【量子コンピューター関連銘柄に投資】QTUMってどんなETF?
QTUMについて知りたい人「量子コンピューターが次世代のビジネスに革命を起こすはず。実用化される前に早めに投資しておきたい。QTUMというテーマETFがあるみたいだけど、どんなETFなんだろう?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな量子コンピューター関連銘柄に、早めに投資しておきたい方向けの記事です。
まだまだ研究開発段階の量子コンピューターですが、既存のコンピューターの1億倍を超えるという速さで難しい計算を可能にすると言われる技術。
実現すれば、あらゆる分野でビジネスに革新をもたらすことから、世界の企業や大学が研究開発にしのぎを削っており、投資として目をつけている人も多いはず。
ということで、今回はそんな最先端技術にまるっと投資ができる世界初の量子コンピューターETF「QTUM」について解説していきます。
もくじ
- 量子コンピューターETF、QTUMとは?
- QTUMの構成銘柄とパフォーマンス
- QTUMの購入方法とは?
量子コンピューターETF、QTUMとは?
QTUMは、世界初の量子コンピューター関連企業に特化したテーマ型ETFで、正式名称 Defiance Quantum ETF となります。
とはいえ、量子コンピューターのみで成り立つ企業は数少ないため、クラウドコンピューティング、AI、マシンラーニング、半導体関連もサブテーマとなっているようです。
純資産総額 | $120.14 Million(約165億円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 2018年9月4日 |
ベンチマーク | BlueStar Quantum Computing and Machine Learning Index |
経費率 | 0.40% |
発行済株式数 | 2,900,000 |
構成銘柄数 | 73 |
意外と設定からの歴史は長く、ニッチなテーマながらも200億円近くの運用額を持っています。
経費率は0.40%なので、最近のテーマ型ETFの中では比較的、良心的な設定ではないでしょうか。
QTUMでは、BlueStar Quantum Computing and Machine Learning Index という指標と同等のパフォーマンスを目指して運用されており、投資方針は以下の通りとなります。
- 量子コンピューターの商用化に向けた研究・開発
- 量子コンピューターで使用される材料
- ハードウェア・データ接続・冷却装置
- ビッグデータ・マシンラーニング
これらに当てはまる銘柄を組み入れ、流動性の高さに応じて均等に比率が決められるとのことです。
Defianceってどんな運用会社?
本社 | アメリカ・ニューヨーク州 |
創業 | 2018年 |
CEO | マシュー・ビエルスキー |
従業員数 | 14名 |
総運用資産 | $1.08 Billion(約1,480億円) |
運用会社のDefiance(デフィアンス)社は、破壊的イノベーションを牽引するサブセクターに投資ができる珍しいETFを発行する運用会社。
最近では、NFTをテーマとした「NFTZ」というETFで話題になりました。
【話題のNFTにETFで投資!】Defiance社のNFTZとは?
「NFTに興味があるけど、仮想通貨はやっぱりリスクが多すぎて投資しづらい。株やETFで投資ができたらいいのになぁ…」そんな悩みを持つ方向けの記事です。世界中でブームになっているNFTですが、まだまだ参入が難しいと考える人は多いはず。今回は世界初のNFTをテーマとしたETF、NFTZについて解説します。
QTUMの構成銘柄とパフォーマンス
では、QTUMがどんな銘柄を組み入れているのか、トップ10構成銘柄をチェックしていきましょう。
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
2.00% | Baidu Inc | BIDU | 15,737 | $2,398,319 |
1.87% | ASUSTeK Computer | 2357 TT | 220,000 | $2,252,320 |
1.85% | Alphabet Inc | GOOGL | 929 | $2,217,588 |
1.83% | NEC Corp | 6701 JP | 54,300 | $2,194,907 |
1.83% | IonQ Inc | IONQ | 433,657 | $2,198,641 |
1.77% | Microsoft Corp | MSFT | 7,960 | $2,130,574 |
1.74% | Blackberry Ltd | BB | 351,160 | $2,085,890 |
1.73% | Taiwan Semiconductor Manufacturing | TSM | 25,476 | $2,076,549 |
1.72% | Nokia Corp | NOK | 444,864 | $2,068,618 |
1.72% | Qualcomm Inc | QCOM | 15,125 | $2,057,151 |
QTUMの銘柄は四半期に一度のペースでリバランスが行われます。
これらの企業が量子コンピューターとどう関わりがあるのかサクッとまとめてみました。
企業名 | 量子コンピューターとの関連 |
Baidu | クラウドベースの量子ソフトウェアを提供 |
ASUS | Nvidiaと共同で医療用リサーチ用のスーパーコンピューターの開発をスタート |
Alphabet | 量子コンピューター研究の専門チーム「Sandbox AQ」をスピンアウト |
NEC | 「量子アニーリング」という動作方式でマシンの研究・開発中 |
IonQ | 量子コンピューターを開発、この業界では世界初の上場企業 |
Microsoft | 「Microsoft Azure Quantum」を提供 |
Blackberry | 量子コンピューター時代のサイバー攻撃に備える車載ソフトウェアを提供 |
TSMC | 台湾政府と共に量子コンピューター向けの半導体を開発中 |
Nokia | 量子コンピューターアルゴリズムを始めて開発した「Bell Labs」を所有 |
Qualcomm | イスラエルの量子クラウドインフラ開発企業「Quantum Machines」にベンチャー投資 |
現状は、まだ量子コンピューターは実用化されていないため、実用化に向け研究・開発に投資をしている企業を集めたETFというイメージですね。
ただ、全体のサブセクターで銘柄を分類してみると、40%近くが量子コンピューターに当てはまるため、よくありがちな強引にテーマ化されているETFというわけでもなさそうです。
国別で見てみると、アメリカが約60%を占めており、意外にも日本が2番目に比率が高くなっています。
量子コンピューターで世界をリードしていると言われる中国が入ってきていないというのは、気になるポイントですね。
QTUMのパフォーマンスは?
気になるQTUMのパフォーマンスですが、まずはリアルタイムの株価チャートを見てみましょう。
続いて期間ごとでのパフォーマンスを見ていきましょう。
直近は市場環境の悪化もありマイナスなものの、3年で19%、設定来でも66%と着実に成長していることがわかりますね。
QTUM | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
トータルリターン | -12.46% | -19.48% | -26.86% | -17.83% | 19.17% | 66.56% |
数年後、量子コンピューターが商用化されたどれだけの威力を発揮するのか、期待せざるを得ませんね。
QTUMの購入方法とは?
QTUMのETFの購入方法ですが、日本のメジャー証券で銘柄検索をしましたが、いずれもヒットしませんでした。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
QTUM | × | × | × | ○ | ○ |
ただ、日本語で利用できる証券会社であれば、外資系のIG証券に取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、なかなか日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、QTUMを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。
[PR] >> IG証券で口座を開設する
また、QTUMを現物で早めに仕込んでおきたいという方には、日本人でも口座開設可能な米国ネット証券のFirstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、今回紹介したすべてのQTUMはもちろん、米国に上場する株式・ETFのほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
Firstradeはアメリカのネット証券会社ですが、日本からの口座開設も受け付けており、アプリの使い勝手もいいので僕もメインとして利用しています。
以下の別記事で、詳しい口座開設方法や使い方など解説していますので、参考にどうぞ。
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
海外に移住すると、日本の証券口座は閉鎖されてしまいますよね。それでも、将来に向けた資産運用として、米国株に投資したい人は当然多いはず。今回は、そんな方に向け海外居住者でも利用できるFirstradeがどんな会社なのか、メリットとデメリットも含め、ユーザーである僕が口座開設の方法を解説していきます。
Firstrade口座への入金方法【ACH送金の登録方法を解説】
「Firstradeの証券口座が開設できた。早速取引を始めたいけど、小難しい英語だらけで、入金方法がよく分からない。」そんな悩みを持つ方向けの記事です。Firstradeでの入金方法は3種類ありますが、結論、手数料無料で送金できるACH送金がオススメ。実際の登録画面の画像を使ってステップごとに丁寧に解説していきます。
さいごに
ということで、世界初の量子コンピューターETFのQTUMについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
2022年時点で、量子コンピューターを生業に上場をしている企業というのはわずかで、多くが大企業の研究開発の一部になっているのが現状です。
ただ、今後10年以内には商用化の道が開かれ、当たり前に量子コンピューティング技術が活用されている社会が実現すると言われています。
実際に2027年までには、1兆円市場になるとも言われており、投資額も一気に拡大しています。
いずれ訪れるであろうメガトレンドにQTUMのETFで先乗りしておくのもよさそうですね。
人気記事【テーマ型ETF】メタバースETF、METV(旧META)で次のトレンドへ投資!