【ゲーム&eスポーツETF5選】EPSO、HERO、BETZ、BJK、NERD徹底比較
ゲーム&eスポーツETFで迷っている人「メタバースの世界が広がることで、ゲームやeスポーツ関連への投資も盛んになりそうだな。まるっとETFで投資したいけど、同じテーマのETFがたくさんあって迷うな…」
こんにちは、旅リーマンのZuminです。
メタバースブームに火がついたことで、親和性の高いゲームやeスポーツ関連銘柄に再び注目が集まり始めていますね。
【新たな経済圏】メタバースとは?
「最近メタバースっていう言葉をよく耳にするけど、どういう意味?」そんな疑問を持つ方向けの記事です。コロナ渦で行動が制限され、家にいながらもネットを通じて仮想空間でコミュニケーションをとることが当たり前になりつつある今、注目を集めるメタバース。この記事では、新たな経済圏になりうるメタバースについて解説していきます。
時流に乗ってひと稼ぎを考えている投資家は、ゲームやeスポーツ関連の銘柄への投資で、利益を上げたいと考えるのも自然な流れ。
とはいえ、個別銘柄を買っていくのは大変なので、ETFを活用してまるっと投資をしたいという人も多いはず。
この記事では、そんな方向けにアメリカで上場しているゲーム&eスポーツ関連のETF、トップ5をピックアップし、徹底比較していきます。
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もくじ
- ゲーム&eスポーツETF5選
- 各ゲーム&eスポーツETFの構成銘柄とは?
- 各ゲーム&eスポーツETFの購入方法とは?
ゲーム&eスポーツETF5選
まずは、人気のゲーム&eスポーツETF5つを純資産が多い順に比較してみましょう。
ティッカー | 運用会社 | 純資産総額 | 経費率 | 分配利回り | 過去1年のリターン | 設定日 | 構成銘柄数 | 1日平均ボリューム |
ESPO | Van Eck | 約615億円 | 0.55% | 0.12% | -11.89% | 2018/10/16 | 25 | 88,227 |
HERO | Global X | 約430億円 | 0.50% | 0.71% | -18.43% | 2019/10/25 | 40 | 161,059 |
BETZ | Roundhill | 約300億円 | 0.75% | 0.23% | -23.04% | 2020/6/4 | 40 | 179,378 |
BJK | VanEck | 約106億円 | 0.65% | 0.42% | -7.40% | 2008/1/22 | 39 | 32,267 |
NERD | Roundhill | 約65億円 | 0.50% | 1.11% | -28.36% | 2019/6/4 | 38 | 18,075 |
運用総額で一番大きいのは、VanEck社のESPOで約615億円。
しかし、流動性という面で考えると一番新しく設定されたRoundhill社のBETZがトップで179,378株の取引高。
経費率という点で評価するならば、Global X社のHEROと、Roundhill社のNERDが0.50%で最安値ということになります。
ただ、すべての銘柄が直近1年でマイナスリターンなので、まだまだ投資としてはアーリーステージな印象ですね。
それでは、各ETFの情報をもう少し深掘りしていきましょう。
ESPO
ESPOはVanEck社によって運用され、正式名称は VanEck Video Gaming and eSports ETF と、その名の通りビデオゲームとeスポーツ関連銘柄に特化したETFです。
ベンチマークに採用する MVIS Global Video Gaming and eSports Index と同様のパフォーマンスを目指し、ゲーム開発、eスポーツ、それらに関わるハードウェア・ソフトウェアを提供する会社を中心に構成されています。
直近のパフォーマンスはマイナスですが、3年で36%、設定来でも28%を出しており、さすが純資産トップのeスポーツETFという印象ですね。
ESPO | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
トータルリターン | -5.96% | 5.26% | -2.09% | 36.70% | 28.33% |
HERO
HEROは、Global X社によって発行されるETFで、正式名称は Global X Video Games & Esports ETF。
Global XはどんなテーマのETFでも必ず登場するイメージですね。
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こちらもその名の通りゲームとeスポーツに特化したETFで、ベンチマークの Solactive Video Games & Esports Index と同様のパフォーマンスを目指して運用されています。
投資対象のゲーム開発・販売、eスポーツのコンテンツ配信、eスポーツリーグの運営、またはゲームに関わるハードウェアを提供する会社を中心に構成されています。
こちらも直近のパフォーマンスはマイナスですが、設定来では34%とかなり力強いリターンを叩き出しています。
HERO | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
トータルリターン | -0.23% | 2.91% | -7.92% | – | 34.79% |
BETZ
BETZはRoundhill社によって発行されるETFで、正式名称が Roundhill Sports Betting & iGaming ETF となり、スポーツベッティングとオンラインゲームがメインの一味違うテーマETFになっています。
Roundhill社といえば、世界初のメタバースETFでも注目を集めている運用会社です。
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ベンチマークの Roundhill Sports Betting & iGaming Index に連動する成績を目指し、オンラインのスポーツブックメーカー、ギャンブル、またそれに関わるプラットフォームを提供する会社で構成されています。
今回紹介のETFの中で一番設定から日が浅いのですが、スポーツベッティングの合法化を追い風に、設定来で35%という好成績が出ている印象ですね。
BETZ | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
トータルリターン | 13.87% | -1.23% | -3.78% | – | 35.71% |
BJK
BJKは、ESPOと同じVanEck社によって発行されるETFで、正式名称は VanEck Gaming ETF となります。
こちらは、カジノやスポーツベッティングのギャンブルからオンラインゲームの開発、それに関わるハードウェアを開発する企業が中心となって構成されています。
今回紹介するETFの中で最も歴史が長いETFですが、3年で11%、設定来に平すと3%ほどなので、インパクトとしては弱いですね。
BJK | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
トータルリターン | 5.92% | -7.50% | -4.24% | 11.71% | 7.55% | 3.40% |
NERD
NERDはBETZと同じく、Roundhill社によって発行されるETFで、正式名称は Roundhill BITKRAFT Esports & Digital Entertainment ETF となります。
こちらはゲーム業界、eスポーツリーグ・トーナメント主催者、ハードウェアを提供する会社で構成されるRoundhill BITKRAFT Esports Indexをベンチマークに運用されています。
直近1年では、冴えないリターンが続いていますが、設定来ではコロナを追い風に23%となかなかのパフォーマンス。
NERD | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
トータルリターン | -9.99% | -12.51% | -16.93% | – | 23.00% |
こうして見ると、同じゲームのカテゴリーに分類されるETFでも、ゲームやeスポーツ系と、ギャンブル系の2種類に分かれていることが分かりますね。
とはいえ、どのETFも上下の差はあれど、似たような動きをしている印象ですね。
各ゲーム&eスポーツETFの構成銘柄とは?
それでは、各ゲーム&eスポーツETFのトップ10構成銘柄を順番に見ていきましょう。
ESPO
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
8.16% | TENCENT HOLDINGS LTD | 700 HK | 848,300 | $49,507,177 |
7.74% | NVIDIA CORP | NVDA | 159,630 | $46,948,779 |
7.26% | ADVANCED MICRO DEVICES INC | AMD | 306,069 | $44,043,329 |
6.27% | NINTENDO CO LTD | 7974 JP | 81,400 | $38,042,229 |
5.88% | ACTIVISION BLIZZARD INC | ATVI | 535,727 | $35,641,917 |
5.79% | SEA LTD | SE | 156,946 | $35,110,390 |
5.54% | NETEASE INC | NTES | 330,224 | $33,610,199 |
4.92% | ELECTRONIC ARTS INC | EA | 226,139 | $29,827,734 |
4.91% | TAKE-TWO INTERACTIVE SOFTWARE INC | TTWO | 167,560 | $29,778,763 |
4.50% | BANDAI NAMCO HOLDINGS INC | 7832 JP | 349,200 | $27,273,744 |
ESPOのリバランスは四半期に1度。
PUBGやLeague of Legendsなどで世界的なヒットタイトルを持つ中国のTencentが組み入れ比率1位。
日本が誇る任天堂やバンダイナムコが入っているのは、日本人として嬉しいですね。
HERO
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
9.62% | NVIDIA CORP | NVDA | 141,038 | $35,353,995.46 |
6.67% | ELECTRONIC ARTS INC | EA | 178,988 | $24,505,247.08 |
6.43% | NETEASE INC | NTES | 228,452 | $23,635,643.92 |
6.24% | ACTIVISION BLIZZARD INC | ATVI | 278,859 | $22,908,266.85 |
5.72% | NINTENDO CO LTD | 7974 JP | 45,089 | $21,014,455.22 |
5.01% | TAKE-TWO INTERACTIVE SOFTWARE INC | TTWO | 112,604 | $18,394,989.44 |
4.60% | UBISOFT ENTERTAINMENT | UBI FP | 286,529 | $16,903,406.89 |
4.56% | ZYNGA INC | ZNGA | 1,858,325 | $16,762,091.50 |
4.37% | SEA LTD | SE | 95,625 | $16,048,743.75 |
4.30% | KONAMI HOLDINGS CORP | 9766 JP | 339,237 | $15,783,984.96 |
HEROのリバランスは年に2回。
こちらは、ゲームメーカーではなくハードウェアを提供するNvidiaが組み入れ1位。
日本からはコナミがトップ10に組み入れされていますが、それ以外はESPOと同じ銘柄が多く入っている印象ですね。
BETZ
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
6.72% | KINDRED GROUP PLC | KINDSDB SS | 1,434,995 | $16,977,343 |
5.92% | KAMBI GRP PLC | KAMBI SS | 583,180 | $14,964,000 |
5.77% | ENTAIN PLC | ENT LN | 625,884 | $14,582,321 |
5.61% | FLUTTER ENTERTAINMENT | FLTR LN | 92,747 | $14,188,939 |
4.79% | TABCORP HOLDINGS | TAH AU | 3,247,021 | $12,098,514 |
4.45% | EVOLUTION AB | EVO SS | 84,635 | $11,254,076 |
4.24% | PENN NATL GAMING INC | PENN | 249,236 | $10,717,148 |
4.06% | CHURCHILL DOWNS INC | CHDN | 48,858 | $10,272,883 |
3.57% | RUSH STREET INTERACTIVE INC | RSI | 884,746 | $9,015,561 |
3.21% | CAESARS ENTERTAINMENT INC | CZR | 104,449 | $8,126,132 |
BETZのリバランスは四半期に一度。
こちらは打って変わって、スポーツベッティングが盛んなヨーロッパのギャンブル銘柄が中心です。
スポーツベッティング、カジノ、競馬など、違った意味のゲームに投資できるETFというのが明確ですね。
BJK
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
9.22% | EVOLUTION AB | EVO SS | 64,322 | $8,502,341 |
7.90% | ARISTOCRAT LEISURE LTD | ALL AU | 232,971 | $7,282,962 |
7.26% | FLUTTER ENTERTAINMENT PLC | FLTR ID | 44,366 | $6,692,978 |
6.96% | LAS VEGAS SANDS CORP | LVS | 146,067 | $6,415,263 |
6.54% | MGM RESORTS INTERNATIONAL | MGM | 142,817 | $6,028,306 |
5.83% | GALAXY ENTERTAINMENT GROUP LTD | 27 HK | 936,240 | $5,376,056 |
4.26% | ENTAIN PLC | ENT | 186,548 | $4,323,323 |
4.26% | CAESARS ENTERTAINMENT INC | CZR | 50,530 | $3,931,234 |
4.21% | VICI PROPERTIES INC | VICI | 139,587 | $3,880,519 |
3.09% | GAMING AND LEISURE PROPERTIES INC | GLPI | 64,308 | $2,849,487 |
BJKのリバランスは四半期に一度。
こちらもBETZ同様にカジノ、スポーツベッティング中心のギャンブル銘柄が中心。
組み入れ2位のAristocrat社は、オーストラリアが本社のモバイルゲーム開発会社となっており、完全なギャンブルETFというわけでもなさそうです。
NERD
比率 | 会社名 | ティッカー | 保有株数 | 時価総額 |
6.81% | ACTIVISION BLIZZARD INC | ATVI | 47,740 | $3,921,841 |
5.06% | MODERN TIMES GROUP | MTGB SS | 294,140 | $2,915,025 |
4.83% | CORSAIR GAMING INC | CRSR | 136,501 | $2,780,525 |
4.77% | TENCENT HLDGS LTD | 700 HK | 47,000 | $2,749,606 |
4.64% | HUYA INC | HUYA | 374,644 | $2,671,211 |
4.63% | DOUYU INTL HLDGS LTD | DOYU | 1,103,280 | $2,669,937 |
4.04% | UBISOFT ENTERTAINMENT | UBI FP | 39,432 | $2,326,239 |
3.50% | ELECTRONIC ARTS INC | EA | 14,738 | $2,017,779 |
3.26% | NETEASE INC | NTES | 18,136 | $1,876,350 |
3.20% | KRAFTON INC | 259960 KS | 6,761 | $1,840,943 |
NERDのリバランスは四半期に一度。
組み入れ1位は、先日Microsoftに買収されたゲーム会社で、Call of Dutyを生み出したActivision Blizzard社。
それ以外の銘柄は、ESPOやHEROと同じような王道ゲーム銘柄が多いような印象ですね。
各ETFの銘柄の重複率はどうなの?
では、それぞれのETFの銘柄の重複率を見ておきましょう。
今回は、ゲーム&eスポーツ系のESPO、HERO、NERDと、ギャンブル系のBETZ、BJKで分けて重複率を見ていきたいと思います。
ESPOとHEROの構成銘柄は、63%以上重複しており、それ以外のETFも40%以上は重複しているため、パフォーマンス、経費率、流動性などの基準でどれか1つに投資すれば問題なさそうですね。
ギャンブル系のBETZとBJKは36%程度で、思ったより銘柄の被りはないですね。
各ゲーム&eスポーツETFの購入方法とは?
今回紹介した各ゲーム&eスポーツETFの取り扱いですが、HEROのみ国内のメジャー証券でもあるようです。
証券会社 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | IG証券 | Firstrade証券 |
EPSO | × | × | × | ○ | ○ |
HERO | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
BETZ | × | × | × | ○ | ○ |
BJK | × | × | × | × | ○ |
NERD | × | × | × | ○ | ○ |
逆に外資系のIG証券では、日本の大手証券で取り扱いのないESPO、BETZ、NERDの3つを取り扱っています。
CFD口座となりますが、日本のメジャー証券ではなかなか買えない株やETFの取り扱いも豊富なので、ESPO、BETZ、NERDを購入したいという方は口座開設をどうぞ。
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また、ゲーム&eスポーツETFに現物で投資したいという方には、日本人でも口座開設可能な米国ネット証券のFirstradeをおすすめします。
Firstradeのおすすめポイント
- 取引手数料無料
- 口座維持手数料なし
- アメリカ上場の株・ETFに制限なく投資可能
Firstradeであれば、今回紹介したすべてのゲーム&eスポーツETFはもちろん、米国に上場する株式のほぼすべてを手数料無料で投資できるため、投資の幅が広がりますよ。
以下の別記事で、口座の開設の方法や使い方などを詳しく解説していますので、参考にどうぞ。
Firstradeの口座開設方法とは?【米国株が手数料無料!】
海外に移住すると、日本の証券口座は閉鎖されてしまいますよね。それでも、将来に向けた資産運用として、米国株に投資したい人は当然多いはず。今回は、そんな方に向け海外居住者でも利用できるFirstradeがどんな会社なのか、メリットとデメリットも含め、ユーザーである僕が口座開設の方法を解説していきます。
Firstrade口座への入金方法【ACH送金の登録方法を解説】
「Firstradeの証券口座が開設できた。早速取引を始めたいけど、小難しい英語だらけで、入金方法がよく分からない。」そんな悩みを持つ方向けの記事です。Firstradeでの入金方法は3種類ありますが、結論、手数料無料で送金できるACH送金がオススメ。実際の登録画面の画像を使ってステップごとに丁寧に解説していきます。
さいごに
ということで、今回はゲームやeスポーツ関連企業にまるっと投資ができるETF5選を紹介してきましたが、いかがでしたか?
こうして比較して見ると、同じゲーム系ETFとしてカテゴライズされても、ゲーム&eスポーツ系とギャンブル系の2つの属性があることが確認できました。
純粋にゲーム・eスポーツ業界であれば、構成銘柄がほぼ同じESPO、HERO、NERDのいずれか1つに投資するだけで、成長の恩恵は受けられるはずです。
判断材料としては、以下の表を参考にしていただければ幸いです。
メリット | デメリット | |
ESPO | 運用額が1番大きい・3年で36%・設定からの歴史が1番長い | 25銘柄と分散が弱い・経費率が0.55% |
HERO | 流動性が高い・設定来で34%の高いリターン・経費率が0.50% | 設定からの歴史が浅い |
NERD | 分配利回りが1番高い・経費率が0.50% | 運用額が低い・流動性が低い |
[PR] CFDなら世界12,000銘柄の取り扱い
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