【バイオテクノロジーETFのおすすめは?】IBB、XBI、ARKG、FBTを比較!

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バイオテクノロジーETFで迷っている人「バイオテクノロジー株のETFに興味があるけど、同じテーマでもいろいろなETFがあって迷うなぁ。どのETFを選んだらいいのだろう?」

こんにちは、旅リーマンのZuminです。

ここ最近、景気後退の懸念が日々強くなり、どんな投資戦略を組もうか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そんな状況ではディフェンシブな性格を持ち、インフレの悪影響も受けにくいセクターの代表格としてバイオテクノロジーが重宝されています。

ということで、この記事ではそんなバイオテクノロジー株をまとめたETF4つを紹介・比較をしてみたいと思います。

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もくじ

  • バイオテクノロジーETF4選!
  • 各バイオテクノロジーETFの構成銘柄とは?
  • 各バイオテクノロジーETFの投資方法とは?

バイオテクノロジーETF4選!

バイオテクノロジーETF4選!

まずは、バイオテクノロジーETFのトップ4を簡単に比較してみましょう。

ティッカー運用会社純資産総額経費率分配利回り設定来設定日構成銘柄数1日平均取引ボリューム
IBBBlackRock(iShares)約9,630億円0.45% 0.28%6.83%2001/2/53722,800,389
XBIState Street(SPDR)約7,285億円0.35%0.23%9.97%2006/1/3115714,630,454
ARKGARK Invest約3,324億円0.75%8.45%2014/10/31483,812,903
FBTFirst Trust約1,637億円0.55%12.93%2006/6/193044,735
出典:etfdb.com 2022/5/23 時点

純資産総額・銘柄数では、最も歴史の長いIBBが圧倒的No.1。

取引ボリューム・経費率の安さでは、XBIがトップに。

しかし、設定来のパフォーマンスで比較すると、FBTが約13%の好成績を残しており、なかなか難しい選択を迫られそうですね。

それでは、各ETFの詳細についてもう少し深掘りしていきましょう。

IBB

IBBは、Black Rock社のiSharesブランドで運用されるバイオテクノロジーETFで、正式名称は iShares Biotechnology ETF

米国上場のバイオテクノロジーに関連する会社で構成された ICE Biotechnology Index をベンチマークに採用しています。

4つの中で最も歴史あるETFですが、300以上の銘柄に分散投資されていることから、リスクを抑えたディフェンシブETFとして重宝されています。

IBB1ヶ月3ヶ月1年3年5年10年設定来
トータルリターン-10.37%-7.81%-13.22%5.47%6.14%12.45%6.83%
出典:ishares.com 2022/5/23 時点

XBI

XBIは、State Street社のSPDRブランドで提供されるバイオテクノロジーETFで、正式名称は SPDR S&P Biotech ETF

S&P Biotechnology Select Industry Index をベンチマークに、大中小あらゆるサイズのバイオ株に150社以上に分散投資できるのが特徴となっています。

直近1年の-46%というダメージを見ると恐ろしくなりますが、1日平均の取引ボリュームは4つのETF中で最も多く、リターンも長期でならしてみると約10%と2番目にいいリターンを出しています。

XBI1ヶ月3ヶ月1年3年5年10年設定来
トータルリターン-17.98%-22.25%-46.03%-4.59%0.78%10.87%9.97%
出典:ssga.com 2022/5/23 時点

ARKG

ARKGはARK Invest社によって運用されるゲノムETFで、正式名称は ARK Genomic Revolution ETF

米国、海外問わずゲノム・ヘルスケアテクノロジー関連に投資をしており、唯一のアクティブ運用型のETFとなっているのが大きな特徴です。

4つのETFの中で最も歴史が浅いながらも、最も栄枯盛衰を経験しているバイオテックETFの1つと言えるかもしれません。

ARKG1ヶ月3ヶ月1年3年5年設定来
パフォーマンス-22.09%-28.56%-61.52%2.87%12.41%8.45%
出典:ark-funds.com 2022/5/23 時点

ARK社のETFに関する詳しい情報は、以下の別記事もあわせて参考にしてみてください。

FBT

FBTはFirst Trust社によって設定られたバイオテクノロジーETFで、正式名称は First Trust NYSE Arca Biotechnology Index Fund

その名の通り、ニューヨーク証券取引所に上場するバイオテック銘柄で構成された The NYSE Arca Biotechnology Index をベンチマークに採用しているETF。

純資産・出来高ともに一番低い銘柄ですが、設定来でのパフォーマンスは13%近くと2番目に高い数値となっています。

FBT1ヶ月3ヶ月1年3年5年10年設定来
パフォーマンス-10.68%-8.82%-17.29%-0.68%4.81%11.94%12.93%
出典:ftportfolios.com 2022/5/23 時点

各バイオテクノロジーETFの構成銘柄とは?

各バイオテクノロジーETFの構成銘柄とは?

それでは、各バイオテクノロジーETFのトップ10構成銘柄をチェックしていきましょう。

IBB

比率会社名ティッカー保有株数時価総額
9.55%AMGEN INCAMGN2,890,153$715,312,867.50
8.36%GILEAD SCIENCES INCGILD9,804,276$625,904,979.84
7.17%REGENERON PHARMACEUTICALS INCREGN811,901$536,780,227.14
6.84%VERTEX PHARMACEUTICALS INCVRTX1,980,828$512,222,312.52
4.95%MODERNA INCMRNA2,721,686$370,829,717.50
3.83%IQVIA HOLDINGS INCIQV1,422,214$287,045,451.62
3.27%BIONTECH SE ADRBNTX1,500,993$244,661,859.00
3.26%ILLUMINA INCILMN1,002,087$243,998,163.63
3.05%BIOGEN INCBIIB1,145,691$228,737,208.15
2.91%METTLER TOLEDO INCMTD175,707$217,627,176.06
出典:ishares.com 2022/5/20 時点

銘柄のリバランスは四半期に1度。

売上高、利益ともに実績のあるAMGN(アムジェン)が比率1位。

その他、コロナ関連でよく耳にしたREGN(リジェネロン)、MRNA(モデルナ)、BNTX(バイオンテック)も名を連ねています。

XBI

比率会社名ティッカー保有株数時価総額
1.44%TURNING POINT THERAPEUTICS INCTPTX2,890,153$106,039,713.57
1.40%HALOZYME THERAPEUTICS INCHALO1,816,177$80,511,126.41
1.35%ALKERMES PLCALKS2,586,475$75,783,717.50
1.35%IONIS PHARMACEUTICALS INCIONS1,958,990$77,321,335.30
1.31%BIOHAVEN PHARMACEUTICALS HOLDING COMPANY LTDBHVN530,930$75,922,990.00
1.28%IOVANCE BIOTHERAPEUTICS INCIOVA4,784,498$71,815,314.98
1.22%VIR BIOTECHNOLOGY INCVIR2,887,257$69,698,383.98
1.22%DYNAVAX TECHNOLOGY CORPDVAX6,467,171$73,790,421.11
1.21%GILEAD SCIENCES INCGILD1,087,249$69,214,271.34
1.20%VERTEX PHARMACEUTICALS INCVRTX266,727$71,576,190.45
出典:ssga.com2022/5/20 時点

銘柄のリバランスは四半期に1度。

臨床段階の医薬品の設計を行うTPTX(ターニングポイント)が比率1位。

とはいえ、ベンチマークとする指標が均等型インデックスのため、ほとんど同じウェイトでの割合となっています。

ARKG

比率会社名ティッカー保有株数時価総額
9.39%IONIS PHARMACEUTICALS INCIONS6,129,323$242,046,965.27
9.25%EXACT SCIENCES CORPEXAS4,482,760$238,348,349.20
5.10%TELADOC HEALTH INCTDOC4,017,296$131,526,271.04
4.27%CRISPR THERAPEUTICS AGCRSP1,952,910$110,026,949.40
4.27%SIGNIFY HEALTH INC -CLASS ASGFY8,326,070$110,153,906.10
3.96%FATE THERAPEUTICS INCFATE4,419,905$102,099,805.50
3.77%VERTEX PHARMACEUTICALS INCVRTX375,399$97,074,427.41
3.64%INCYTE CORPINCY1,252,984$93,823,441.92
3.50%CAREDX INCCDNA3,484,720$90,114,859.20
3.46%TWIST BIOSCIENCE CORPTWST2,409,799$89,138,465.01
出典:ark-funds.com 2022/5/20 時点

ARKGはアクティブ運用型のため、日々銘柄と比率は変化します。

現時点では、RNAIを専門とした治療法の発見と開発を専門とするIONS(アイオニス)が比率1位。

その他、TDOC(テラドック)、CRSP(クリスパー)はARK社の代表的な銘柄として他のETFでも入り続けています。

FBT

比率会社名ティッカー保有株数時価総額
4.66%GRIFOLS S.A. (ADR)GRFS4,569,496$59,723,312.72
3.94%GILEAD SCIENCES INCGILD792,293$50,579,985.12
3.93%ALKERMES PLCALKS1,680,788$50,423,640.00
3.75%UNITED THERAPEUTICS CORPUTHR255,589$48,135,076.37
3.72%AMGEN INCAMGN192,563$47,659,342.50
3.70%QIAGEN N.V.QGEN1,049,328$47,503,078.56
3.69%IONIS PHARMACEUTICALS INCIONS1,198,282$47,320,156.18
3.66%BIOMARIN PHARMACEUTICAL INCBMRN588,817$46,940,491.24
3.59%SEAGEN INCSGEN329,354$45,990,992.56
3.58%BIOGEN INCBIIB230,034$45,926,288.10
出典:ftportfolios.com 2022/5/20 時点

銘柄のリバランスは四半期に1度。

スペインに本社を置く医療機器メーカーのGRFS(グリフォルス)が構成比率1位。

GILD(ギリアド・サイエンシズ)やAMGN(アムジェン)はIBBやXBIにも組み入れられていましたね。

各バイオテクノロジーETFの銘柄の重複率は?

では、同じバイオテクノロジーをテーマにした4つのETFの銘柄の重複率はどうなっているのでしょうか?

各バイオテクノロジーETFの銘柄の重複率は?
出典:etfrc.com

重複率IBBXBIARKGFBT
IBB29%(130銘柄)11%(28銘柄)28%(48銘柄)
XBI29%(130銘柄)14%(15銘柄)22%(21銘柄)
ARKG11%(28銘柄)14%(15銘柄)15%(5銘柄)
FBT28%(48銘柄)22%(21銘柄)15%(5銘柄)

実際に数値化してみると、IBBとXBIの29%、IBBとFBTの48%の重複が目立ちます。

逆にARKGはどのETFと比べても被りが少なく、いかに尖った運用をしていることがわかりますね。

各バイオテクノロジーETFの投資方法とは?

各バイオテクノロジーETFの投資方法とは?

今回紹介したバイオテクノロジーETFを購入できる証券会社ですが、IBBとFBTは国内3大メジャー証券でも取り扱いがあるようです。

証券会社楽天証券SBI証券マネックス証券IG証券Firstrade証券
IBB
XBI×××
ARKG×××
FBT

日本語で利用できる証券会社であれば、外資系のIG証券ではすべての銘柄の取り扱いがありました。

CFD口座となりますが、なかなか日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、バイオテックETFを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。

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また、バイオテクノロジーETFへの現物投資を考えている方は、日本からでも利用可能なFirstradeをおすすめします。

Firstradeのおすすめポイント

  • アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
  • 取引手数料無料
  • 口座維持手数料なし

Firstradeであれば、今回紹介したすべてのバイオテクノロジーETFはもちろん、米国に上場する株式・ETFのほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。

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Firstradeはアメリカのネット証券会社ですが、日本人の口座開設も受け付けており、アプリの使い勝手もいいので僕もメインとして利用しています。

以下の記事で、詳しい口座開設方法や使い方など解説していますので参考にしてみてください。

さいごに

ということで、今回はバイオテクノロジーETF4選を紹介・比較してきました。

ディフェンシブな性格を持ちつつ、インフレの悪影響も受けにくいセクターということで、リセッションを見越した市場環境で注目を集めることになるでしょう。

  • IBB:とにかく分散して守りを固めたい人向け
  • XBI:流動性を重視、経費率を下げたい人向け
  • ARKG:それでも攻めたい人向け
  • FBT:長期で保有したい人向け

そんな状況に備えて、それぞれのニーズ、投資戦略に合ったバイオテクノロジーETFを選択できるといいかもしれませんね。

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