【独断と偏見】米国株投資で検討すべき海外証券口座ランキング!
BROKERS INVESTMENT STOCKS/ETFs
海外証券口座開設に悩む人「海外の証券口座を開こうか検討している。だけど、どんな人が海外証券口座を開くべきで、どんな会社がおすすめなの?詳しく知りたいな。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
今回はこんなお悩みを持つ方向けの記事です。
この記事を書いている僕は、海外在住で資産運用と老後資金の積み立てを目的に米国株ETF中心に投資しています。
ただ、日本語での情報が少なく、不安を感じている方も多いはず。
ということで、実際に僕が持っていてよかったなと思う海外証券口座を利用者の視点で紹介していきます。
日本人でも口座開設可能な海外証券会社なら
もくじ
- なぜ海外証券口座を持つのか?
- 海外口座を持つメリット・デメリット
- 海外証券口座ランキング
なぜ海外証券口座を持つのか?
そもそもの話ですが、日本で楽天・SBI・マネックスなど米国株取引ができるネット証券があるのに、なぜわざわざ海外で証券口座を持つ必要があるのでしょうか?
海外証券口座開設を検討する理由
- ① 取扱銘柄に制限がなく、ほぼ全ての米国株銘柄が買える
- ② USドルで運用できる
- ③ 取引手数料が安く収まる
- ④ リスク分散になる
- ⑤ 海外移住する場合、日本の証券口座は利用できなくなる
おそらく、これらが大きな理由になるかと思います。
① 取扱銘柄に制限がなく、ほぼ全ての米国株銘柄が買える
アメリカ拠点の証券口座であれば、ほぼ全ての米国上場株式・ETFを購入することができます。
日本の3大メジャー証券(楽天・SBI・マネックス証券)では、IPOされてすぐの株は取り扱いがまちまちで、遅れて追加されたり、人気のない銘柄は取り扱い停止になることもしばしばあります。
また、ETFに関しては、日本の金融庁に登録がなされないとそもそも証券会社が取り扱いできないという銘柄も数多くあったります。
ご存知でない方も多いかと思いますのです、再度説明させて頂きます。海外物のETFは、運用会社が彼らの意思で金融庁へ届出を出したものしか私たち日本の証券会社は扱えないのです。
— HUTCH ハッチ (岡元兵八郎) (@heihachiro888) October 15, 2021
勿論マネックスとしては、皆さんに出来るだけ数多くの米国株銘柄の取引をして頂きたいと思っています。
当然ながら、現地の証券会社ではすべての銘柄を網羅しているので、アクティブな投資をしたい人にとっては海外証券口座は必須になってくるでしょう。
② USドルで運用できる
当たり前ですが、USドルをUSドルのまま運用できるというのは大きなポイント。
日本の証券会社で米国株を買う場合は、日本円→ドルに交換、売る際にも逆の作業が必要で無駄に為替手数料を払うことにもなりますよね。
一部円貨決済で買える証券会社もありますが、この場合、通貨分散・国の分散においてリスクヘッジとしては弱く、円高・円安で大きく資産価値が左右されることになります。
こういった理由から、やはり現地の証券口座に現地の通貨で資産を持っておくというのは、自己防衛の大きなアドバンテージになるはずです。
③ 取引手数料が安く収まる
最近では、日本のネット証券会社でも企業努力により、かなり取引手数料は下げられました。
とはいっても、1回あたりの約定に0.495%(楽天・SBI証券)がかかってきます。
アメリカの証券会社では、売買手数料無料という証券会社が増えてきており、アクティブな投資家にとって気軽に取引ができる環境が整ってきています。
株式投資はパーセントの世界なので、コストをいかに下げていくかというのは、今後のパフォーマンスに大きな影響を与えるでしょう。
④ リスク分散になる
おそらく多くの人が、日本に日本円を貯金し、保険や銀行の外貨預金で一部をドルで持つというパターンかと思います。
日本が完全に安全という考え方は危険で、今後預金課税や資産税が導入され、個人の資産に手をつけるかもしれないという可能性はゼロではないですよね。
そうじゃなくても、1つの国に1つの通貨で資産を持っているというのは通貨分散という面でリスクでしかありません。
また、仮に証券会社が何らかの理由で倒産してしまった場合、日本の場合は投資者保護基金で1,000万円までは保証されますが、アメリカならSIPCから約5,000万円までの保証。
といった形で、証券会社の国を分けておくことで、保証額の分散で防衛力を高められるということも考えられます。
こういった最悪の場合を想定し、一部国外に外貨で資産を持っておくというのは1つのリスクヘッジとして有効な手段ではないでしょうか。
⑤ 海外移住する場合、日本の証券口座は利用できなくなる
一番多い理由が、海外転勤や移住により日本で運用していた証券口座を閉じざるを得なかったというパターン。
1年以上の長期滞在になる場合は、どんなに暴落が来ていようと持っている株を売って口座を閉じるか、取引はできない代わりに帰国するまで保持銘柄を塩漬けにしておくという究極の選択を迫られます。
融通利かないなと思ってしまいますが、あくまで日本国居住者向けに設計されており、ほとんどの証券会社は日本国外で証券業務を行う認可を得ておらず、各国の税制や法律に対応できないという理由から。
とはいえ、海外在住期間に投資をしないというのは、老後のリスクになってしまうため、居住地からでも対応している海外証券口座での資産運用が必須になってきます。
海外口座を持つメリット・デメリット
メリット
- 配当再投資機能(DRIP)がある
- 取扱銘柄が圧倒的に多い
- 取扱手数料が安い
- 居住地関係なく口座維持できる
メリットのほとんどは上記で説明した通りですが、それに加えて海外証券口座では配当再投資機能(DRIP)というプログラムを導入していることが多いです。
DRIP機能は、主に高配当株投資をしている方には大きなメリットになるのですが、手数料無料で税引き後の配当金を自動で再投資してくれるありがたいシステムです。
配当金額が1株に満たない場合でも、端数株として再投資をしてくれるので、ほったらかしでも資産が資産を生んでくれる、いわば雪だるま式に複利の恩恵を預かることができるのです。
配当再投資によるメリットは、以下の記事で詳しく解説しているので併せて参考にしてみてください。
【手数料無料】FirstradeのDRIP設定で簡単配当再投資!
この記事では、あのアインシュタインにも人類最高の発明と言わしめた「複利」のパワーを最大限に発揮できるFirstrade証券のDRIP(配当再投資制度)について、詳しく解説していきます。「配当金を使わずに、雪だるま式に資産を増やしていきたい!」という方は必見です。
デメリット
- 日本語に対応していない
- 口座維持費がかかる場合がある
- 送金に時間がかかる
- 確定申告が必要(日本居住者の場合)
一方のデメリットですが、日本語に対応していない会社がほとんどなので、何かトラブルが起きても自分で英語で問い合わせをして解決をしていくという力が必要です。
証券会社によっては、口座維持手数料というものがかかり、一定期間もしくは一定金額以上の入金がない場合は、無駄にコストがかかってくる場合があるので注意が必要です。
日本の証券口座とは違い、アメリカ国外在住の方は、国際送金が必要のため入金→すぐに購入というわけにはいかないので、購入までに最低でも2、3日はかかるという覚悟は必要です。
さらに、日本の特定口座のように証券会社が自動的に税金を計算してくれるという仕組みはないので、自分で資産状況をチェックし、居住国の税制に沿って確定申告をする必要があります。
こういった作業が面倒という方は特段理由がない限り、日本の証券口座を利用することをおすすめします。
海外証券口座ランキング
ということで、最後に僕の独断と偏見で決めた海外証券口座ランキングを発表します。
- ① Firstrade証券
- ② TradeStation Global
- ③ InteractiveBrokers
- ④ IG証券
- ⑤ サクソバンク証券
それでは、各証券会社の特徴を簡単に紹介していきますね。
① Firstrade証券
1位は、Firstrade証券。
こちらは、僕がメインで使っている証券会社で、なんといっても取引手数料が無料という強みがあります。
Firstradeは、日本居住者でも開設可能で、僕の知る限り日本語での海外証券口座の情報はFirstradeが一番多いので、何かトラブルがあってもネット検索で解決できると思います。
さらに、アプリも表示が見やすく、シンプルなので初心者から上級者まで気軽に取引できる設計になっています。
逆にデメリットとして、
- アメリカの銀行口座が必要
- USドルのみの対応
ただ、このデメリットはユニオンバンクという日本人でも開設可能な銀行口座と合わせることで解決できるので、以下の記事を参考にしてみてください。
【米国株投資への第一歩!】ユニオンバンクの口座開設方法を解説
「海外に移住すると日本の口座は凍結されるらしいけど、資産運用は続けたい。日本にいる間にアメリカの銀行口座の開設ができたら便利なんだけど、何かいい方法はないかな?」そんな悩みを持つ方向けの記事です。結論、ユニオンバンクであれば、日本にいながらも超簡単にアメリカの銀行口座を持つことができるので、その方法を解説します。
また、口座開設・入金方法などが不安な方向けに別記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
海外に移住すると、日本の証券口座は閉鎖されてしまいますよね。それでも、将来に向けた資産運用として、米国株に投資したい人は当然多いはず。今回は、そんな方に向け海外居住者でも利用できるFirstradeがどんな会社なのか、メリットとデメリットも含め、ユーザーである僕が口座開設の方法を解説していきます。
Firstrade口座への入金方法【ACH送金の登録方法を解説】
「Firstradeの証券口座が開設できた。早速取引を始めたいけど、小難しい英語だらけで、入金方法がよく分からない。」そんな悩みを持つ方向けの記事です。Firstradeでの入金方法は3種類ありますが、結論、手数料無料で送金できるACH送金がオススメ。実際の登録画面の画像を使ってステップごとに丁寧に解説していきます。
② TradeStation Global
2位は、TradeStation Global。
こちらも僕が利用しており、基本的には全くアクティブな取引をせず、老後資金用の長期保有銘柄のみを淡々と積み立てるために利用しています。
メリットは、海外送金サービスのWiseと紐づけられるため、1.5ドルという格安の手数料で送金ができること。
さらに、老舗証券会社のInteractiveBrokers(イギリス版)のプラットフォームと、TradeStationというマネックス証券の子会社のトレーディングツールを使えるというところも魅力。
逆にデメリットは、
- 最低入金1,000ドル/開設時
- 日本居住者は開設不可
- 入金から資金が利用可能になるまで時間がかかる
- トレーディングツールがWindows PCのみ対応
残念ながら、日本居住者は開設できませんが、220以上の国と地域の居住者に対応しているので、海外への移住を考えている方は利用を検討してみるといいかもしれません。
そして、一番気になるのは送金をしてIB証券側で入金が確認できても、最長7日間ほどは資金がロックされるため、買いたいタイミングで資金を使えないということ。
そのため、ある程度資金に余裕があり、信用度の高い会社への口座分散を考えている、投資中・上級者向けの選択肢となります。
>> TradeStation Globalで口座を開設する
③ InteractiveBrokers
3位はInteractiveBrokers(IB証券)。
実質、2位で紹介したTradeStation Globalと同じ証券会社なのですが、拠点ベースの違いで若干サービス内容が異なっています。
こちらは日本でも法人を持っており、関東財務局長の登録もされているため日本居住者でも開設可能で、日本語表示もあり。
1977年創業の老舗で、最も評価が高く信頼できる証券会社の1つとして、証券会社を評価・比較するサイト「BrokerChooser」で1位の評価を獲得しています。
取引できる商品も幅広く、株式・ETFのみならずFX、先物、CFD、米国外の株式(世界16カ国)の取り扱いがあり22の通貨での入金にも対応しているため、投資家には好評です。
ただ、初心者向きではなく、資産があまり多くない方にとってはデメリットとなってしまう条件がいくつかあります。
- 取引手数料が最低1ドル
- 口座維持手数料10〜20ドル/月
IB証券の場合、取引手数料0.005ドル(1株あたり)がかかり、1注文あたり最低1ドルがかかってきます。
さらに口座維持手数料が、総資産額2,000ドル以下で20ドル、2,000ドル以上でも10ドル必要になります。(開設から3ヶ月は免除)
これを完全に免れるには、
- 毎月の取引で10ドル以上の手数料を発生させる(月10回取引する)
- 10万ドル以上の運用額入金
のいずれかが、必要なのでハードルは高めかもしれません。
ちなみに、ちょっとしたハックなのですが、TradeStation Global経由でIB証券開設すると、口座維持手数料はなぜかゼロになります(笑)
なので、日本国外在住でどうしてもIB証券を持っておきたいという方は、TradeStation Global経由で利用することをおすすめします。
僕は資産はまだまだなのですが、あらゆる事態に備えて、証券会社を分散しておくという意味で一番信頼のおけるIB証券をTradeStation Globalを通じて利用しています。
番外編
どうしても日本語対応がないと不安と感じる方は、外資系証券会社の日本法人を活用するという方法もあります。
※ 厳密には日本法人のため、海外在住 or これから移住する方は利用できません。
④ IG証券
4位はIG証券。
IG証券はイギリス・ロンドンに本拠地を構え45年以上の歴史を持つ証券会社の日本法人。
FXから個別株・ETF、債券、CFDなど多様な資産を取り扱っています。
メリットとして日本語完全対応はもちろん、17,000銘柄の金融商品が取引できるため、日本の証券会社では投資しづらい銘柄にもアクセスが可能ということ。
逆にデメリットは、
- CFD(差金決済取引)口座のため知識が必要
- 6ヶ月以上取引 or ポジションがないと月額550円の口座維持手数料
投資にある程度慣れていて、投資の幅を広げたいという方は口座開設を検討してみてください。
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⑤ サクソバンク証券
5位はサクソバンク証券。
サクソバンク証券は、デンマーク・コペンハーゲンに本拠地を構え30年以上の歴史を持つ証券会社の日本法人。
こちらも日本人スタッフによる電話・メールでのサポートはもちろん、11,000銘柄以上の外国株式、ETFに投資できるという特徴があります。
さらに、特定口座に対応しており、日本では初めてDRIP(配当金再投資機能)を手数料無料で提供しているため、高配当投資をしている投資家にとっては大きなメリットとなります。
逆にデメリットとして、
- 円貨決済のみの対応(口座内で円→ドルに両替が必要)
- 売買手数料が最低5ドル〜
- 取引ツールが初心者向けではない
こういったデメリットはあれど、口座維持費用はかからないので、サブ口座として保有しておくにはいい選択肢かもしれませんね。
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さいごに
というわけで、今回は独断と偏見で海外証券口座のランキングを発表してみました。
- Firstrade:メインの証券口座。手数料無料で送金から資金利用可能になるまで早く、アプリも使いやすい
- TradeStation Global(IB証券):サブの口座。証券会社のリスクヘッジ、老後積み立てのため信用度の高さ重視
- IG証券:日本語対応あり。CFD口座のため中〜上級者向けだが、あらゆる資産クラスにアクセスできる
- サクソバンク証券:日本語対応あり。特定口座や配当再投資を活用するためのサブ口座として使える
実はこれ以外にも比較のために3社ほど口座開設してみたのですが、使い勝手が悪く、口座を閉鎖しています。
5社とも僕が実際に利用している(過去に利用していた)証券会社ですが、忖度なしにメリット・デメリットを紹介したので、参考にしていただけると幸いです。
日本人でも口座開設可能な海外証券会社なら
人気記事Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】