【巨大テックに投資】O’Sharesのグロース株ETF、OGIGとは?
O’Sharesについて知りたい人「最近OGIGっていうグロース株ETFについて知ったけど、どんなETFでどんな会社が運用しているの?もっと詳しい情報が知りたいな。」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
今回は、こんな疑問を持つ方向けの記事です。
最近の米国株ブームの中、年初来68%以上の成長と大きくアウトパフォームしたことでじわじわと話題になりつつある、O’ShareブランドのETF「OGIG」。
僕自身も購入を検討しており、色々と情報を調べていましたが、日本語での情報がほとんどなかったので、このブログにまとめておこうと考えました。
ということで、この記事ではO’Sharesの基本情報から、購入方法まで紹介していきたいと思います。
日本人でも口座開設可能な海外証券会社なら
もくじ
- O’Shares ETF Investmentsとは?
- O’SharesのETF銘柄紹介
- O’SharesのETFの買い方とは?
O’Shares ETF Investmentsとは?
O’Shares ETF Investmentsは、アメリカにて設立されたETFに特化した投資ファンド。
なんと言っても、このファンドで注目されているのは、会長である「Mr.ワンダフル」ことケビン・オレアリー氏。
アメリカ版マネーの虎「Shark Tank(シャークタンク)」などの人気TV番組でお馴染みのカナダの起業家・投資家です。
PCゲームの会社や、倉庫ビジネスで財を成し、2016年にO’Sharesを立ち上げました。
※ 2022年6月より、SS&C ALPS Advisorsという会社と提携し、O’SharesブランドのETFはすべてALPS社が販売を行なう形に変更となりました。
O’Sharesはあくまで、ブランド・マーケティングに関わっていく立て付けに変わっています。
SS&C ALPS Advisorsってどんな会社?
本社 | アメリカ・コロラド州・デンバー |
創業 | 1986年 |
社長 | ラトン・スパー |
従業員数 | 24,000名 |
総運用資産 | $19 Billion (約2.5兆円) |
ALPS社は、世界で40以上のETFを取り扱っており、アメリカ最大の石油ETPのUSOや、天然ガスに投資できるUNLが有名な商品の1つとなっています。
O’Sharesブランドの強み
O’SharesブランドのETFは、長期投資による資産形成と保護目的とする投資家に向け、ルールベースの投資哲学を反映した品質重視のETFを提供しています。
- 収益性
- 現金収入
- 強力なバランスシート
この3つが揃っている企業を組み込むことを大前提とし、投資をシンプルで分かりやすくすることをモットーにインデックス管理のETFを提供しています。
O’SharesのETF銘柄紹介
現在、O’Sharesが提供しているETFは全部で4銘柄。
ティッカー | 正式名称 | 経費率 | 設定来 |
OUSA | ALPS | O’Shares U.S. Quality Dividend ETF | 0.48% | 11.34% |
OUSM | ALPS | O’Shares U.S. Small-Cap Quality Dividend ETF | 0.48% | 8.75% |
OGIG | ALPS | O’Shares Global Internet Giants ETF | 0.48% | 11.37% |
OEUR | ALPS | O’Shares Europe Quality Dividend ETF | 0.48% | 3.71% |
どれも経費率は0.48%で、ややお高めの経費率となっております。
ただ、肝心なのはパフォーマンスなので、それぞれ詳細を見ていきましょう!
OUSA
まずは、2015年7月に設定されたO’Sharesでは一番歴史のある「OUSA」。
正式名称は、O’Shares U.S. Quality Dividend ETFで、高配当かつ財務成績が優秀な企業100社に幅広く分散されています。
OUSAで保有するトップ10銘柄は以下の通り。
比率 | 会社名 | ティッカー |
5.71% | Johnson & Johnson | JNJ |
5.01% | Procter & Gamble Co. | PG |
4.49% | Verizon Communications Inc. | VZ |
4.40% | Microsoft Corp. | MSFT |
4.10% | Pfizer Inc. | PFE |
3.81% | Home Depot Inc. | HD |
3.53% | Apple Inc. | AAPL |
3.31% | Lockheed Martin Corp. | LMT |
3.19% | McDonald’s Corp. | MCD |
2.80% | UnitedHealth Group Inc. | UNH |
高配当かつ財務成績が優秀だけあって、誰もが知る銘柄ばかりですね。
パフォーマンスは、設定来で10%越えでなかなかの成績です。
OUSA | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
トータルリターン | 12.25% | 11.68% | 11.35% | 11.34% |
配当利回りは1.56%ですが、毎月配当というのが大きな特徴となっています。
OUSM
OUSMは、2016年12月設定の配当型ETF。
正式名称は、O’Shares U.S. Small-Cap Quality Dividend ETFで、高配当で財務優秀なアメリカ小型株100社に幅広く分散されています。
OUSMで保有するトップ10銘柄は以下の通り。
比率 | 会社名 | シンボル |
2.57% | Service Corp. International | SCI |
2.53% | Erie Indemnity Co. | ERIE |
2.46% | Jack Henry & Associates Inc. | JKHY |
2.44% | Amdocs Ltd. | DOX |
2.32% | Juniper Networks Inc. | JNPR |
2.32% | Bunge Ltd. | BG |
2.18% | Premier Inc. | PINC |
2.17% | Cboe Global Markets Inc. | CBOE |
2.08% | Gentex Corp. | GNTX |
2.06% | SEI Investments Co. | SEIC |
パフォーマンスは、小型株で資本財など工業セクター比率が高めのため、
OUSM | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
トータルリターン | 3.80% | 11.58% | 8.85% | 8.75% |
配当利回りは1.51%ですが、OUSMも毎月配当のETFとなっています。
小型株のみのため、ボラティリティは低い一方で、多くの人がまだ知らない収益性の高い100社に分散されているため、長期保有で大きなリターンを求める投資家向けですね。
OGIG
そして、3つ目は今回の大本命「OGIG」です。
正式名称は、O’Shares Global Internet Giants ETFで、その名の通りインターネット業界の巨人60銘柄を集めた2018年6月に設定されたグロースETFです。
OGIGで保有するトップ10銘柄は以下の通り。
比率 | 会社名 | ティッカー |
6.20% | Alphabet Inc. | GOOGL |
6.02% | Microsoft Corp. | MSFT |
4.75% | Amazon.com Inc. | AMZN |
2.36% | Meituan | 3690 HK |
2.24% | Tencent Holdings Ltd. | 700 HK |
2.04% | Snowflake Inc. | SNOW |
1.85% | Meta Platforms Inc. | META |
1.65% | Sea Ltd. | SE |
1.60% | Crowdstrike Holdings Inc. | CRWD |
1.59% | Pinduoduo Inc. | PDD |
ETF名の通り、誰もが知るアメリカ、中国の巨大テック企業中心に構成されています。
気になるパフォーマンスですが、ここ1年は大きなマイナスではあるものの、2020年に大きな成長を見せたことで、設定来では10%以上のリターンを出しています。
OGIG | 1年 | 3年 | 設定来 |
トータルリターン | -27.41% | 16.04% | 11.37% |
銘柄数、セクターともに分散を効かせない一点突破型のETFなので、マーケットが追い風の時はものすごい勢いでリターンを出すETFとなっています。
OEUR
最後に「OEUR」で、正式名称は、O’Shares Europe Quality Dividend ETF。
こちらは、2015年8月設定のヨーロッパの高配当企業50社を厳選、分散したETFです。
OEURで保有するトップ10銘柄は以下の通り。
比率 | 会社名 | ティッカー | 国 |
5.89% | Nestle SA | NESN | スイス |
5.58% | Roche Holding AG | ROG | スイス |
5.36% | Novo Nordisk A/S | NOVOB | デンマーク |
3.77% | LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton | MC | フランス |
3.42% | AstraZeneca PLC | AZN | イギリス |
3.41% | Unilever PLC | ULVR | イギリス |
3.28% | Novartis AG | NOVN | スイス |
2.72% | L’Oreal SA | OR | フランス |
2.67% | SAP SE | SAP | スウェーデン |
2.57% | Sanofi | SAN | フランス |
誰もが知るヨーロッパの大企業が入っており、オレイリー氏も自身のポートフォリオにも組み込んでいる銘柄とのことです。
パフォーマンスは設定来で3%でほどですが、配当利回りは2.87%あり、毎月配当となっています。
OEUR | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
トータルリターン | 4.87% | 6.32% | 5.74% | 3.71% |
ヨーロッパ市場に分散しつつ、配当金ももらいたいという方は検討してもいいかもしれませんね。
O’SharesのETFの買い方とは?
気になるO’SharesのETFの購入方法ですが、残念ながら日本の大手ネット証券では取り扱いがないようです。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
OGIG | × | × | × | ○ | ○ |
OUSA | × | × | × | ○ | ○ |
OUSM | × | × | × | × | ○ |
OEUR | × | × | × | × | ○ |
日本語で利用できる証券会社なら、外資系のIG証券にOGIG、OUSAの取り扱いがありました。
CFD口座ではありますが、日本のメジャー証券ではなかなか買えない株やETFの取り扱いも豊富です。
OGIGを購入したいという方は以下のリンクより、口座開設をどうぞ。
[PR] >> IG証券で口座開設する
またOGIGを現物で買いたいという方は、日本人でも口座開設可能なアメリカのネット証券Firstradeもおすすめです。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なくアクセス可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、UUPはもちろん、米国に上場する株式のほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
詳しい口座開設の流れは、別記事にて解説しています。
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
海外に移住すると、日本の証券口座は閉鎖されてしまいますよね。それでも、将来に向けた資産運用として、米国株に投資したい人は当然多いはず。今回は、そんな方に向け海外居住者でも利用できるFirstradeがどんな会社なのか、メリットとデメリットも含め、ユーザーである僕が口座開設の方法を解説していきます。
さいごに
ということで、今回はOGIGの急成長で注目が集まる、O’SharesのETFを紹介してきました。
ファンドとしての歴史は長くないものの、会長の知名度と2020年の驚異的なパフォーマンスで話題に上がりました。
いずれ日本でも話題になってくるかもしれないので、ウォッチリストに入れておいてもいいかもしれませんね。
日本人でも口座開設可能な海外証券会社なら
人気記事【米国株投資】ARK社のETFとは?【破壊的イノベーション】