【海外在住投資家向け】eToroのプラットフォームで米国株に投資!
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eToroについて知りたい人「eToroっていう投資プラットフォームがすごいらしい。どんな会社で、どんな投資ができるの?安全性は大丈夫なの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
今回は、そんなeToro(イートロ)というトレーディングプラットフォームに興味がある方向けの記事です。
この記事を書いている僕は、東南アジアに駐在し、働きながら米国株や暗号通貨などに投資をしており、eToroも活用しています。
※はじめに、eToroは法律上の規制により日本在住者に対して、口座開設を受けつけておりません。本記事は海外在住の日本人向けの内容となります。
もくじ
- eToroってどんなサービス?
- eToroのメリット・デメリット
- eToroの評判ってどうなの?
eToroってどんなサービス?
eToroは、2007年創業のイスラエル発フィンテック企業で、「ソーシャルトレーディング」のはしりでもあります。
eToroのビジネスを一言で表すならば、「資産運用のSNSプラットフォーム」と言えます。
eToroってどんな会社なの?
本社 | キプロス・リマソール イギリス・ロンドン |
支社 | イスラエル・テルアビブ アメリカ・ニュージャージー州 オーストラリア・シドニー 中国・上海 |
創業者兼CEO | ヨニ・アッシア |
従業員数 | 1,500名 |
利用者数 | 1,300万人以上 |
対応地域 | 140カ国以上 |
時価総額 | 830億円 |
東南アジアなどの新興国に住んでいると、どうしても投資で使えるプラットフォームが限られてしまうのが悩み。
ただ、eToroは140カ国以上にサービス提供しているので、海外在住の我々にとって非常に貴重な存在になっています。
eToroの創業者兼CEOのヨニ・アッシア氏ですが、イスラエル生まれの起業家。
イスラエルの軍隊でプログラマーとして働く一方、大学で投資を学び、CDRideというテーマパーク向けのビデオ撮影システムを起業、Kodakに売却後の2007年eToroを起業しました。
eToro起業後は、順調にサービスを拡大、現在まで280億円以上の資金調達にも成功し、あのSBIグループからも一部出資を受けています。
アッシア氏はeToro、そして人生のビジョンとして、以下のように語っています。
その信念のもと、現在は世界で1,300万人以上に利用される資産運用プラットフォームにまで成長しました。
最近では、仮想通貨に特化したeToroXという取引所もオープンし、さらに業務を拡大している状況です。
さらに、ブロックチェーンを活用したユニバーサル・ベーシック・インカムを無償で提供するGood Dollarというサービスもローンチしており、社会貢献にも力を入れています。
一見、難しそうな投資を身近なものにし、世界中の格差をなくそうとしているというeToroの姿勢は評価されるべきだなと感じています。
eToroのメリット・デメリット
メリット
- 株式・ETFの取引手数料が無料
- バーチャルトレードで取引シミュレーション
- 思考停止でできるコピートレード
株式・ETFの取引手数料が無料
eToroでは、株やETFの取引において手数料が無料です。
では、どこでマネタイズしているのか気になりますよね。
以下、eToroにおける手数料をまとめてみました。
商品 | 手数料 |
株式・ETF | $0 |
コピートレード | $0 |
引き出し手数料($30〜) | $5 |
仮想通貨スプレッド | 0.75% (BTC)、1.90% (ETH)、2.90% (ADA) |
仮想通貨引き出し・送金(0.005枚〜) | 0.0005 BTC、0.006 ETH、2.90% (ADA) |
株式・ETF(CFD取引) | 0.09% |
FXスプレッド | 1 pip〜 |
休眠口座手数料(12ヶ月ログインなし) | $10/月 |
気をつけたいのは、引き出し手数料と休眠口座手数料。
コピートレードメインの方は、基本的には放置でも大丈夫ですが、1年ログインをしないと課金されてしまうので、パフォーマンスをチェックする意味でも定期的にログインするようにしましょう。
僕は、FXや仮想通貨、CFD(レバレッジ)取引をeToroではやらないのであまり気にしてませんが、手数料が割高な気がするので注意が必要です。
とはいえ、1つのプラットフォームで、これだけの商品を取引できる上に、株・ETFの手数料がほとんどかからないサービスは、ありがたい限りです。
バーチャルトレードで取引シミュレーション
eToroでは、バーチャルトレードという機能があり、アカウントを開設するとバーチャルのお金が10万ドル付与されます。
もちろん、あくまでバーチャルなので本当のお金には換金できませんが、実際のお金を入れる前に、あらかじめシミュレーションすることができます。
「この銘柄、この人をコピーしたらどうなるんだろう?」のようなことが自己資本を使わずに気軽に試せるのは、ありがたい機能ですね。
思考停止でできるコピートレード
コピートレードは、トレード経験の長いトレーダーのポートフォリオ、取引をマネすることができるという仕組みです。
成果の上がっているトレーダーに資金を投入するだけで、取引における利益の恩恵を受け取ることができ、自分の利益となります。
一方のコピーされているトレーダー側も、合計運用残高の最大2.5%を毎月受け取ることができるまさにWin-Winなシステムなのです。
このようにプラットフォーム上で、トレーダー自身のプロフィール、パフォーマンス、リスク度合いなどがしっかり出ており、トレーダーもこれを生計にしている人が多いので、至って真剣。
まさに、思考停止でトレードすることができるので、忙しい個人投資家にはもってこいのサービスですね。
ちなみに僕は、イギリス人のjaynemesisさんという方をコピーしており、4ヶ月で23%近くのリターンを叩き出してくれています。
デメリット
- 株・ETFの取り扱い銘柄が少ない
- USドルでの運用のみ対応
- カスタマーサポートがチャットのみ
株・ETFの取り扱い銘柄が少ない
一方のデメリットですが、FX・仮想通貨・コモディティと取扱商品は多いのですが、株・ETFの銘柄数が少ないことです。
現状、eToroでは17市場の株式を取り扱っていますが、合計で800銘柄ほどと若干寂しい数字となっております。
特に米国市場メインの方は、小型株やIPO株が少ないので物足りないかと思います。
ただ、銘柄追加のリクエストは随時受け付けており、最近ではARK社の人気ETF(ARKK、ARKW、ARKF)が追加されたり、Airbnbの株もすぐに追加されたので、今後に期待です。
以下のリンクから、チャットで要望を出すことで、追加の検討をしてくれるそうです。
USドルでの運用のみ対応
eToroに資金を入金すると、どんな通貨でも自動的にUSDに両替されてチャージされます。
入金は居住地の通貨ベースで対応していますが、USドルに換金された際に、為替レートが適用され、出金の際にも同じくコストが引かれます。
どこの株を買ってもUSドルベースなので、リスクヘッジという意味では微妙ですが、現地通貨で入金できるのはありがたいです。
ちなみに僕は、フィリピンに住んでいるので、フィリピンペソを現地銀行から入金し、プラットフォーム上ではUSドルに換金されています。
カスタマーサポートがチャットのみ
カスタマーサポートが、ライブチャットかウェブ上のチケットシステムのみとなります。
そのため、営業時間内であれば、それなりに早いサポートが受けられるのですが、24時間対応ではないので、住んでいる地域によっては対応が遅くなります。
とはいえ、カスタマーサポートは、以下の21言語でサポートされているので、人によっては高ポイントだと思います。
アラビア語 | 中国語(簡体字・繁体字) | チェコ語 | デンマーク語 | オランダ語 |
英語 | フィンランド語 | フランス語 | ドイツ語 | イタリア語 |
マレー語 | ノルウェー語 | ポーランド語 | ポルトガル語 | ルーマニア語 |
ロシア語 | スペイン語 | スウェーデン語 | ベトナム語 | タイ語 |
eToroの評判ってどうなの?
気になるeToroの利用者の評判ですが、海外のブローカー比較サイト Broker Chooser を見てみると、総合で5点満点中4.7点とかなり高得点。
中でも特に、以下の評価項目では他のブローカーに劣らない評価を受けています。
評価項目 | 評価(5点満点) | 理由 |
取引手数料 | ☆☆☆☆ | 株、ETFの取引手数料無料 |
アカウント開設のしやすさ | ☆☆☆☆☆ | 早い、オンライン完結、$50〜の最低入金額 |
取引プラットフォーム | ☆☆☆☆ | ユーザーフレンドリー、2段階ログインあり、多言語サポート |
取扱商品 | ☆☆☆ | 株、ETF、FX、仮想通貨、CFD、コモディティの取扱銘柄の豊富さ |
一方で、平均より低い評価を受けている項目は以下の通り。
評価項目 | 評価(5点満点) | 理由 |
入出金 | ☆☆☆ | 運用通貨がUSドルのみ、$5の引き出し手数料、USドル以外での入金時の為替手数料 |
リサーチツール | ☆☆☆ | ファンダメンタルズに関する情報がない、市場に関するニュースフィードがない |
カスタマーサービス | ☆☆☆ | 電話サポートなし、24時間体制でない、ライブチャットがオフライン状態が多い |
教育 | ☆☆ | 使い方に関する動画がない |
証券会社を比較したサイトなので、かなり厳しめに評価されています。
ただ、eToroは通常の証券会社と違いハードルを下げたプラットフォームなので、他で補完できる範囲だと思います。
安全性は大丈夫なの?
ところで、気になるのはeToroの安全性。
大事な資本を預ける以上、法律やセキュリティなどの安全性は担保したいですよね。
公式サイトやその他レビューサイトを見てみると、イギリス、オーストラリア、キプロスの3カ国の金融当局によって登録・規制されているため、安心と言えます。
金融当局 | ライセンス番号 | |
eToro UK | Financial Conduct Authority (FCA) | FRN 583263 |
eToro AUS | Australian Securities and Investment Commission (ASIC) | 491139 |
eToro EU | Cyprus Securities and Exchange Commission (CySEC) | # 109/10 |
※管轄のオフィスは、どこの国からアカウント登録するかで異なります(東南アジアはオーストラリアのeToro AUS Capital Pty Ltd.主体)
また、eToroに預けられた資金の管理方法ですが、各国の一流銀行に預けられ厳重に管理されているため、仮にeToroが倒産ということになっても問題はなさそうです。
さらに、万が一eToroが破産した場合でも、各国の金融当局で定められた規制に則り、以下のような投資家保護スキームが整っています。
- ① 倒産し、ユーザーへの返金額が足りなくなった場合:FCA(英国)で最大85,000ポンド、CySEC(キプロス)で最大20,000ユーロまでの保証
- ② Lloyd’s of London(イギリスの民間保険会社)により、eToroの破産によって被った損失の最大100万ポンド/ユーロ/オーストラリアドルまでカバー
アメリカ在住者であれば、FDICによって250,000ドルまでは担保がされるとのことです。
※仮想通貨取引に関しては、保証はありません。
倒産はどの証券会社にも有り得るリスクですが、金融当局の補償額以外に民間保険まで加入し、リスクヘッジしている会社は初めて見ました。
さらにサイバーセキュリティという面では、最高情報セキュリティ責任者に元イスラエル政府のセキュリティ担当だったトマー・クレーマー氏を配置しているため、かなり信頼はできそうです。
これらの情報から、eToroはどの証券会社よりも安心して資産運用できる体制が整っているのではないかと思います。
さいごに
こんな記事を書いている僕ですが、正直、口座開設するまでは、「本当に大丈夫なの?」と不安を感じていました。
ただ、実際に使ってみるとUIも良く、投資初心者にとても優しいサービスで、SBIからの出資も入っているということで安心して利用しています。
特にコピートレードは、優秀なトレーダーのポートフォリオをコピーするだけで利益が出せていますし、チラッと覗き見して、良さそうな銘柄をピックアップして自分で買うこともできるので重宝しています。
今のところ日本では規制が多く、日本在住者は利用不可というのが非常に残念ところ。
海外在住(特に新興国)の日本人にとっては、めちゃくちゃ使えるサービスなので、この機会にぜひ口座開設を検討してみてはいかがでしょうか?
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