【宇宙ETF5選】UFO、ARKX、ROKT、ITA、XARを徹底比較!

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宇宙ETFに投資したい人「宇宙関連銘柄に投資したいけど、同じテーマのETFがいくつもあってどれに投資するか迷うなぁ…まずは、それぞれのETFの違いや特徴を比較したいな。」

こんにちは、旅リーマンのZuminです。

宇宙産業はすでに43兆円の市場規模があり、20年後には3倍の120兆円を突破すると言われる急成長分野です。

そんな伸びしろだらけの業界にまるっとETFで投資をして、長期での成長の恩恵を受けたいと考える人は多いはず。

ということで、この記事ではそんな宇宙ビジネス投資に興味がある方向けに、米国上場の宇宙ETF5つを紹介していきます。

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もくじ

  • 宇宙ETF5選!
  • 各宇宙ETFの構成銘柄とは?
  • 各宇宙ETFの投資方法とは?

宇宙ETF5選!

宇宙ETF5選!

まずは、米国に上場する宇宙ETFの5選の比較をしてみましょう。

ティッカー運用会社純資産総額経費率設定来設定日構成銘柄数1日平均取引ボリューム
UFOProcure AM約78億円0.75%-14.50%2019/4/11397,398
ARKXARK Invest約388億円0.75%-17.67%2021/3/3035-5575,605
ROKTState Street約25億円0.45%8.83%2018/10/22341,650
ITABlack Rock約8,046億円0.39%10.63%2006/5/135702,356
XARState Street約2,061億円0.35%16.04%2011/9/183382,093
2023/3/6 時点

純資産総額・取引ボリュームでは、ITAが圧倒的なNo.1。

一方で、経費率の面ではXARが0.35%と一番低く、さらに設定来でのリターンも16%とズバ抜けたパフォーマンスを残しています。

それでは、各ETFの詳細についてもう少し深掘りしていきましょう。

UFO

UFOはProcure社によって設定された宇宙ETF。

正式名称は Procure Space ETF で、ベンチマークとなる S-Network Space Index と同等のパフォーマンスを目指して運用されています。

2019年設定と歴史が浅く、まだまだ未知数なETFといえるでしょう。

UFO1ヶ月3ヶ月6ヶ月1年設定来
パフォーマンス-4.43%0.17%-2.62%-16.84%-14.50%
出典:procureetfs.com 2023/2/28 時点

UFOについてより詳しく知りたい方は、以下の別記事にてどうぞ。

ARKX

ARKXはARK社によって設定された宇宙ETFで、正式名称は ARK Space Exploration & Innovation ETF

2021年設定のため、宇宙ETFの中で最も歴史が浅く、唯一のアクティブ運用型のETFという特徴があります。

ARK社という一世風靡したブランドということもあり、取引ボリュームや純資産額はそこそこ集まっていますが、設定来-17%と厳しいスタートとなっています。

ARKX1ヶ月3ヶ月1年設定来
パフォーマンス-0.07%10.36%-14.48%-17.67%
出典:ark-funds.com 2023/1/31 時点

ARKXに関する詳しい情報は、以下の別記事にてご確認ください。

ROKT

ROKTは、State Street社のSPDRブランドで設定されたETF。

正式名称は、SPDR S&P Kensho Final Frontiers ETFで、ベンチマークの S&P Kensho Final Frontiers Index と同等のパフォーマンスを目指し運用されています。

最後のフロンティアという名の通り、宇宙のみならず、深海など人類未開の地でのイノベーションを牽引する会社に投資をすることができます。

純資産・出来高ともに薄い銘柄ですが、パフォーマンスは長期で8%を超えるプラスとなっています。

ROKT1ヶ月1年3年設定来
パフォーマンス-0.74%5.71%8.56%8.83%
出典:ssga.com 2023/2/28 時点

ITA

ITAは、Black Rock社のiSharesブランドで運用される宇宙&防衛ETF。

正式名称は、iShares U.S. Aerospace & Defense ETF で、ベンチマークの Dow Jones U.S. Select Aerospace & Defense Index と同等のパフォーマンスを目指し運用されています。

米国上場の民間航空機、軍用機、防衛機器の製造会社が中心で構成されており、軍需産業ETFとしての柵面が強いです。

この中で最も歴史あるETFですが、長期にわたって安定したパフォーマンスを見せており、アメリカの軍需産業の強さを感じます。

ITA1年3年5年10年設定来
パフォーマンス3.66%5.63%3.68%13.74%10.63%
出典:ishares.com 2023/2/28 時点

XAR

XARは、ROKT同様にState Street社のSPDRブランドで運用される宇宙&防衛ETF。

正式名称は、SPDR S&P Aerospace & Defense ETF でベンチマークの S&P Aerospace & Defense Select Industry Index と同等のパフォーマンスを目指し運用されています。

こちらも宇宙のみならず、軍需産業という側面が強いETFとなっています。

設定来のトータルリターンでは、XARが一番高く16%という結果になっています。

XAR1ヶ月1年3年5年10年設定来
パフォーマンス0.48%-2.76%6.64%6.96%14.90%16.04%
出典:ssga.com 2023/2/28 時点

各宇宙ETFの構成銘柄とは?

各宇宙ETFの構成銘柄とは?

それでは、各宇宙ETFのトップ10構成銘柄をチェックしていきましょう。

UFO

比率会社名シンボル保有株数
9.85%MAXAR TECHNOLOGIES INCMAXR108,866
5.67%IRIDIUM COMMUNICATIONS INCIRDM52,679
5.62%VIASAT INCVSAT88,807
5.43%VIRGIN GALACTIC HOLDINGS INC COMSPCE569,458
5.23%ROCKET LAB USA INCRKLB669,614
4.84%GARMIN LTDGRMN27,875
4.71%SES SASESG FP387,983
4.32%TRIMBLE INCTRMB46,180
4.29%EUTELSAT COMMUNICAETL FP345,499
4.03%PLANET LABS PBCPL498,143
出典:procureetfs.com 2023/3/7 時点

UFOでは、衛星通信事業を行うMaxar社が比率1位。

その他の銘柄も、衛星を活用したビジネスを行う会社が中心に構成されています。

ARKX

比率会社名ティッカー保有株数
8.45%TRIMBLE INCTRMB455,354
8.15%IRIDIUM COMMUNICATIONS INCIRDM381,861
7.44%KRATOS DEFENSE & SECURITYKTOS1,615,474
6.59%AEROVIRONMENT INCAVAV215,053
5.78%THE 3D PRINTING ETFPRNT703,588
5.43%L3HARRIS TECHNOLOGIES INCLHX72,526
4.85%KOMATSU LTD6301 JP550,888
3.56%DEERE & CODE23,888
3.24%TERADYNE INCTER91,048
3.09%UIPATH INC – CLASS APATH578,594
出典:ark-funds.com 2023/3/7 時点

衛星測位システムを活用し、農作物の管理をするソフトウェアを提供するTrimbleが比率1位。

アクティブ投資ETFのため銘柄は日々入れ替わりますが、日本のコマツ社やARKの自社ETFである3DプリントETFなどが組み入れられており、異彩を放っていますね。

ROKT

比率会社名ティッカー保有株数
6.13%MAXAR TECHNOLOGIES INCMAXR22,352
4.38%HEXEL CORPORATIONHXL11,003
4.31%IRIDIUM COMMUNICATIONS INCIRDM12,902
4.15%BOEING COMPANYBA3,606
4.08%VIRGIN GALACTIC HOLDINGS INC COMSPCE138,953
3.94%ROCKET LAB USA INCRKLB161,543
3.71%HEICO CORPORATIONHEI3,977
3.62%TELEDYNE TECHNOLOGIES INCTDY1,548
3.53%AEROJET ROCKETDYNE HOLDINGS INCTDY11,762
3.40%RAYTHEON TECHNOLOGIES CORPRTX6,427
出典:ssga.com 2023/3/6 時点

ROKTでも衛星通信事業を行うMaxar社が比率1位。

LMT、BAなど航空・防衛関連銘柄が多めなETFという印象です。

ITA

比率会社名ティッカー保有株数
20.09%RAYTHEON TECHNOLOGIES CORPRTX11,920,164
15.38%LOCKHEED MARTIN CORPLMT1,891,317
8.17%BOEINGBA2,276,510
5.33%TRANSDIGM GROUP INCTDG408,845
4.72%HOWMET AEROSPACE INCNOC6,373,419
4.39%AXON ENTERPRISE INCAXON1,170,160
4.28%TEXTRON INCTXT3,434,498
4.14%L3HARRIS TECHNOLOGIES INCLHX1,143,790
3.99%GENERAL DYNAMICS CORPGD1,012,286
3.67%NORTHROP GRUMMAN CORPNOC461,377
出典:ishares.com 2023/3/6 時点

防衛・航空宇宙事業を行うRaytheonが組入比率20%超えで圧倒的1位。

宇宙だけでなく防衛もITAのテーマになっているため、かなり軍需産業的な銘柄が多くなっている印象ですね。

XAR

比率会社名ティッカー保有株数
4.70%AXON ENTERPRISE INCAXON326,305
4.52%TRANSDIGM GROUP INCTDG90,243
4.48%HEXEL CORPORATIONHXL940,814
4.37%SPIRIT AEROSYSTEMS HOLDINGS INCSPR1,984,801
4.22%BOEING COMPANYBA306,441
4.16%VIRGIN GALACTIC HOLDINGS INCSPCE11,831,988
4.12%HOWMET AEROSPACE INCHWM1,447,856
4.12%MAXAR TECHNOLOGIES INCMAXR1,235,095
3.98%HEICO CORPORATIONHEI350,368
3.84%WOODWARD INCWWD592,109
出典:ssga.com 2023/3/6 時点

XARでは、テイザー銃など防衛・セキュリティ関連機器を開発するAXONが比率1位。

LMT、BA、NOCなど他の宇宙ETFとも被る銘柄が多いですね。

各宇宙ETFの銘柄の重複率はどうなの?

ぱっと見、かなり銘柄が重複しているような5つの宇宙ETFですが、実際にそれぞれの銘柄の重複率はどうなっているのでしょうか?

宇宙ETF重複率
出典:etfrc.com

重複率UFOARKXROKTITA
ARKX20%(8銘柄)
ROKT24%(12銘柄)12%(6銘柄)
ITA13%(9銘柄)9%(6銘柄)37%(16銘柄)
XAR22%(9銘柄)14%(6銘柄)48%(16銘柄)56%(31銘柄)

実際に数値化してみると、ROKT、ITA、XARの3つは宇宙と防衛産業をテーマにしていることから、かなり銘柄が重複していることがわかりますね。

一方で、ARKXは唯一のアクティブETFということもあり、他とはかなり違うポートフォリオで運用されていることがよくわかります。

各宇宙ETFの投資方法とは?

各宇宙ETFの投資方法とは?


今回紹介した宇宙ETFを購入できる証券会社ですが、国内の3大メジャー証券ではどれも取り扱いがないようです。

ということで、宇宙ETFを購入したい場合は、日本からでも開設可能な海外証券口座の開設をおすすめします。

証券会社楽天証券SBI証券マネックス証券IG証券Firstrade証券
UFO×××
ARKX×××
ROKT×××
ITA×××
XAR××××

日本語で利用できる証券会社であれば、外資系のIG証券であればUFO、ARKX、ROKT、ITAの4銘柄の取り扱いがありました。

CFD口座となりますが、なかなか日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、この機会に口座開設を検討してみてください。

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また、宇宙ETFに現物で投資したいという方には、日本人でも口座開設可能な米国ネット証券のFirstradeをおすすめします。

Firstradeのおすすめポイント

  • 取引手数料無料
  • 口座維持手数料なし
  • アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能

Firstradeであれば、今回紹介したすべての宇宙ETFはもちろん、米国に上場する株式のほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がります!

>> Firstradeで口座を開設する

Firstradeはアメリカのネット証券会社ですが、日本からの口座開設も受け付けており、アプリの使い勝手もいいので僕もメインの1つとして利用しています。

以下の別記事にて、Firstradeの利用に必須の米国の銀行の口座開設方法や、Firstradeの証券口座開設の解説していますので、参考にしてみてください。

さいごに

ということで、今回は宇宙ETF5選を紹介してきましたが、いかがでしたか?

宇宙産業は、2021年時点で43兆円規模に成長しており、2040年までに約3倍の120兆円規模までに拡大していくと推測されています。

現状は衛星や防衛産業が中心となっていますが、いずれ民間旅行が実現され、宇宙産業がより身近な存在になっていくことが予想されます。

そんなワクワクする未来に投資してみたい方は、こういった宇宙ETFを活用して成長を取り込んでみてもいいかもしれませんね!

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