【豪ドル建てETF】STWでオーストラリア株に投資しよう!

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豪ドルで投資したい人「オーストラリアの株に豪ドルを使って投資をしたい。STWというETFがあるらしいけど、どんなETFでどこの証券会社で買えるの?」

こんにちは、旅リーマンのZuminです。

そんな疑問を持つ方向けの記事です。

オーストラリアに投資できるETFといえば、EWAが代表的ですよね。

ただ、あくまで米国上場のETFで、米ドルでの投資になるため、通貨やリスクの分散を目的に豪ドルで直接投資したい人も多いはず。

というわけで、この記事ではオーストラリアに豪ドルで投資ができるETFのSTWについて解説していきます。

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もくじ

  • STWってどんなETF?
  • STWのパフォーマンスと構成銘柄
  • STWはどこで買える?

STWってどんなETF?

STWってどんなETF?

STWはオーストラリア証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額上位200社にインデックス投資ができるETF。

正式名称は SPDR S&P/ASX 200 Fund で、ステート・ストリート社のSPDRブランドで運営、オーストラリア市場でのみ売買がされています。

指数となる S&P/ASX 200 Index は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが時価総額加重平均で算出しており、「オーストラリア版のS&P 500」といって問題ないでしょう。

運用資産総額AU$4.2 Billion(約4,000億円)
取引所ASX(オーストラリア証券取引所)
設定日2001年8月24日
インデックスS&P/ASX 200 Index
経費率0.13%
配当利回り4.67%
保有銘柄数205
出典:ssga.com 2022/6/17 時点

設定は2001年8月と歴史は長く、運用額も4,000億円弱という巨大なETFとなります。

STWの特徴としては以下の3つが挙げられます。

  • ① 豪ドル建て
  • ② 相対的に低い経費率
  • ③ 高い利回り

オーストラリア市場に上場するETFのため、もちろん豪ドル建てとなり、米国市場に上場するEWA(0.50%)よりも低い手数料で運用されています。

さらに、4%を超える高い利回りが安定して期待できることから、穴場ETFとささやかれています。

STWのパフォーマンスは?

まずは、STWのリアルタイムチャート。

10年チャートを見ると、リーマンショック後、ゆるやかに右肩上がり成長を遂げています。

STW長期チャート
出典:Yahoo! Finance 2022/6/17 時点

では、STWのトータルリターンを見ていきましょう。

STW1ヶ月3ヶ月1年3年5年設定来
トータルリターン-2.62%3.14%4.76%7.78%8.71%7.95%
出典:ssga.com 2022/6/17 時点

ここ1ヶ月は市場環境の悪化でマイナスですが、長期で見ても3年で7%、5年でも8%のトータルリターンを出し続けていることがわかりますね。

配当利回りが常に4%ほど出ているというのが、安定したトータルリターンを産んでいる理由といえそうです。

STWのトップ10構成銘柄

STWのトップ10構成銘柄

それでは、STWのトップ10構成銘柄を確認していきましょう。

比率会社名ティッカーセクター保有株数
11.26%BHP Group LtdBHP素材11,084,082
7.77%Commonwealth Bank of AustraliaCBA金融3,724,429
6.44%CSL LtdCSLヘルスケア1,053,369
4.40%National Australia Bank LtdNAB金融7,103,091
3.50%Westpac Banking CorpWBC金融7,626,691
3.17%Woodside Energy Group LtdWDSエネルギー4,155,967
3.10%ANZ Bank Group LtdANZ金融6,127,320
3.04%Macquarie Group LtdMQG金融796,139
2.43%Wesfarmers LtdWES一般消費財2,470,715
2.33%Telstra Corp LtdTLS通信25,706,216
出典:ssga.com 2022/6/17 時点

銘柄のリバランスは、四半期に1度となっています。

社名を見てもピンとこない方のために、どんな会社なのかサクッと紹介していきます。

Top 10銘柄はどんな会社?

  • BHP Group:鉱業・金属・石油を扱う公営企業、世界第2位の鉱業会社
  • Commonwealth Bank:オーストラリア第2位の銀行
  • CSL:バイオテック企業
  • NAB:オーストラリア最大の銀行
  • Westpac Banking:オーストラリア第4位の銀行
  • Woodside Energy:石油・天然ガスの調査・製造会社
  • ANZ:オーストラリア第3位の銀行
  • Macquarie Bank:オーストラリア最大の投資銀行
  • Wesfarmers:オーストラリア最大の小売コングロマリット
  • Telstra:オーストラリア最大の公共・民間所有の通信会社

さすが、オーストラリアを代表する200社のうちのトップ10なので、堅い企業に投資されています。

僕自身も学生時代にオーストラリアに住んでいたことがありますが、CommonwealthやANZ銀行でお金を引き落とし、Telstraの携帯を使って、WesfarmersグループのスーパーのColesで買い物をする。

こんな生活をしていたので、生活に欠かせない企業というのはよくわかります。

セクター比率から見るオーストラリア経済

オーストラリアといえば、石炭や石油などの天然資源が豊富なので第1次産業が強いイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?

ただ、STW全体のセクター比率を見ると、素材や工業株の比率はそれほど高くないのが実情。

STWセクター別比率
出典:ssga.com 2022/6/17 時点

というのも、政府は対中国の貿易依存の脱却を目指し、観光・IT・ヘルスケア産業の第3次産業に注力。

さらに、積極的な移民政策による人口増加で内需に強い国に成長しているのです。

このことからも、アメリカや日本以外の投資先の1つとして、検討する価値はおおいにあるのではないでしょうか?

STWはどこで買える?

STWはどこで買える?

では、最後にSTWはどこの証券会社で買えるのか?を紹介します。

残念ながら、日本の大手3証券では取り扱いはありませんでした。

証券会社楽天証券マネックス証券SBI証券IG証券サクソバンク証券
STW×××

今のところ、外資系のIG証券とサクソバンクのCFD口座で取り扱いが確認できました。

日本のメジャー証券では買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、STWを購入したいという方は口座開設をどうぞ。

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さいごに

ということで、オーストラリアを代表する銘柄に豪ドルで投資ができるETF、STWを紹介しました。

爆発的な伸びは期待できずとも、安定して右肩上がりの成長と高配当をあわせ持つ銘柄です。

さらに、インデックスへの投資なので、基本的には放置でOK。

国際情勢や通貨のリスクの分散先としては、かなり有望なETFなのではないかと思います。

ポートフォリオの多様化の1つとして、STWを加えてみてはいかがでしょうか?

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