【PFFより高配当?】優先株ETF4銘柄を比較してみた!

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優先株ETFを知りたい人「優先株のETFに興味がある。PFFも良さそうだけど、他に選択肢はないだろうか?経費率や配当利回りも加味して比較・検討したいな。」

こんにちは、旅リーマンのZuminです。

そんな疑問を持つ方向けの記事です。

以前、優先株ETFのPFFについて記事を書きましたが、思いのほか好評だったこともあり、PFFを超える優良な優先株ETFがないか興味本位で調べてみました。

すると、思った以上に選択肢があったので、今回はPFFを除く上位4銘柄を紹介していきます。

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もくじ

  • 優先株ETF4銘柄の紹介
  • 各優先株ETFの特徴
  • 優先株ETFの買い方

優先株ETF4銘柄の紹介

優先株ETF4銘柄の紹介

まずは、人気の優先株ETF4つを比較してみましょう。

ティッカー運用会社総運用資産経費率配当利回り設定日インデックス保有銘柄数
PGXInvesco7,950億円0.52%4.87%2008/1/31ICE BofAML Core Plus Fixed Rate Preferred Securities Index302
FPEFirst Trust7,700億円0.85%4.52%2013/2/11アクティブ運用304
PFFDGlobal X2,150億円0.23%5.03%2017/9/11ICE BofAML Diversified Core U.S. Preferred Securities Index259
PGFInvesco2,030億円0.55%4.73%2006/12/1ICE Exchange-Listed Fixed Rate Financial Preferred Securities Index108
2021/9/16 時点

PGXとPGFは、QQQで有名なInvesco社によって発行されている優先株ETFとなります。

PGXは優先株ETFの中では、PFFに次ぐ運用資産規模を誇り、設定からの歴史も長いです。

FPEは唯一のアクティブ運用のETFで、First Trust社という運用会社によって運用されています。

PFFDはGlobal X社という新興企業から提供されており、ETF4銘柄の中で最も歴史が浅いですが、PFFの半額の経費率で対抗している優先株ETFとなります。

各優先株ETFの特徴

各優先株ETFの特徴

それでは、各優先株ETFの特徴を見ていきましょう。

PGX

PGXは正式名称 Invesco Preferred ETF で、最低80%を以上をアメリカの優先株・転換社債に投資するファンドとなります。

リバランスは毎月実施され、ICE BofAML Core Plus Fixed Rate Preferred Securities Indexという指数をベンチマークにしていますが、指数全体に投資するわけではなく、サンプリングという手法で独自に運用されています。

PGX1年3年5年10年設定来
トータルリターン14.04%7.30%5.73%6.73%4.39%
出典:Yahoo! Finance 2021/9/16 時点

トップ10構成銘柄

比率会社名ティッカー保有株数
2.03%Invesco Government & Agency PortfolioAGPXX152,594,445.51
1.59%Citigroup IncC K4,270,069
1.45%JPMorgan Chase & CoJPM L4,120,485
1.43%Wells Fargo & CoWFC Z4,048,578
1.29%JPMorgan Chase & CoJPM M3,814,780
1.28%Wells Fargo & CoWFC Q3,505,037
1.27%JPMorgan Chase & CoJPM D3,492,468
1.21%AT&T IncT C3,441,276
1.21%Bank of America CorpBAC-PM3,371,175
1.20%JPMorgan Chase & CoJPM-PK3,407,937

配当金実績

出典:Seeking Alpha

年間配当金(1株当たり)年末時利回り対前年比
2020$0.74615.05%-6.38%
2019$0.79695.78%-2.78%
2018$0.81976.99%-2.46%
2017$0.84046.88%-1.87%
2016$0.85647.75%-1.94%

年々利回りは減少しており、2021年は5%を切ると思われますが、PFFよりは少し高い利回りを維持している状況です。

FPE

FPEは正式名称 First Trust Preferred Securities and Income ETF で、世界中のボラティリティの低い優先株・社債・転換社債など様々な資産にアクティブで運用がされているETFです。

他のETFとはちょっと毛色が異なり、格付けの高くないハイリスクな資産にも投資しているため、経費率も高めとなっています。

FPE1年3年5年10年設定来
トータルリターン17.19%8.22%7.25%5.97%
出典:Yahoo! Finance 2021/9/16 時点

トップ10構成銘柄

比率会社名ティッカー保有株数
2.10%Barclays PLC 8%
2.04%AerCap Holdings N.V. 5.88%
1.85%Emera Inc 6.75%
2.03%Wells Fargo & Co 7 1/2 % Non Cum Perp Conv Pfd Shs -A- Series -L-WFC.PRL
1.80%Societe Generale S.A. 5.38%
1.38%Highlands Holdings Bond Issuer Limited / Highlands Holdings Bond Co-Issuer
1.10%JPMorgan Chase & Co. 3.46%CMCF
1.07%Credit Suisse Group AG 7.5%
1.07%Enbridge Incorporation 6%
1.04%Global Atlantic Finance Company 4.7%

配当金実績

年間配当金(1株当たり)年末時利回り対前年比
2020$0.98535.03%-7.04%
2019$1.05995.73%-3.84%
2018$1.10237.04%2.24%
2017$1.07826.55%-4.92%
2016$1.13407.66%9.06%
出典:Seeking Alpha

FPEも徐々に利回りは下降しており、2021年は5%を切ってくると思われます。

PFFD

PFFDは正式名称 Global X U.S. Preferred ETF で、アメリカの優先株に投資するETF。

リバランスは四半期に1回で、ICE BofAML Diversified Core U.S. Preferred Securities Indexと同等の成果を目指して運用されています。

PFFD1年3年5年10年設定来
トータルリターン17.33%8.19%6.79%
出典:Yahoo! Finance 2021/9/16 時点

トップ10構成銘柄

比率会社名ティッカー保有株数
3.56%AVGO 8 09/30/22AVGO53,357
3.42%WFC 7 1/2 PERPWFC52,945
2.58%BAC 7 1/4 PERPBAC41,159
1.67%DHR 5 04/15/23DHR23,044
1.67%CASH39,602,867
1.51%NEE 5.279 03/01/23NEE669,288
1.43%C 6.4985 10/30/40C1,203,139
1.23%NEE 6.219 09/01/23NEE536,260
1.20%WFC 4 3/4 PERPWFC1,079,544
1.17%JPM 6 PERPJPM992,460

配当金実績

出典:Seeking Alpha

年間配当金(1株当たり)年末時利回り対前年比
2020$1.33505.35%-38.43%
2019$2.168210.01%54.94%
2018$1.39947.76%190.64%
2017$0.48152.57%
2016

PFFDは設定から歴史が浅く、過去4年分となりますが、2021年時点でも唯一5%を維持しており、手数料も安いことから期待が持てます。

PGF

PGFは正式名称 Invesco Financial Preferred ETF で、最低90%を以上をアメリカの金融機関の優先株・転換社債に投資するファンドとなります。

リバランスは毎月あり、ICE Exchange-Listed Fixed Rate Financial Preferred Securities Indexという指標をベンチマークに、銀行・証券・投資・保険会社の優先株に投資しています。

PGF1年3年5年10年設定来
トータルリターン13.10%6.91%5.54%6.66%4.76%
出典:Yahoo! Finance 2021/9/16 時点

トップ10構成銘柄

比率会社名ティッカー保有株数
2.77%Wells Fargo & CoWFC Z1,891,517
2.39%JPMorgan Chase & CoJPM C1,549,081
2.31%JPMorgan Chase & CoJPM M1,641,509
2.27%JPMorgan Chase & CoJPM L1,554,554
2.22%Wells Fargo & CoWFC Q1,463,724
2.14%JPMorgan Chase & CoJPM D1,421,822
2.12%Citigroup IncC K1,373,328
1.96%PNC Financial Services Group Inc/ThePNC P1,362,782
1.83%Capital One Financial CorpCOF-PI1,253,799
1.83%JPMorgan Chase & CoJPM-PK1,256,146

配当金実績

出典:Seeking Alpha

年間配当金(1株当たり)年末時利回り対前年比
2020$0.94255.06%-2.89%
2019$0.97055.59%-2.49%
2018$0.99536.57%-0.85%
2017$1.00386.44%-5.60%
2016$1.06347.56%0.92%

PGFは利回りは徐々に落ちていっているものの、4銘柄の中でも減配率が比較的ゆったりとしているので、安定感はありそうですね。

優先株ETFの買い方

優先株ETFの買い方

今回紹介した優先株ETFの取り扱いですが、PFFDは国内のメジャー証券でもあるようです。

SBI証券なら、FPEも取り扱いがありました。

楽天証券マネックス証券SBI証券IG証券Firstrade証券
PGX×××
FPE×××
PFFD×
PGF×××

逆に、日本語で利用できる外資系のIG証券であれば、PGXとPGFの取り扱いがありました。

CFD口座となりますが、なかなか日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、口座開設を検討してみてください。

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また、優先株ETFで得られる配当金を再投資して、複利の力で資産を大きくしたいという方は、日本人でも利用可能なアメリカのネット証券のFirstradeの口座開設がおすすめです。

配当再投資を自動にする方法

優先株ETFのような毎月配当があり、手動で再投資をするのは面倒ですよね。

Firstradeなら、日本の証券会社にはないDRIP(配当再投資)という機能があり、税引き後の配当金を自動で株の購入に充ててくれるという便利な手段があります。

DRIP使用例
・配当金:$32.96
・税引後DRIP再投資:$24.72
・株価:$98.4403
・購入株数:0.25112株

このように、1株に満たない金額であっても端数株で自動的に購入を進めてくれるので、めちゃめちゃ効率よく再投資できちゃいます。

FirstradeのDRIPの設定方法に関しては、以下の記事にて詳しく解説しているので、併せてご活用ください。

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まとめ:PFFとの比較

ティッカー運用会社総運用資産経費率配当利回り1日平均取引量3年リターン
PFFBlackRock2兆円0.46%4.47%3,606,9517.15%
PGXInvesco7,950億円0.52%4.87%1,407,7667.30%
FPEFirst Trust7,700億円0.85%4.52%2,318,0628.22%
PFFDGlobal X2,150億円0.23%5.03%704,9068.19%
PGFInvesco2,030億円0.55%4.73%347,7666.91%

こうして比較してみると、やはりPFFが圧倒的にトップクラス。

ただ、経費率を抑えて、さらに高い利回りを期待するのであれば、Global X社のPFFDを検討したいところですね。

優先株ETFは金融関連の銘柄が多く、決して不況時に強いというわけではないことを頭に入れておきましょう。

それでも、過去いずれの暴落からも株価を戻しており、利回りも高いので、逆に暴落時にうまく狙い撃ちできれば強い味方と言えるETFです。

分散投資の1つとしてポートフォリオに組み込み、配当再投資などを使って中長期で保有していくと良さそうですね。

この記事が、少しでもみなさんのお役に立てば幸いです。

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