【米国株手数料無料】チャールズ・シュワブ証券の口座開設方法とは?
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チャールズシュワブ証券で口座を開きたい人「海外に移住しても米国株を取引したい。チャールズ・シュワブなら一部の国でも口座開設を受け付けているらしいけど、日本語での情報が少ないし、英語での口座開設は不安だなぁ。。。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
今回は、こんな悩みを持つ方向けの記事です。
先日、フィリピン在住のFirstrade証券利用者の口座閉鎖措置を受け、非居住者でも利用できるアメリカの証券口座をリサーチしていました。
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すると、アメリカの大手証券の1つ、チャールズ・シュワブ証券がどうやら口座開設を受け付けているということだったので、移管に向け開設手続きを進めました。
ということで、この記事ではチャールズ・シュワブ証券でのアメリカ非居住者向けサービスであるインターナショナル口座の開設方法を解説していきます!
もくじ
- チャールズ・シュワブ証券とは?
- チャールズ・シュワブ証券を利用するメリット・デメリット
- チャールズ・シュワブ証券の口座開設の手順
チャールズ・シュワブ証券とは?
Charles Schwab(チャールズ・シュワブ)は、1971年にアメリカ・サンフランシスコにて創業された50年以上の歴史を持つ老舗の証券会社です。
チャールズ・シュワブってどんな会社なの?
本社 | アメリカ・テキサス州・ウェストレイク |
従業員数 | 21,000名 |
利用者数 | 2,900万人 |
対応言語 | 英語・スペイン語・広東語 |
総預かり資産(2021年) | $6.6 trillion(約730兆円) |
社名にもなっているチャールズ・シュワブ氏によって設立、株式の割引販売の先駆者として証券業務ビジネスをスタート。
その後、シュワブ銀行を設立し、一時はバンク・オブ・アメリカ銀行に買収をされるも、1986年に株を買い戻して、現在は360以上の支店を持つ巨大な金融持株会社へと成長してきました。
預かり資産としては、Fidelity、Vanguard社に続く第3位の規模で、圧倒的な信用があることが分かりますね。
2019年末には、TD Ameritrade証券の買収をしたことで、株式の取引手数料無料に舵を切り、ネット証券としての地盤をさらに盤石にし、口座開設者を増やし続けています。
ちなみに、チャールズ・シュワブ証券はETFもいくつか発行しており、以前SCHDという高配当ETFの記事を書いているので、興味のある方はそちらも併せてご覧ください。
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チャールズ・シュワブ証券を利用するメリット・デメリット
続いて、チャールズ・シュワブを利用するメリット・デメリットを海外在住者目線で解説していきます。
※現在、日本在住の方は残念ながら、口座開設できないようです。
メリット
- 株式・ETFの取引手数料が無料
- 配当の再投資が可能
- 日本に帰った後も口座維持可能
- アプリが使いやすい
株式・ETFの取引手数料が無料
チャールズ・シュワブの魅了はなんと言っても株式・ETFを購入する際の手数料が無料ということ。
先述の通り、TD Ameritradeを買収する前は1取引あたり4.95ドルというなかなか高めの手数料を取っていたようですが、2019年10月より手数料無料へと舵を切りました。
オプション取引は対象外ですが、個別株やETFの現物投資のみをする個人投資家には全く問題ないですね。
ちなみに、口座維持費用も取られることはないので、非常に安心して使える証券口座だと思います。
配当の再投資が可能
「Dividend Reinvestment Plan(DRIP)」配当で得た利益を自動で再投資してくれる制度もあります。
プラットフォーム上で「Reinvest Dividends」のスイッチをオンに設定してしまえば、税金だけを引いた状態で買付、手間や無駄な手数料をかけずに、お金がお金を生む仕組みを自動化することができます。
高配当株投資をしている方にとっては、非常にありがたいサービスですね。
日本に帰った後も口座維持可能
アメリカ駐在の日本人の方のブログを見てみると、日本に帰国後も書類の提出、インターナショナル口座に変更の手続きをすることで、口座の維持をすることができるとのことです。
引越しをするたびに、口座を開けたり、移管したりするのは非常に面倒なので、海外在住の日本人にとっては朗報ですね。
アプリが使いやすい
チャールズ・シュワブはネット証券を重視しているため、アプリもかなり使いやすいと評判です。
実際に、Web版よりもアプリの方が使いやすいので、そちらでトレードをしているという人のレビューをかなり多く見かけます。
僕も実際にダウンロードして使っていますが、顔認証や2段階認証が設定できるのでセキュリティ的にも安全性が高く、UIもシンプルで直感的に操作できるいいアプリだと思います。
デメリット
- 25,000ドルの最低入金が必要
- 口座開設できる居住国に制限がある
- サポート対応が電話かメール
- 米国の銀行口座がない場合、送金手数料がかかる
25,000ドルの最低入金が必要
チャールズ・シュワブ証券のインターナショナル口座では、25,000ドルの最低入金が必要となります。
※アメリカ在住の方は、最低入金なしで開設可能。
そのため、運用資金がそこまでない、投資初心者の方には向かない口座と言えます。
その場合は、Firstradeなど最低入金が必要ない証券会社で口座を開けることを考えて方がいいかもしれません。
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口座開設できる居住国に制限がある
インターナショナル口座と言えど、どんな国からでも口座開設できるというわけではありません。
2021年8月現在、インターナショナル口座を開設できるのは以下の国の居住者となります。
サイト上のリストでは、世界ほとんどの国・地域名がリストされていますが、上記以外の国を選択すると「このリクエストは受け付けられません」という表示が出てくるので要注意です。
また、以前ニュージーランド、韓国などに在住のアメリカ人に対して口座閉鎖措置を行ったという情報も出ているため、突然使えなくなるというリスクも考えておいた方がいいかもしれません。
サポート対応が電話かメール
チャールズ・シュワブのインターナショナル口座のサポートは、電話もしくはEメール、郵送(時間がかかるので現実的ではない)の3種類となります。
ちなみにアメリカ国内向けサービスでは、24時間対応のチャットサポートが設置されており便利なのですが、国外向けアカウントでは利用できないようです。
その場合は、多少返答に時間がかかるかもしれませんが、メッセージセンターからメールを送るというのが最善の方法となります。
米国の銀行口座がない場合、送金手数料がかかる
アメリカの銀行口座をお持ちでない場合、Wire Transferのみが入金方法となり、これを利用すると1回の送金につき25ドルの手数料がかかってくるので注意が必要です。
日本人でも口座開設可能な三菱UFJ系列のユニオンバンクやハワイ系の銀行口座を用意しておけば、ACHという手数料無料の送金手段が利用できるため、あらかじめ準備しておくといいでしょう。
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チャールズ・シュワブ証券の口座開設の手順
チャールズ・シュワブの口座開設には、プリンターが必須になりますが、基本的にはオンラインで全て完結します。
さらに申請から開設までのスピードも約1日で完了するので、他社に比べ対応が早く、素晴らしいカスタマーサービスだと言えます。
それでは、早速口座開設に移りましょう。
事前に準備しておくもの
- プリンター
- パスポートのコピー
- 直近1年以内の公共料金を証明できるもの(住所確認のため)
作業的には「10分で完了します」と記載がありますが、なんだかんだで20分以上はかかります(笑)
口座開設作業ステップ
① アカウント開設
まずは、チャールズ・シュワブのインターナショナル口座へアクセス。
右上のOpen an Accountをクリックします。
すると、居住国を選択するドロップダウンボタンが出てくるので、国を選択します。(利用可能な国は先述の通りです。)
国を選択し、以下のような表示が出れば次のステップへ進めます。
口座種別を選択、個人口座ならIndividual、夫婦共同口座ならJointを選択します。
アカウント開設には、25,000ドルの最低入金とアメリカ以外に居住する証明が必要ですよという注意書きが出てくるので確認後、Schwab IDの登録へ進みます。
おそらく、ほとんどの人がSchwab IDを持っていないはずなので、No, I’m new to Schwabを選択しましょう。
② 個人情報の入力
まず、個人情報を入力していきましょう。
- First Name(下の名前)
- Last Name(名字)
- Email(メールアドレス)
- Citizenship(国籍)
- Date of Birth(生年月日)
- Government ID Type(身分証明書:パスポート or 居住国発行のID)
Government ID Typeを選択すると、ID番号、有効期限、発行国を求められます。
③ ログインIDとパスワード設定
次に、SchwabのログインIDとパスワードを作成します。
IDは6文字以上、パスワードは数字を最低1つ、アルファベットを最低1つの組み合わせた8文字以上で作成します。
秘密の質問は、ドロップダウンから選択、回答を5文字以上で作成し、忘れないようにメモっておきましょう。
④ 住所と電話番号の登録
次に、住所と電話番号の登録をします。
一番下の「Would you like to receive mail at your legal address?」ですが、郵送先が現在の住所と一緒の方は「YES」。
別の住所に送りたい方は「No」を選択し、指定の住所を入力します。
⑤ 雇用形態と年収、流動資産の入力
Employment Status(雇用形態)を以下から選択します。
- Employed(企業に勤めているサラリーマン)
- Self-Employed(自営業・フリーランスなど)
- Student(学生)
- Homemaker(主婦)
- Retired(リタイア済み)
- Not Employed(無職)
ここでEmployedを選択すると、現在働いている企業での役職、企業名、オフィスの所在国を求められます。
Annual Incomeには、大体の年収、Liquid Net Worthには流動資産=すぐに現金化できる資産(現預金、株、債権など)の合計をUSドルで記載します。
※インターナショナル口座は最低25,000ドルの入金が必要のため、流動資産は25,000ドル以下だと弾かれます。
⑥ 追加情報の入力
Are you a member of the board of directors, 10% shareholder, or policy-making officer of a publicly held company?
Are you, or anyone with a beneficial interest in the account, employed by or associated with any of the following?
- Registered broker-dealer(証券会社に勤めているブローカー、ディーラー)
- FINRA(Financial Industry Regulatory Authority=米国の投資家保護組織)
- Stock exchange(証券取引所)
当てはまるものにチェックを入れ、問題ない方は次へ進みましょう。
⑦ 資金源と口座開設目的の入力
以下、それぞれ当てはまるものにチェックを入れます。
Source of Funds(資金源)
・Social Security Benefits(社会保障)
・Sales of Property of Business(不動産収入)
・Family/Relatives/Inheritance(家族/親族/相続)
・Investment Capital Gains(投資のキャピタルゲイン)
・Gifts(贈与)
・Gambling/Lottery(ギャンブル/宝くじ)
・Other(その他)
Purpose of Account(口座開設の目的)
・Investing for Estate Planning(相続計画のための投資)
・Investing for Tax Planning(税務計画のための投資)
・Investing for College(教育費のための投資)
・Investing for Retirement(リタイアに向けた投資)
・Investing of Pooled Assets(合同投資)
・Other(その他)
⑧ 追加したいアカウント機能の選択
- Schwab Trading Services:トレーディングツールや教育を無料で、最低取引額なしで利用可能
- Margin Trading:証拠金取引を行うと、口座内の有価証券に対して、手持ちの50%を上限を担保に現金の借り入れを行うこと可能
- Options Trading:オプション取引には高いリスクがあるため、トレードの経験値などに応じて承認の判断をします
- Paperless Features:全ての書類をEメールで受け取る場合にはチェック
基本的に現物資産しか取引しないという方は、トレーディングツールのみのチェックでいいかなと思います。
郵送で書類を受け取る必要がない方は、ペーパーレスにもチェックを入れておきましょう。
⑧ 規約への同意
規約は6種類あり、1項目チェックを完了すると次の項目が出てくるので、全て確認しながらチェックして次へ進みましょう。
⑨ 同意書の印刷→サイン→スキャン
さぁ、ここまで来たらラストスパートです。
Summary of agreements(同意書)のリンクをクリックし、PDFが出てくるのでこちらをプリントアウトしましょう。(※電子署名は受け付けない仕様になっているので注意です)
PDFの下部に署名欄があるので、以下の通りに記載します。
ここまで完了したら、サイン済みの同意書のスキャンを取って、最終ステップへ移りましょう!
⑩ 書類の提出
最後に、IDかパスポート、最新の公共料金支払い証明、手書きサイン済みの同意書の3点を全てスキャンし、アップロード後、Submitで提出をしましょう。
これにて、口座開設作業は完了です。お疲れ様でした!
この後に、作成したSchwab IDでサイトにログイン、W-8BEN(米国源泉税に対する受益者の非居住証明書)を提出し、問題なければ以下のようなメールが最短で提出翌日に到着します。
この通知メールをもって、無事チャールズ・シュワブのインターナショナル口座が開設完了となります。
詳しい使い方などは、今後記事にしていこうと考えています。
>> Charles Schwab Internationalで口座を開設する
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
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