銀行口座を持つメジャーな方法はハワイ系の銀行で口座開設するパターン。
- Bank of Hawaii
- First Hawaiian Bank
- Central Pacific Bank
アメリカ国内でもハワイ州だけは例外で、日本人観光客であっても口座を開設することができるとのこと。
ハワイへ行く時間がないという方は、三菱UFJ銀行の口座をお持ちであれば、UFJ傘下のユニオンバンクのカリフォルニアアカウント・プログラムから簡単に口座開設をすることができます。
日本にいながらも、2週間程度でアメリカのオンラインバンクが利用できるようになるので、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
【米国株投資への第一歩!】ユニオンバンクの口座開設方法を解説
「海外に移住すると日本の口座は凍結されるらしいけど、資産運用は続けたい。日本にいる間にアメリカの銀行口座の開設ができたら便利なんだけど、何かいい方法はないかな?」そんな悩みを持つ方向けの記事です。結論、ユニオンバンクであれば、日本にいながらも超簡単にアメリカの銀行口座を持つことができるので、その方法を解説します。
② 海外送金のコスト
アメリカの銀行口座が開設できたら、円から米ドルに送金する必要があります。
海外送金にはコストや時間がかかりますが、海外送金サービスのWiseを使えば、銀行の国際送金よりも早く・安く送金することができます。
Wiseの詳しい情報は、以下の別記事を参照してください。
Wise(旧TrasnsferWise)の評判って実際どうなの?【海外送金ならこれ一択】
海外送金をしたい。Wiseっていうサービスが評判いいらしいけど、大切なお金を送金するのに、本当に信頼していいサービスなの?そんな疑問を持つ方向けの記事です。海外在住6年目の僕が、利用者としての目線だけでなく、第三者的な情報も集めつつ詳しく解説していきます。
③ 英語のみのサポート対応
サポートに関しては、時差の関係もあり、米国外在住者は基本的にメールでの対応が中心になると思います。
なので、翻訳ソフトなどを使いこなせれば、そこまで大きな問題にならないかと思います。
英語が苦手な方でも、Firstradeの基本的な使い方がわかるように画像付きで解説しているので、困ったら以下の記事を参考にしてみてください。
【徹底解説】Firstradeの使い方ガイド
「Firstradeの口座開設をしようと思っている。ただ、英語での表示しかないので操作が不安…。誰か使い方を教えて欲しい。」今回はそんな疑問を持つ方向けの記事です。Firstradeを使い始めて1年以上の筆者が、これから口座開設をしたい、すでに口座を持っているけどまだ使い始めていない方へ基本操作を解説します。
Firstradeの口座開設の手順
Firstradeのサービスを理解したところで、早速口座開設に移りましょう。
事前に準備しておくもの
- スマホ
- パスポート
- 居住地のTax ID(日本在住の方はマイナンバー)
作業は非常にシンプルで、5分ほどあれば完了します。
口座開設作業ステップ
① アカウント開設
まずは、Firstradeの公式サイトにアクセス。
オレンジ色のOPEN AN ACCOUNT
ボタンをクリック。
次に、Open International Account
をクリックします。
国番号を選択後、携帯電話番号を入力し、Get Verification Code
をクリックすると、テキストで認証番号が送られてくるので、入力後CONTINUE
をクリック。
口座開設に必要なものが表示されたら、居住国を選択しNEXT
をクリック。
② 必要情報の入力
パスポート画像をアップロードします。顔写真の欄と裏側の署名が入った欄をそれぞれアップロードしたら、SAVE, NEXT
をクリック。
名前、生年月日、Tax ID(マイナンバー)、性別、住所、メールアドレス、婚姻状況、就業状況をローマ字で入力後、SAVE, NEXT
をクリックします。
追加情報として、年収や資産状況、これまでの投資経験などが求められるので、こちらも入力、選択後SAVE, NEXT
をクリック。
③ ユーザー情報設定
開設後のログインに必要な、任意のユーザーID、パスワード、4桁の暗証番号を設定後SAVE, NEXT
をクリック。
最後に利用規約を読み、デジタル署名をすれば一旦申請作業は完了です。
作業完了後、「We’ve received your account application」という以下の内容のメールが届くので、メールボックスを確認しましょう。
④ 初回ログイン設定
Fistradeプラットフォームへのログインは、申請後すぐにできるようになる(取引は審査完了されるまでできません)ので、一度ログインしてみましょう。
最初のログイン後に、下記のような同意書が出てきますが、この項目だけ「YES」にチェックを入れるように注意しましょう。
最後に、先ほど設定済みの4桁の暗証番号と、セキュリティーのための秘密の質問を設定します。
※忘れずにメモにとって保存しておきましょう。
初期設定が完了すると、以下のような画面が表示されます。
ここまで来れば、あとは審査結果を待つのみです!
パスポート発行国と居住地が異なる人は注意!
「無事に口座開設できそう!」と喜んだのも束の間、こんなメールが来ました。
僕の場合、日本のパスポートを保持しながら、海外の住所で登録したことで、証明書類の提出が追加で求められました。
※ 登録時のフォーム入力では、これらの書類が求められません。
ただ、こんなメールが来ても焦らずに、一度ログインして、Service
のプルダウンメニューから、Form Center
を選び、Upload Document
のタブをクリックして、必要書類を提出しましょう。
追加審査後、このような内容のメールが届けば、晴れて証券口座開設となります!
ちなみに、僕の場合は追加書類提出の翌営業日に承認されました。
申請作業自体も数分あれば終わるので、早めに終わらせておきましょう。
口座開設後の入金方法は、以下の別記事にて詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
Firstrade口座への入金方法【ACH送金の登録方法を解説】
「Firstradeの証券口座が開設できた。早速取引を始めたいけど、小難しい英語だらけで、入金方法がよく分からない。」そんな悩みを持つ方向けの記事です。Firstradeでの入金方法は3種類ありますが、結論、手数料無料で送金できるACH送金がオススメ。実際の登録画面の画像を使ってステップごとに丁寧に解説していきます。
ちなみに、Firstradeではアプリも提供しており、いつでもマーケット状況をチェックし、トレードをすることができます。
個人的には、Web版よりアプリの方がインターフェースが整っており、見やすいのでオススメです。
さいごに
というわけで、今回はFirstradeというサービスを紹介しました。
日に日に注目度が高まる米国株投資ですが、海外居住者でも取引手数料無料で、気軽に投資できるのは、ありがたい世の中ですね。
ぜひ、Firstradeを活用して資産運用しつつ、将来への不安を少しでも和らげておきましょう!
日本人でも口座開設可能な海外証券会社なら
人気記事【日本人でも口座開設可能】Firstradeの評判って実際どうなの?