【高配当ETF台風の目】SCHDの購入を検討すべき?
SCHDについて知りたい人「SCHDという高配当ETFを知った。高配当ETF投資家の中でもあまり話題にされていないけど、どんなETFなの?結構いいパフォーマンスらしいけど、購入を検討すべきだろうか…実際のリターンや買い方も知りたいな。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
高配当ETFと言えば、SPYD、VYM、HDVは日本でも非常に人気ですが、SCHDに関してはあまり話題に上がりませんよね。
ただ、2021年に検討すべき配当ETFという記事では、SCHDは4位にランクインするほどのETFで、この記事を書いている僕も、毎月SCHDに投資をしています。
ということで、今回はインカムかつキャピタルゲインも期待ができるSCHDというETFに関して深掘りしていきます。
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もくじ
- SCHDってどんなETF?
- SCHDのパフォーマンスは?
- SCHDの購入方法とは?
SCHDってどんなETF?
SCHDは、正式名称 Schwab U.S. Dividend Equity ETF でCharles Schwab社によって運用されている高配当ETFです。
ベンチマークの Dow Jones U.S. Dividend 100 Index では、時価総額や取引量が一定規模以上の米国企業のうち、財務状況が良好な上位の100社の企業を投資対象に組み入れ。
純資産総額 | $47 billion (約6.4兆円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2011年10月20日 |
インデックス | Dow Jones U.S. Dividend 100 Index |
経費率 | 0.06% |
配当利回り | 3.47% |
保有銘柄数 | 103 |
ファンダメンタルズを重視し、キャッシュフロー、負債額、株主資本利益率、配当利回り、過去5年間の配当成長率の5つの指標で銘柄のスクリーニングをしています。
そのため、安定的な株価の成長と配当のどちらも期待できるETFと言っていいでしょう。
また、SCHDはパッシブ運用ながらアクティブ運用に近い形で運用するため、市場環境によって柔軟にテコ入れがなされています。
それでいて、経費率は0.06%とVYMと同じレベルのコストを実現しているのは嬉しいポイント。
Charles Schwabってどんな会社?
SCHDを運用するCharles Schwab(チャールズ・シュワブ)は、1971年にアメリカ・サンフランシスコで創業された老舗の証券会社。
低コストで、優れたサービスを武器にネット証券を売りにしている金融グループです。
900兆円を越える預かり資産、1,200万以上の証券の口座を保有し、全米でもトップクラスの金融グループが運用していることから、安心感は強いですね。
SCHDのトップ10構成銘柄
それでは、SCHDのトップ10構成銘柄を見ていきましょう。
比率 | 会社名 | シンボル |
4.94% | BROADCOM INC | AVGO |
4.16% | VERIZON COMMUNICATIONS INC | VZ |
4.14% | CISCO SYSTEMS INC | CSCO |
4.09% | TEXAS INSTRUMENT INC | TXN |
3.97% | LOCKHEED MARTIN CORP | LMT |
3.93% | MERCK & CO INC | MRK |
3.84% | PEPSICO INC | PEP |
3.78% | COCA-COLA | KO |
3.77% | HOME DEPOT INC | HD |
3.69% | BLACKROCK INC | BLK |
Dow Jonesでの上位企業を対象としているだけあって、誰もが知る大御所がズラリと並んでいる印象ですね。
SCHDでは、各セクターにおいて保有割合が25%を超えないように制限がかけられているので、比較的バランスよく配分される仕組みになっています。
実際に、セクターの構成比率で見ると、金融が21%、ITが20%、生活必需品が14%の順で分散されていることがわかりますね。
ただし、金融系の比重が若干多いので、リセッションに対しては弱くなりそうな印象ですね。
リーマンショックを経験したVYMに対し、2011年設定のSCHDは、大きなリセッションを経験していないのは気になるポイントの1つ。
ちなみに、VYMとSCHDの銘柄の被りですが、SCHDの100銘柄中88銘柄(88.9%)がVYMと同じという結果が出ています。
有事の際に、SCHDのファンドマネージャーが、どのような判断をするのか注目したいと思います。
SCHDのパフォーマンスは?
次に、気になるSCHDのパフォーマンスですが、3〜5年の長期、設定来でも14%近くのトータルリターンを出しており、高配当ETFとしてはかなり優秀な成績ですね。
SCHD | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | 1.56% | 14.54% | 11.16% | 13.35% | 13.91% |
分かりやすくするために、SCHD(青色)と、代表的な高配当株SPYD(黄色)、HDV(ピンク)、VYM(水色)の3つと比較してみましょう。
ご覧の通り、2020年のコロナショックのリバウンドから一目瞭然でSCHDが差をつけ始めています。
組み入れ企業のファンダメンタルズを重視していることから、値上がりも取れており、トータルリターンに差が出ているように見えますね。
SCHDの配当金実績
次に、SCHDの過去5年間の配当金の実績をチェックしてみましょう。
ご覧の通り、鮮やかな右肩上がりで成長をしています。
年 | 年間配当金(1株当たり) | 年末時利回り | 対前年比 |
2022 | $2.5615 | 3.39% | 13.90% |
2021 | $2.2490 | 2.83% | 10.88% |
2020 | $2.0284 | 3.31% | 17.64% |
2019 | $1.7242 | 3.24% | 19.79% |
2018 | $1.4393 | 3.44% | 6.96% |
ここ5年間の年間配当成長率で他の人気配当ETFと比較してみると、SCHDは安定的に対前年比を上回っており、SCHDの優秀さが際立っていますね。
年 | SPYD | HDV | VYM |
2022 | 28.02% | 5.92% | 5.03% |
2021 | -5.08% | -1.68% | 6.54% |
2020 | -6.54% | 11.19% | 2.26% |
2019 | 7.86% | 3.68% | 7.27% |
2018 | -6.71% | 4.95% | 10.33% |
この成長をどこまで継続できるか期待が高まりますね!
SCHDの購入方法とは?
SCHDを購入できる証券会社を調べてみましたが、日本の3大メジャー証券では取り扱いがありませんでした。
これだけハイパフォーマンスでありながら、SCHDが日本であまり話題にならないのも無理ないですね…
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
SCHD | × | × | × | ○ | ○ |
外資系のIG証券では取り扱いがあるようですが、CFD口座のみの対応となります。
現物を長期保有という投資には向きませんが、SCHDを含む17,000種以上の銘柄に投資することができるので、この機会に口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。
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また、SCHDに現物で投資したいという方には、日本人でも口座開設可能な米国ネット証券のFirstradeをおすすめします。
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さいごに
ということで、今回は高配当かつ値上がり益も狙えるETF、SCHDについて解説してきました。
改めて、SCHDの高いパフォーマンスがお分かりいただけたかと思います。
日本のメジャー証券口座で取り扱いが始まれば、一気に人気に火が着くはずです。
僕も引き続き、毎月一定額をSCHDに投資していこうと考えています。
Firstradeを持っておくとSCHDを始め、銘柄の制限に縛られず投資ができ、配当の再投資が可能になるので、この際に口座開設をしてみてはいかがでしょうか?
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