【カナダETF】EWCでカナダ市場に投資をしてみよう!
カナダ株に投資したい人「カナダ株に投資をしたいけど、個別株での投資は難しそう。EWCというETFがあるみたいだけど、どんなETFでどの証券会社で買えるの?」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
そんな疑問を持つ方向けの記事です。
世界第2位の広大な土地と資源を持ち、安定的に成長を続けるカナダ。
アメリカの隣とはいっても、カナダ株を買うのは意外とハードルが高いですよね。
今回は、そんな方向けにカナダ市場にまるっと投資できるETFのEWCを紹介します。
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もくじ
- カナダETFのEWCとは?
- EWCのパフォーマンスと構成銘柄
- EWCはどこで買える?
カナダETFのEWCとは?
EWCはカナダに上場する大型・中型株に広く投資ができる貴重なETFで、ブラックロック社のiSharesブランドから発行されています。
正式名称は iShares MSCI Canada ETF で、ベンチマークの MSCI Canada Index に連動したパフォーマンスを目指して運用されています。
運用資産総額 | $4 Billion(約5,470億円) |
取引所 | NYSE Arca |
設定日 | 1996年3月12日 |
インデックス | MSCI Canada Custom Capped Index |
経費率 | 0.50% |
配当利回り | 1.79% |
保有銘柄数 | 88 |
EWCの特徴は96年設定と国別ETFの中では歴史が長く、アメリカ上場のETFのため、USドルでカナダ株に投資できるということ。
経費率は0.50%と安いとは言えませんが、カナダ市場で株を買う手間やコストを考えれば、許容範囲という感じでしょうか。
ちなみにカナダ市場に投資できるETFは複数ありますが、EWCは取引ボリュームで他を圧倒しています。
ティッカー | 正式名称 | 経費率 | 総資産 | 平均取引ボリューム |
BBCA | JPMorgan BetaBuilders Canada ETF | 0.19% | 約8,350億円 | 286,816 |
EWC | iShares MSCI Canada ETF | 0.50% | 約5,470億円 | 7,543,506 |
FLCA | Franklin FTSE Canada ETF | 0.09% | 約300億円 | 102,528 |
流動性や歴史の長さなどの安心感の観点から、カナダにETFで投資するならば、EWCが一番無難な選択と言えるでしょう。
EWCのパフォーマンスと構成銘柄
それでは、EWCのチャートとパフォーマンスをチェックしていきましょう。
EWCの20年チャートですが、リーマンショックも経験しており、歴史が長いゆえにジェットコースターのような曲線を描いています。
では、EWCのトータルリターンを見ていきましょう。
EWC | 1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 設定来 |
トータルリターン | 1.80% | 13.83% | 10.01% | 6.35% | 8.27% |
ここ1年は市場環境の悪化でマイナスですが、3年で13%、10年の長期でも6%台とカナダらしい堅調な成長を続けていることがわかります。
さらに設定来でも8%を超えているので、国別ETFとしてはかなり優秀な成績です。
EWCのトップ10構成銘柄
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
7.61% | ROYAL BANK OF CANADA | RY | 3,132,414 | $304,826,685.37 |
6.62% | TORONTO DOMINION | TD | 4,030,063 | $265,239,472.45 |
4.75% | ENBRIDGE INC | ENB | 4,481,861 | $190,444,295.44 |
3.99% | BANK OF NOVA SCOTIA | BNS | 2,688,192 | $159,955,772.42 |
3.66% | CANADIAN NATIONAL RAILWAY | CNR | 1,320,176 | $146,541,585.96 |
3.62% | CANADIAN NATURAL RESOURCES LTD | CNQ | 2,602,994 | $145,165,418.49 |
3.60% | CANADIAN PACIFIC RAILWAY LTD | CP | 2,056,385 | $144,106,607.22 |
3.51% | BROOKFIELD ASSET MANAGEMENT INC | BAM.A | 3,121,788 | $140,698,597.36 |
3.46% | BANK OF MONTREAL | BMO | 1,433,476 | $138,762,257.52 |
2.90% | TC ENERGY CORP | TRP | 2,169,854 | $116,157,945.11 |
社名を見てもピンとこない方のために、どんな会社なのかサクッと紹介していきます。
Top 10銘柄はどんな会社?
- Royal Bank:カナダ第2位の銀行
- Toronto Dominion:カナダ第1位の銀行
- Enbridge:石油・天然ガスのパイプラインを運用するエネルギー企業
- Bank of Nova Scotia:カナダ第3位の銀行
- Canadian National Railway:カナダ最大の鉄道会社で唯一の大陸横断鉄道
- Canadian Natural Resourses:カナダ最大級の石油・天然ガス生産会社
- Canadian Pacific Railway:カナダからアメリカをもつなぐ貨物鉄道会社
- Brookfield AM:世界最大級のオルタナティブ資産運用会社
- Bank of Montreal:カナダ第4位の銀行
- TC Energy:北米最大のエネルギーインフラ開発会社
ご覧のとおり、10社中5社は銀行などの金融、3社がエネルギー、残り2社が鉄道と成長が堅い企業に投資されていることがわかりますね。
EWC全体のセクター別比率で見ても、ETFのほとんどがオールドエコノミーを中心に形成されていることがわかります。
それもそのはず、カナダは世界3位の資源埋蔵量を誇っており、トロント証券取引所には鉱業やエネルギー関連企業が世界のどの市場よりも多く上場されているのだそうです。
長期で安定したパフォーマンスを出しているのも納得のポートフォリオですね。
EWCはどこで買える?
最後にEWCはどこの証券会社で買えるのか調べたところ、日本の大手3証券での取扱いは確認できませんでした。
証券会社 | 楽天証券 | マネックス証券 | SBI証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
EWC | × | × | × | ◯ | ◯ |
今のところ、日本語で利用できる証券会社なら、外資系のIG証券に取り扱いがありました。
CFD口座となりますが、日本のメジャー証券ではなかなか買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、EWCを購入したいという方は口座開設を検討してみてください。
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またEWCを現物で購入したいという方には、日本人でも口座開設可能なネット証券Firstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- アメリカ上場の株・ETFに制限なくアクセス可能
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
Firstradeであれば、EWCはもちろん、米国に上場するほぼすべての株式の手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
詳しい口座の開設方法などは、このブログでも画像付きで解説しているので参考にどうぞ。
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さいごに
ということで、カナダETFのEWCについて紹介をしてきました。
アメリカの隣で順調に成長を続けるマーケットにまるっと投資ができて、堅調なリターンが期待できるETFです。
爆発的な成長こそ期待できませんが、投資先の分散という意味では面白いマーケットだと思うので、EWCを活用してカナダ株に投資してみてはいかがでしょうか?
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