【SPYより手軽!?】S&P500連動のETF SPLGについて解説!
SPLGについて知りたい人「S&P500に連動するETF、SPLGについて詳しく知りたい。SPYやVOOなど似たようなETFは他にもあるけど、違いは何?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
順調に成長し続けるS&P500インデックス連動のETF。
ただ、順調に成長するがあまり、これまでと同じ株価で買い増し続けることができず、モヤモヤしている長期投資家も多いはず。
ということで、今回はSPLGというS&P500をベンチマークに変え、コスト面でも最安の水準にあるETFを紹介していきます。
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もくじ
- SPLGってどんなETF?
- SPLGとSPYの違いとは?
- SPLGの購入方法とは?
SPLGってどんなETF?
SPLGの運用会社はステートストリート社のSPDRブランドで、正式名称は SPDR Portfolio S&P 500 ETF となります。
元々、このETFはSSGA大型株式指数という別のインデックスをベンチマークにしていました。
その後、2020年1月に大きな変更が加えられ、現在のS&P 500に連動するETFへと変貌を遂げました。
純資産総額 | $13.62 Billion(約1.7兆円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2005年11月8日 |
ベンチマーク | S&P 500 Index |
経費率 | 0.03% |
配当利回り | 1.39% |
構成銘柄数 | 504 |
経費率は、0.03%なのでバンガード社のVOOと並び最安水準で運用ができます。
純資産総額では1兆円を突破、コロナショック前までは3,000億円ほどしかなかったETFですから、S&P500への舵を切ったことが功を奏したと言えますね。
このステートストリート社ですが、同じS&P500連動のSPYというETFも提供しています。
そもそも、世界最大の純資産を誇るETFのSPYがあるにも関わらず、なぜSPLGを提供しているのでしょうか?
これには、個人投資家の盛り上がりが無視できなくなったという理由が1つあると推測します。
ステートストリート社の新戦略
実際に同じような例として、2018年には自社の金価格連動ETFのGLD(経費率0.40%)に対し、より経費率の低いGLDM(経費率0.18%)を提供開始しました。
既存のETFより低コストで投資できる商品を積極的に投入する戦略にシフト。
機関投資家が中心に売買するSPYと、資産額が少ない個人投資家向けのSPLGという形で両面を取りに行っていることが分かります。
例えるなら、AppleがiPhone SEのような、ほとんど質の変わらない廉価版を提供しているのと同じようなイメージでしょうか。
とにかく、限られた資金で投資をする個人投資家にとって、低コストでの選択肢を増やしてくれるのはありがたいですね。
トータルリターンとトップ10構成銘柄
SPLG | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 |
トータルリターン | -3.02% | 13.97% | 13.80% | 13.78% |
トータルリターンは、10年の長期で見ても14%近くのパフォーマンスを出しており、他のS&P500連動型ETFと遜色ない内容です。
トップ10構成銘柄に関しても同じく、誰もが知るS&P500銘柄で構成され、SPYとほとんど変わらない比率で組入がされています。
比率 | 会社名 | ティッカー | 組入株数 |
6.59% | Apple Inc | AAPL | 6,110,900 |
5.83% | Microsoft Corporation | MSFT | 2,955,983 |
3.01% | Amazon.com Inc | AMZN | 172,607 |
1.96% | Alphabet Inc. Class A | GOOGL | 118,618 |
1.82% | Tesla Inc | TSLA | 330,339 |
1.81% | Alphabet Inc. Class C | GOOG | 109,590 |
1.65% | Berkshire Hathaway Inc. Class B | BRK.B | 721,415 |
1.35% | Johnson & Johnson | JNJ | 1,036,943 |
1.34% | UnitedHealth Group Incorporated | UNH | 370,915 |
1.33% | NVIDIA Corporation | NVDA | 984,551 |
SPLGとSPYの違いとは?
では、同じステートストリート社が設定するS&P500連動ETF、SPLGとSPYの違いは何なのでしょうか?
結論からいうと、以下に集約されると思います。
- SPLG:経費率が低く、まだ株価もそこまで高くない
- SPY:流動性が高いが、1株当たりの株価が高い
まずSPLGですが、前述の通り経費率は0.03%。
他のS&P500連動ETFと比較しても最安水準です。
また、株価も2022/6/2時点で50ドル前後と安いため、少ない資金でもより多くの株数を買えるというのが大きな特徴です。
ティッカー | 名称 | 経費率 | 株価 | 1日の平均取引ボリューム(3ヶ月) |
SPLG | SPDR Portfolio S&P 500 ETF | 0.03% | $48.20 | 5,792,425 |
SPY | SPDR S&P 500 ETF Trust | 0.09% | $409.59 | 102,956,326 |
VOO | Vanguard S&P 500 ETF | 0.03% | $376.50 | 5,978,500 |
IVV | iShares Core S&P 500 ETF | 0.04% | $411.51 | 6,829,639 |
一方で、SPYは歴史が長く、機関投資家が好んで売買をすることから1日あたりの取引ボリュームが大きく、どのETFと比較してもダントツの流動性を誇ります。
パフォーマンスに関しては、以下のチャートの通り。
当たり前ですが同じ指標を利用しているため、どれもほとんど同じ動きで誤差の範囲です。
ということで、SPLGの最大のメリットは、低コストかつ低価格で積み立てていけるということに尽きます。
なので、何に投資するかは、単純に投資において何を重視するかという視点だけがカギになると言えます。
SPLGの購入方法とは?
SPLGの購入方法ですが、以下の国内メジャー証券で購入可能となっています。
まだ証券口座をお持ちでない方は、ぜひ以下のリンクから口座開設をして、QYLDに投資を始めてみてください。
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また、SPLGで得られる配当金を再投資して、複利の力で資産を大きくしたいという方は、日本人でも利用可能なアメリカのネット証券のFirstradeの口座開設もおすすめです。
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さいごに
ということで、今回はS&P500に低コストで投資ができるSPLGというETFを紹介してきました。
個人投資家の増加により、運用会社も大きく戦略を変更してきており、値下げ合戦は続くと思われます。
証券会社の取引手数料無料化、ETFの経費率の削減などで、我々のような個人投資家の負担は下がり続ける一方で、選択肢は増え続けています。
その分投資に使えるお金は増えていくので、非常にいい流れだと思います。
「SPYやVOOに投資したいけど、株価が高すぎて手が出ない」
こんな方には、SPLGはありがたいETFではないでしょうか。
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