2022/12/30 (更新日: 2023/09/27)

【メキシコETF】EWWでメキシコ市場にまるっと投資！

EWWについて知りたい人「メキシコ市場が注目されているらしい。EWWというメキシコの有望銘柄に投資ができるETFがあるらしいけど、どんな構成銘柄で、どこの証券会社で買えるの？」

こんにちは、旅リーマンのZuminです。

中国リスクからの脱却を目指す世界で新たなサプライチェーンのソーシング源としてメキシコが注目を浴び始めています。

特に製造業の分野では、北米の企業を中心に急速にメキシコ工場への移転や、設備投資が盛んになっているというニュースを耳にします。

当然、メキシコへの投資も盛り上がっており、2022年は大きな資金流入が見られました。

ということで、この記事では、そんなメキシコの成長の恩恵を受けることができるETF、EWWについて解説していきます。

[PR] CFDなら世界12,000銘柄の取り扱い

EWWってどんなETF？

EWWはメキシコ市場に上場する大型・中型株に広く投資ができる貴重なETFで、BlackRock社のiSharesブランドから発行されています。

正式名称は iShares MSCI Mexico ETF で、ベンチマークはMSCI Mexico IMI 25/50 Indexに連動したパフォーマンスを目指して運用されています。

出典：ishares.com 2022/12/28 時点

メキシコに特化したETFながら、ポスト中国と期待されるだけあって運用資産は1,000億円を超え、新興国ETFとしてはトップクラスの大きさになっています。

経費率は0.50%と、iSharesのほかの新興国ETFの相場よりも低いのはありがたいポイント。

1日の取引量も100万株近いため、流動性についても心配いらない水準で、EWWは非常に投資しやすいETFといえますね。

メキシコ経済はアメリカのお隣という土地、安くて質の高い労働力という2つの優位性を活用し、資本材を輸入、国内で組立・加工し、完成品を海外に輸出するという製造業が強み。

さらに、メキシコの人口は約1億3,000万人で、日本とほぼ同じ数字ですが、日本とは真逆のキレイな人口ピラミッドができあがっています。

つまり、若者が多く、この先30年は人口ボーナスが続くため、国内の消費が活発になることも期待できる国といえます。

まずは、EWWのリアルタイムチャートから確認していきましょう。

コロナショックから、50ドル付近を行ったり来たりしています。

2022年後半に再びEWWが買われ始めた理由として、普段中国などの新興国を専門としている機関投資家がリスク回避のため、ポートフォリオの調整を行ったことが影響しているようです。

それでは、EWWのパフォーマンスを数字で見ていきましょう。

EWW	1年	3年	5年	10年	設定来
トータルリターン	22.31%	9.59%	3.68%	-0.20%	8.53%

出典：ishares.com 2022/11/30 時点

2022年は株式市場全体が不振の中、この1年で20%を超えるパフォーマンス！

長期でも3年で9%、5年で3%、10年はややマイナスですが、設定来8%超えで新興国ETFとしてはかなり高いリターンを叩き出しています。

それでは、EWWの高いパフォーマンスを支えるトップ10構成銘柄を確認していきましょう。

比率	会社名	ティッカー	保有株数
14.38%	America Movil	AMXL	163,321,118
10.48%	Grupo Financiero Banorte	GFNORTEO	14,806,061
10.23%	Walmart de Mexico	WALMEX	29,849,933
8.10%	Fomento Economico Mexican	FEMSAUBD	10,808,610
4.48%	Grupo Mexico	GMEXICOB	12,664,086
3.84%	Cemex CPO	CEMEXCPO	97,049,229
3.62%	Grupo Bimbo	BIMBOA	8,659,104
3.35%	Grupo Aeroportuario del Pacifico	GAPB	2,332,749
3.01%	Grupo Aeroportuario del Sureste	ASURB	1,279,475
2.43%	Grupo Financiero Inbursa	GFINBURO	14,299,366