【アラブ首長国連邦にまるっと投資】UAEってどんなETF?
UAEについて知りたい人「アラブ首長国連邦にまるっと投資できるETFのUAEに興味がある。だけど、日本語での情報が少ないので誰か簡潔にまとめて!」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
石油だけでなく、金融、不動産などで目覚ましい経済成長を遂げているアラブ首長国連邦(UAE)。
この経済成長の恩恵を受けたいとは言っても、アラブ首長国連邦の株を買うというのはなかなかハードルが高いですよね。
ということで、今回はUAE市場にまるっと投資できるETF、iShares MSCI UAE ETF を紹介します。
[PR] CFDなら世界12,000銘柄の取り扱い
もくじ
- UAEってどんなETF?
- UAEの構成銘柄とパフォーマンス
- UAEの購入方法とは?
UAEってどんなETF?
UAEはそのティッカー通りアラブ首長国連邦に投資ができる貴重なETFで、ブラック・ロック社のiSharesブランドから発行されています。
正式名称は iShares MSCI UAE ETF で、ベンチマークはMSCI All UAE Capped Indexに連動したパフォーマンスを目指して運用されています。
運用資産総額 | $23.98 Million(約27億円) |
取引所 | NASDAQ |
設定日 | 2014年4月29日 |
インデックス | MSCI All UAE Capped Index |
経費率 | 0.59% |
分配利回り | 3.64% |
保有銘柄数 | 32 |
UAEの資産額は27億円ほどで、1日の平均取引量も10,000株を下回る程度なので、かなり小さなETFと言えますね。
経費率は0.59%で、iSharesのほかの新興国ETFと同様の水準となっています。
分配金は半年に1度、新興国ETFにしては、分配利回りはかなり高い方ではないでしょうか。
UAEってどんな国?
そもそも、アラブ首長国連邦(UAE)とはどんな国なのでしょうか?
人口(2020年) | 989万人 |
面積 | 83,600km2 |
首都 | アブダビ市 |
通貨 | ディルハム |
言語 | アラビア語 |
宗教 | イスラム教 |
GDP(2020年) | $354.28 Billion(約40兆円) |
アラブ首長国連邦は、アラビア半島の東南端、ペルシャ湾の出口と一部オマーン湾に面した7つの首長国によって構成される連邦国家です。
- アブダビ:石油
- ドバイ:金融・観光・不動産
- シャルジャ:不動産
- アジュマン:製造業
- ウンム・アル・カイワイン:製造業
- フジャイラ:鉱業・製造業・小売・金融
- ラス・アル・ハイマ:製造業・小売
正直、ドバイとアブダビ以外は聞いたことがなかったです(汗)
元々、この地域は漁業などで生計を立てていましたが、1950年に石油が発見されて以来、急激に経済成長を遂げた国となります。
ただ、石油が出るのはアブダビのみで、その他の国々は観光、金融、貿易などの非石油事業で経済を支えています。
そのため、原油生産の90%を占めるアブダビの地位が最も高く、ついで金融のドバイという2強が大きな権力を握っているという構成になっています。
UAEの構成銘柄とパフォーマンス
まずは、UAEのトップ10構成銘柄からチェックしていきましょう。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 |
23.27% | First Abu Dhabi Bank | FAB | 1,126,016 |
12.85% | Emirates Telecom | ETISALAT | 444,149 |
9.42% | Emirates NBD | EMIRATESNBD | 607,420 |
4.80% | Abu Dhabi Commercial Bank | ADCB | 507,061 |
4.46% | Abu Dhabi Islamic Bank | ADIB | 677,690 |
4.23% | Aldar Properties | ALDAR | 919,414 |
4.03% | Abu Dhabi National Oil Company for Distribution | ADNOCDIST | 845,520 |
4.02% | Emaar Properties | EMAAR | 877,695 |
3.82% | Dubai Islamic Bank | DIB | 661,975 |
3.22% | Dana Gas | DANA | 2,763,838 |
トップ10組入銘柄のうち、Emirates NBD、Emaar Properties、Dubai Islamic Bankの3社はドバイ拠点、Dana Gasのみシャルジャで、残り6銘柄はすべてアブダビ拠点の会社となります。
このトップ10銘柄を見るだけでも、UAE内でのそれぞれの首長国の立ち位置や主要産業の分布が明確に現れているような感じがしますね。
ただ、UAEのセクター別で見てみると金融53%、不動産13%。
石油のイメージが強いUAEのETFで、エネルギーが4%に満たない比率というのはちょっと意外じゃないでしょうか。
というのも、多くの産油国は石油会社を苦労して国有化し、国全体の利益にしてきた歴史があるので、株式公開に消極的という理由が隠れているようです。
UAEのパフォーマンスは?
次にUAEのリアルタイムチャートから見ていきましょう。
ようやくコロナショック前の水準にじわじわと戻し始めているという段階ですね。
UAEのトータルリターンは以下の通りです。
UAE | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
トータルリターン | 0.07% | 8.82% | 40.58% | 0.64% | 0.56% | -3.04% |
ここ1年はコロナショックからの回復もあり大きなリターンが出ていますが、長期で見るとまだまだという感じ。
配当メインのETFではありませんが、利回りが高いので一応情報をまとめておきましょう。
年 | 年末時利回り | 平均利回り |
2021 | – | 3.87% |
2020 | 4.75% | 5.09% |
2019 | 4.09% | 4.58% |
2018 | 5.56% | 4.37% |
2017 | 3.38% | 4.07% |
直近5年では、4〜5%以上の利回りは維持していますが、2021年は株価の上げで利回りは少しずつ下がり始めているという感じですね。
UAEの購入方法とは?
UAEの取り扱いを日本からも利用できるメジャーな証券会社で調べてみました。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
UAE | × | × | × | ○ | ○ |
日本語で利用できる証券会社では、外資系のIG証券でのみ取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、UAEをはじめ、日本のメジャー証券では買いづらい株やETFの取り扱いも豊富なので、口座開設を検討してみてください。
[PR] >> IG証券で口座を開設する
また、UAEを現物で購入したいという方には、日本人でも口座開設可能なネット証券Firstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なくアクセス可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
UAEはもちろん、こういった新興国ETFなど、米国に上場する株やETFは全て取り扱いがあるので、僕も愛用しています。
このブログでは、Firstradeの口座開設方法から使い方まで、画像付きで分かりやすく解説しているので、口座開設を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
海外に移住すると、日本の証券口座は閉鎖されてしまいますよね。それでも、将来に向けた資産運用として、米国株に投資したい人は当然多いはず。今回は、そんな方に向け海外居住者でも利用できるFirstradeがどんな会社なのか、メリットとデメリットも含め、ユーザーである僕が口座開設の方法を解説していきます。
さいごに
ということで、アラブ首長国連邦に投資ができる貴重なETFのUAEについて情報をまとめてみました。
石油大国のアブダビと金融・ビジネスの中心を目指すドバイ。
世界中のマネーが集まる2カ国を代表する株にまとめて投資できるのは、UAEだけです。
分散投資先の1つとして、ETFを活用して、UAEへの投資を検討してみてはいかがでしょうか?
[PR] CFDなら世界12,000銘柄の取り扱い
人気記事【インドETF】INDAでインド市場にまるっと投資!