【非居住者向け】海外移住後におすすめの証券口座とは?
BROKERS INVESTMENT STOCKS/ETFs
海外移住時の資産運用に悩む人「海外に移住予定だけど、日本で使っている証券口座は使えないらしい。移住した人はどうやって資産運用をしているの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
この記事を書いている僕は、海外在住8年目。
ベトナム、フィリピン、インドネシア、シンガポールと東南アジアを仕事で転々としつつも、米国株に投資しながら資産運用を続けています。
そんな僕が、海外在住者のどんな証券口座で資産運用をしているのか?という疑問にお答えしていきます。
日本人でも口座開設可能な海外証券会社なら
もくじ
- 海外移住時の証券口座の取り扱い
- 海外移住後におすすめの証券口座とは?
- あわせて使いたいサービス
海外移住時の証券口座の取り扱い
海外に移住するということは、基本的には日本から住民票を抜いて「非居住者」という扱いになります。
その場合、日本の各証券会社の扱いはどうなっているのか、確認しておきましょう。
取引 | 特定口座 | NISA | 非居住者への対応 | |
楽天証券 | × | × | × | 1年以上5年未満は手続き後、日本株式と個人向け国債のみ保有可能 |
SBI証券 | × | × | × | 休眠口座として株式の維持は可能、永住の場合は閉鎖 |
マネックス証券 | × | × | × | 解約、もしくは海外商品売却後、休眠口座対応 |
GMOクリック証券 | × | × | × | 滞在期間が1年以上は解約 |
どの証券会社も非居住者になった時点で、解約 or 取引を制限、良くても休眠口座として帰国まで維持できるという対応になります。
というのも、日本の証券会社は、日本の金融庁から事業免許を取得し、日本国内のみで有効な金融取引に関する事業許可を得ているためです。
つまり、海外に在住する契約者の取引を仲介してしまうと、金融商品取引法違反となるそうです。
何もできない口座を持っておくぐらいなら解約するか、海外でも利用できる証券会社を開設することを考えた方がよさそうですね。
よくある質問
こうした記事を上げていると、多くの方から同じような質問を受けるので、この場でまとめて回答しておきますね。
Q1. 海外移住後もVPNを使ってこっそり取引すればバレない?
証券会社は登録者の取引情報を把握、税務署に報告しているため、いずれ大きな問題になるでしょう。
大切な資産を守るため、危ない橋は渡らずに、移住先でも使える口座開設等の準備した上で移住を進めましょう。
Q2. 海外移住(アメリカ以外の国)してアメリカの証券会社を使った場合、税金はどうなりますか?
アメリカの証券会社を利用する場合は毎年、W-8BEN(米国源泉税に対する受益者の非居住証明書)に居住国と税率を記載・提出する必要があり、それをもとに源泉徴収が行われます。
基本的に配当金はアメリカで一旦源泉徴収され、売却益は移住先の税制に従って確定申告が必要があります。
海外移住後におすすめの証券口座とは?
それでは、海外移住後に使えるおすすめの証券口座を4つ紹介していきます。
移住先の国によって口座開設の可否は変わってくるので、対応国もチェックしてくださいね。
- Firstrade(ファーストレード)
- InteractiveBrokers(インタラクティブ・ブローカーズ)
- Charles Schwab International(チャールズ・シュワブ・インターナショナル)
- TD Ameritrade(TDアメリトレード)
Firstrade(ファーストレード)
Firstrade(ファーストレード)はアメリカ・ニューヨークを拠点とするインターネット証券会社です。
メリット
- 取引手数料が無料
- 口座維持手数料なし
- 配当の再投資(DRIP)が可能
デメリット
- アメリカの銀行口座が必要
- 海外送金のコスト
- 英語・中国語のみ対応
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
海外に移住すると、日本の証券口座は閉鎖されてしまいますよね。それでも、将来に向けた資産運用として、米国株に投資したい人は当然多いはず。今回は、そんな方に向け海外居住者でも利用できるFirstradeがどんな会社なのか、メリットとデメリットも含め、ユーザーである僕が口座開設の方法を解説していきます。
InteractiveBrokers(インタラクティブ・ブローカーズ)
InteractiveBrokers(インタラクティブ・ブローカーズ)はアメリカ・ニューヨークを拠点とする老舗の証券会社です。
メリット
- 株・FX・暗号資産など幅広い商品に投資可能
- 23種類の通貨に対応
- サポート地域が多い(日本語対応もあり)
デメリット
- $0.005/1株〜取引手数料がかかる
- 初心者には使いづらい
- $10の引き出し手数料がかかる(月1度は無料)
Charles Schwab International(チャールズ・シュワブ・インターナショナル)
Charles Schwab(チャールズ・シュワブ)は、アメリカ・サンフランシスコにて創業された50年以上の歴史を持つ老舗の証券会社。
メリット
- 取引手数料が無料
- 口座維持手数料なし
- 配当の再投資が可能
デメリット
- アメリカの銀行口座が必要
- 海外送金のコスト
- 英語・スペイン語・中国語のみ対応
>> Charles Schwab Internationalで口座開設する
【米国株手数料無料】チャールズ・シュワブ証券の口座開設方法とは?
「海外移住しても米国株を取引したい。チャールズ・シュワブなら一部の国からでも受け付けているらしいけど、日本語での情報が少ないし、英語での口座開設は不安だなぁ…」そんな悩みを持つ方へ向けた記事です。世界でもトップクラスの運用資産を誇るチャールズ・シュワブのインターナショナル口座を開設したので、開設方法を解説します。
TD Ameritrade(TDアメリトレード)
TD Ameritradeはアメリカ・ネブラスカを拠点とするオンライン証券で、Charles Schwabのグループ会社。
メリット
- 取引手数料が無料
- 口座維持手数料なし
- 配当の再投資(DRIP)が可能
デメリット
- アメリカの銀行口座が必要
- 海外送金のコスト
- 英語のみ対応
※ 中華圏、シンガポール、マレーシア、タイ在住の場合は現地法人での口座開設となるため、アメリカの銀行口座は必要なくなります。
あわせて使いたいサービス
基本的にこれらの証券口座を使う場合、アメリカの銀行口座を持つ必要があります。
ということで、最後に証券口座の開設とあわせて持っておきたいサービスを3つ紹介します。
- UnionBank(ユニオンバンク)
- Wise(ワイズ)
- Revolut(レボリュート)
UnionBank(ユニオンバンク)
UnionBank(ユニオンバンク)は、アメリカ・カリフォルニア州を中心に150年以上の運営されている歴史のある銀行。
かつて三菱UFJグループだったこともあり、日本にいながらアメリカの銀行口座を作れる唯一の銀行となっています。
日本語対応専門のジャパニーズカスタマーサービスがあるため、英語が苦手な方でも安心して利用できますよ。
【米国株投資への第一歩!】ユニオンバンクの口座開設方法を解説
「海外に移住すると日本の口座は凍結されるらしいけど、資産運用は続けたい。日本にいる間にアメリカの銀行口座の開設ができたら便利なんだけど、何かいい方法はないかな?」そんな悩みを持つ方向けの記事です。結論、ユニオンバンクであれば、日本にいながらも超簡単にアメリカの銀行口座を持つことができるので、その方法を解説します。
Wise(ワイズ)
Wise(ワイズ)は、イギリス発のオンライン海外送金サービス。
中継銀行を挟まないため、無駄な手数料を省き、素早く送金できるのが特徴です。
日本円からUnionBankへの米ドル送金を使って、ACH送金で証券会社へ送ると手数料を抑えて投資資金を確保できますよ。
Wise(旧TrasnsferWise)の使い方【海外在住ヘビーユーザーが解説】
「海外に送金を考えている。Wise(旧TrasnsferWise)っていうサービスがいいらしいけど、どうやって使うのか詳しく知りたいな。」そんな疑問を持つ方向けの記事です。海外在住6年目のヘビーユーザーの僕が、画像を大量に使ってアカウントの開設から、送金までの6ステップを丁寧に解説してきます。
Revolut(レボリュート)
Revolut(レボリュート)は、イギリス発のデジタル銀行・海外送金サービス。
アプリ1つで、複数の通貨を同時に所有し、残高管理、両替、送金などを行えるのが特徴です。
基本的にはWiseに似たサービスですが、支出分析ツールがあり、外貨の支出管理には非常に便利なので海外生活には必須のアイテムです。
【海外生活に必須】デジタル銀行アプリのRevolutで口座開設!
「海外生活や送金に便利なRevolutってアプリを知ったけど、どんな会社のサービスなの?メリット・デメリットや口座開設方法も知りたいな。」そんな疑問を持つ方向けの記事です。アプリひとつで海外送金・両替・資金管理・投資までできる海外生活に必須の金融スーパーアプリのRevolutについて解説します。
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